※文章が適当
※うんうん。とにかくうんうん
※男が何をしたかったのかは気にしたら負け
「ゆゆっ!にんげんさんがきたよ!」
「にんげんさん、ここはまりさたちのもりだよ!」
「むきゅー、にんげんさんはにんげんさんのおうちにかえってね!」
突然の来訪者に警戒する4匹のゆっくり達
内訳はれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりーだ
ゆーだのやーだのと騒ぎながら必死に人間を威嚇している
「いくつか尋ねたいことがあるのだが、よろしいかな?」
しかし、人間の、かなり体格の良い男性は淡々と自分の用事を告げる
4匹はその様子を見て、彼に害意がないことを悟るとわずかに警戒を解いて応えた
「ゆっくりりかいしたよ!」
「ゆっくりこたえてあげるよ!」
「でも、こたえてあげたらここからでていってね!」
「ああ、分かった。で、尋ねたい事というのは・・・」
男はまず、ゆっくり達に子どもはいるか、と問うた
子どもに何かするつもりかと警戒されたが、一応全員から「いる」という返事を得た
次にうんうんをするかと男が問うと、4匹とも「する」と答えた
「そうですか」
「ゆっくりこたえたよ!」
「だからにんげんさんはおうちにかえってね!」
「待ってくれないか。ここからが本題なんだ」
「むきゅ?」
そう言いながら男は軽く息を整えると、淡々と本題とやらを話し始めた
彼の様子からはやはり一切の害意は感じられない
「君達はうんうんはゆっくり出来ないと思っているな?」
「あたりまえだよ!」
「うんうんさんはきたないんだもん!」
「とかいはじゃないわ!」
「そして、子どもはゆっくり出来ると思っているな?」
「むきゅ、あたりまえよ!」
「おちびちゃんはとってもかわいくてゆっくりできるんだよ!」
「とってもとかいはー、なのよ!」
「だが、うんうんも子どもも君達の体から生まれたものではないのかな?」
「「「「ゆゆっ!」」」」
なんとなく男の質問の意図を察した4匹は目を見開いて驚いた
意味が分からなかったとか、何か癇に障ったというわけではない
考えたこともなかった問いに心底驚いたのだ
「で、でも、うんうんはゆっくりできないよ?」
「でもでも、おちびちゃんはゆっくりできるよ?」
「で、でもぉ・・・おちびちゃんはとかいはーだけど、うんうんはとかいはじゃないわ!」
「むきゅう・・・でも、どっちもぱちぇたちからでてくるわ・・・」
「では、私はこれで」
言いたいことを言い終えた男はあっという間にその場を後にした
そして、なんとも言えない複雑な気分にさせられた4匹のゆっくりだけがその場に残された
が、やがて、この場にいても仕方がないと思った4匹は各々の巣に帰っていった
巣に帰ったれいむは、家族全員で夕食を食べた後、一家揃ってうんうんをした
「「「うんうんでりゅよ!」」」
「まりさもうんうんするよ!」
「れいむもうんうんするよ!」
その時、昼間の出来事を思い出したれいむは思った
れいむのおちびちゃん達はとても可愛くてゆっくりしていた
そして、れいむもとっても可愛くてゆっくりしてる
だったら、可愛いれいむやおちびちゃんのうんうんがゆっくりしていないなんて事があるだろうか?
答えは・・・NOだ
「おかーしゃん、うんうんくちゃいよ!」
「ゆっくちできないうんうんをぽいっしてね!」
「さあ、れいむ、まりさといっしょにうんうんをかたづけるよ!」
「だめだよ!うんうんさんはとってもゆっくりしてるんだよ!」
そうだ、れいむから出てきたおちびちゃん達がれいむの子どもならうんうんもれいむの子どもに違いない
だって・・・れいむから出てきたんだから
そして、おちびちゃんのうんうんはおちびちゃんの子どもでもあるのだ
それを捨てるだなんて、あってはならないこと
「れいむのうんうんはおちびちゃんたちのいもうとなんだよ!」
「「「そんなわけにゃいでしょ!?」」」
「れ、れいむ?」
「いもうとをすてるなんていったられいむおこるよ!ぷくうううううう!」
「「「ゆえーん!おかーしゃんがゆっくりできないいいいい!」」」
「さあ、おちびちゃんたち!いもうとにす~りす~りしてあげてね!」
そう言ってれいむは自分のうんうんを愛する我が子になすりつけた
時を同じくして、巣に帰ったまりさは我が子を巣からつまみ出した
「「「なにしゅるの!?」」」
「まりしゃおかーしゃんのかわいいこどもだよ!」
「そうよ、そのこたちはぱちぇとまりさのこどもでしょ?」
「ちがうよ!このこたちはうんうんだよ!」
まりさは思った
ぱちゅりーや自分から出てきたうんうんがゆっくり出来ないものなら、子ども達もゆっくり出来ないものなのだと
考えてみれば生意気でわがままで、夜泣きをして仕事を増やすわずらわしい存在だ
「「「そんなわけにゃいでしょ!ぴゅんぴゅん!」」」
「むきゅー・・・そうよ、そのこたちは・・・」
「ちがうよ!このこたちはぱちゅりーのうんうんだよ!」
「「「どほぢてしょんなこというにょおおおおお!?」」」
「うんうんはうんうんなんだよ!ゆっくりりかいしてね!」
「「「おかーぢゃんのばきゃああああああ!」」」
「そんなゆっくりできないこというなんて・・・やっぱりうんうんだね!」
「「「ちがうっていってるでしょおおおおおお!?」」」
「うんうんはゆっくりしないででていってね!」
こうして、3匹の子まりさはあまりにも早い独り立ちを強いられることとなった
その頃、ありすは子ども達の出したうんうんを巣の壁面になすり付けていた
「ままぁ!なにしてるの!?」
「うんうんなんてとかいはじゃないわ!?」
「やめてね!やめてね!ゆっくりできないよ!」
そう言って彼女の奇行を必死に止めようとするのは3匹の子ゆっくり達
内訳はありす種2匹とまりさ種1匹
ちなみに、つがいのまりさはすでに他界しているので巣の中にいるのはこの4匹だけである
「ちがうわ!これはとかいはーのこーでぃねーとなのよ!」
「そんなわけないでしょおおおおおおおおお!?」
「「ゆゆっ!しょーなの?」」
もっともな突っ込みを入れるまりさを尻目に、ありす達は母の言葉に興味を示した
「とかいてきにかんがえてね!おちびちゃんたちはとかいはーね?」
「「そーよ!ありすはとかいはー、よ!」」
「ありすたちをうんだおかーさんもとかいはーね?」
「「そーよ!おかーさんはとってもとかいはー、よ!」」
「じゃあ、おかーさんのうんうんは?」
「「ゆゆっ、そんなのとかいはじゃないにきま・・・」」
「でも、うんうんもおちびちゃんたちもありすからうまれたのよ?」
「「ゆゆっ!だったら、うんうんしゃんもとかいはよ!」」
「じゃあ、とかいはーなおちびちゃんたちのうんうんは?」
「「とってもとかいはよ!」」
そう言って2匹のありすはすべてを理解したといわんばかりに飛び跳ねた
彼女達の表情はもちろん満面の笑み
こうして、意見を統一することの出来た3匹は仲良くうんうんを巣の壁に塗りたくる
その光景を見ながら、子まりさだけが「ゆっくりできないよ」と呟いた
そして、頭の良いぱちゅりーはウサギが自分のうんうんを食べているのを思い出し、家族を説得してうんうんを食べてみた
甘くてゆっくり出来ることを知ったが、さすがにこの食習慣は群れに受け入れてもらえず、変態一家として蔑まれた
---あとがき---
突然思いついて衝動的に書いてしまった執筆時間30分程度の大(便)作
久しぶりになんとも気色悪い作品が出来上がったのぜ・・・
最終更新:2009年05月06日 03:35