注意
某マンガのパクリあり。
その他いろいろ
「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」
さて、今森ををのたのたと跳ね回っているのは説明不要の饅頭ナマモノ『ゆっくり』
今日も今日とて親子仲良くあっちへふらふら、こっちへふらふら。
「ゆっくりできるよ!」
「みんなでゆっくりしようね!!!」
無計画にふらつくものだから今どこにいるのかを把握している者はいない。
だが彼女らはそれでよかった。
決まった住処を持たずに食べたいときに食べ、眠りたいときは眠る。
この森には彼女たちに関わろうとする物好きな生物はいない。
「みんな! おかあさんと一緒にゆっくりしようね!」
「まりさはこっちであいしそうなくささんを見つけたよ!」
両親はれいむとまりさ。ごく普通な組み合わせ。
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」
「おいしいよ! もっといっぱい食べるよ!!!」
子ゆっくりは四匹。れいむ二匹に、まりさ二匹。
本当にありふれた配分。
「ゆっくり眠くなってきたよ!」
「ゆっくり眠るよ!!!」
「「「「「「ゆー…」」」」」」
一家そろって夢の中へ。
所変わって、森の外れ
「あのおうちの中にはきっとあまあまも美ゆっくりも沢山いるはずなのぜ!」
「あれはれいむ達の物なのに人間が邪魔するから入れないよ!!!」
「でも今はあの田舎者人間はどっかへ行ったわ! 今のうちにはいるわよ!」
「むきゅ! 人間はずる賢いからきっと罠が仕掛けてあるわ!!!」
「それじゃあ、適当なゆっくりを使って安全を確かめさせるのぜ!」
説明不要のゲス四匹。人間の家を乗っ取ろうと画策中。
多少は頭がよいのだろうか、人間が罠を仕掛けたであろう事を予想した。
そして、その罠を見極めるためのスケープゴートを探しに森へ。
「早速見つけたのぜ!」
「むきゅ! 早速人間の家に入れてみるのよ!」
何の因果か、ゲス達が見つけたのは先ほどの一家。
全員ゆぴーゆぴーと呑気に寝ていた。
「おきろおおぉぉぉ!!! れいむのためにおぎろおおぉぉぉおおお!!!」
ゲスれいむが大声で叫ぶ。
「「「「「「ゆわー!」」」」」」
突然の大声に飛び起きる一家。
「なんなの!? 今の!?」
「ゆっくり出来ないよ!!!」
「ゆっくりしていってよー!!」
不満を口にする一家。
「うるさいのぜ!」
ゲスまりさが叫び、一家を黙らせる。
「いい、よく聞くのよ! あなたたちにはゆっくりあのおうちに入って貰うわ!」
ゲスありすが説明するが、ここはまだ森の中。人間の家は見えない。
とりあえず一家を人間の家の前まで連れて行く。
「ゆー! 大きいね!」
「すごいね! ゆっくり出来そうだね!!!」
「れいむ、あのおうちに入ってみたいよ!」
「まりさも! まりさも!」
大はしゃぎする一家。
「なにこいつら! すごい馬鹿だよ! ぷーくすくす!」
「馬鹿だから都合がいいのぜ! さあ、さっさとまりさ様のおうちに入ってくるのぜ!」
ちゃっかりおうち宣言をしつつ、一家を人間の家に侵入させる。
この家ではゆっくりを飼っているのだろう、
ドアにはご丁寧にゆっくり用の出入り口が取り付けられていた。
「ゆー! ゆっくり出来る大きいおうちだよ!」
「すごいよ! こんなおうち見たことないよ!!!」
今まで狭い洞窟や木の洞を「おうち」としていた一家からすれば、
まさにこの世の楽園のように見えたのだろう。
早速家の中を跳ねて探検を開始する。
テーブルや椅子に飛び乗り、暴れる。
当然、暴れ回った衝撃で家具やら食器やらが落ちる。
テーブルの上に乗っていた皿も床に落ち、皿の上に乗ってた食べ物も落ちる。
「ゆ、これおいしいよ!!!」
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」
「みんなでいっぱいごはんさがそうね!!!」
「「「「「ゆー!」」」」」
こんな調子で家の中を荒らす一家。
ゲス達は一家の様子を見て、この家なら安全だと判断した。
「よーし、まりささま達も突撃するのぜ!」
「むきゅ! 決戦の時よ!」
「都会派は焦らないわ!」
「れいむのおうちに行くよ!!!」
早速家に入り込むゲス四匹。
「まずいぞまずいぞっ!」
「くー」
「寝てる場合じゃないぞっ!」
「へぎょ!」
寝室から居間と台所の惨状を目の当たりにするこの家の飼いゆっくり。
ゆっくりえーきとゆっくりこまち。
寝室で二匹そろってお昼寝をしていたら、ゆっくり達が侵入してきた。
皿の割れる音で目を覚まし、寝室のドアを少しだけずらして様子を伺うと、
ゆっくり数匹が部屋を荒らしていた。それどころか、今度は侵入者の数が増えた。
「このままじゃまたおとーさんに怒られるぞっ!」
「えーきさま、ゆっくりお昼寝させてくださいよぉ…」
「そんなこと行ってる場合じゃないぞっ! 居間と台所をよく見るんだぞっ!」
「全く…えーきさまはもうちょっとゆっくりしたほうg…へぎょおおおお!!!」
こまちもようやく事の重大さを知ったようだ。
「え、え、えーきさま! どうしよう!」
「と、とにかく追い出すんだぞっ!」
ばんっ!
「お前達! 今すぐここから出て行きなさい!」
「そ、そーだ! そーだ!」
出せる勇気の全てを出して出て行かせようと声を張り上げるえーき。
それに続くこまち。
「ゆ! えーきとこまちだよ!!! ゆっくりしていってね!!!」
「「ゆっくりしていってね!!!」」
思わず反応してしまう二匹。
「! こまち! 反応しちゃだめだぞっ!」
「えーきさまだって反応したじゃないですかぁ…」
「ゆっくりしようね! えーきもこまちも一緒にゆっくりしようね!!」
「みんなでゆっくりすればゆっくりできるよ!!!」
「だめだぞっ! ここはおとーさんとえーきとこまちのおうちだぞっ!
早く帰るんだぞっ!」
「そーだ! そーだ!」
「ゆー! 一緒にゆっくりしようよー!」
「ゆっくりー! ゆっくりー!」
不毛な言い争いをしていたらゲス達が駆けつけてきた。
「うるさいのぜ! お前ら全員まりささまのおうちから出て行くのぜ!」
「むきゅー! もう馬鹿に用は無いわ! 消えなさい!」
「れいむがゆっくりするために馬鹿はみんな死んでね!!!」
「ゆゆゆぅ!? やっぱり飼いゆっくりがいたわ!!!
都会派なありすをすっきりさせてねええぇぇぇぇ!!!」
「ゆあー! れいぱーまで居るなんて聞いてないぞっ!」
「えーきさま! 一旦にげましょう!」
ぽいん、ぽいんと逃げ出す二匹。
廊下に出るも、すぐに追いつかれる。
「ゆっへっへ! まりささまから逃げられると思ってるのぜ!」
ぼいんっ!
「いたいぞっ! ひどいぞ!」
「怠け者のこまちはれいむがゆっくり殺してやるよ!!!」
ぼよんっ!
「へぎょぉぉおおお!!!」
ゲスに嬲られる二匹。
「んほおおおぉぉぉぉ!!!」
「よけるぞっ!」
えーきはありすの体当たりをぎりぎりの所で避けた。
さすがにレイパーに捕まるわけにはいかないという事だろう。
ありすは止まることも出来ずにそのままゲスまりさへ。
「んほおおおぉぉぉぉ!!!」
「こら! アホありすの分際でまりささまとすっきりするなんて
ひゃくねん早いのぜ!!」
ぼいんっ!
「いだいわああぁぁぁぁ!!!」
「むきゅきゅ! まりさもありすも馬鹿ね!!!
えーきはぱちぇにあっさり殺されるが良いわ!!!」
ぽいん!
「ひどいぞっ!」
「ゆっくりしてないね!」
「みんなゆっくりしようよ!」
物陰からビクビクしながら小さくしゃべる子れいむ、子まりさ。
他のゆっくり達は居間でのんびりくつろいでいた。
ぼよん「れいむに、」ぼよん!「殺されるなんて!」
ぼよん「光栄に思ってね!!!」
「へぎょぎょ…、ゆ、ゆ、ゆぎぎぎ…!
ゆがああぁぁぁああああ!!!!」
ぼよん!
無抵抗だったこまちがれいむを跳ね返した。
突然、こまちが叫んだ。早い話がキレた。
ゲス達もあっけにとられた。
「えーきさま! もう我慢できない!!! 『アレ』をつかいますよ!」
「こまち! 落ち着きなさい! 『アレ』を使ったらまたおとーさんに怒られるぞっ!」
「今使わないでいつ使うんですか!?」
「う、しかたないぞっ!」
二匹はそれぞれ壁に仕掛けられた隠しスイッチを押す。
すると、天井がぱかりと開き、丸い物が沢山落ちてきた。
よく見るとそれはゆっくり。しかし普通のゆっくりではない。
全てのゆっくりの目はえぐられ、眼窩には詰め物がされ、
額のあたりに目玉が取り付けられている。
ほとんどが髪の毛がない禿饅頭で、継ぎ目のような奇妙な模様がついている。
「なんなのぜ…?」
「ゆ、ゆぎゃあ"ああ"あア"アああアあ"あぁあ"あアあ"ああ"! あア"あぁア"ああ"アあ"あ!
あ"あア"アああアあ"あぁあ!!! ゆぎい"イ"ぃぃぃ"あアあ"あアぁ"ぁァ"ああ"アア"あ"
ユ"ギャあ"ああ"あア"アあ"あア"アああアあ"あぁあ!!!」
ゲス達も様子をうかがっていた子れいむ子まりさも皆戦慄した。
この世の物とは思えない恐ろしい悲鳴を上げる禿饅頭達。
しかも禿饅頭達の容姿は恐ろしく醜く、また動きも気持ち悪い。
「「ゆ、ゆ、ゆっくりしいってねー!!!」」
子れいむと子まりさはゆっくり出来ない気がしたが、
いつものようにみんなとゆっくりする時のように挨拶した。
「「「「「「ゆぎぃっ!?」」」」」」
禿饅頭達が一斉に居間の方を向いた。
「ゅっぐりぃ…」
「おどぉざん…」
「いだぃよ"…」
「だずげで…」
「ゆ、ゆ? みんなでゆっくりしようね!」
恐怖心を押さえ、話しかける
「ユ"っぐり…」「ゆッグリ」「ゅっくり"」「ユッグリ…」
「そ、そうだよ! ゆっくりだよ!」
がぶりっ!
「ゆ…」
子まりさが最後に見たのは自分に群がる禿饅頭達の姿だった。
「ゆああああぁぁぁぁ!!!! まりさ! まりさーーーーー!!!」
「ゅぎゃあ"ああ"アあア"ああ"あア"!!!」
子れいむは子まりさが殺され、パニックに陥り、居間に居る両親の元へ
禿饅頭達もそれを追う。
「ゆわあああああ!!!! なんなのあれえええええ!!!」
「ゆっくりしていってよー!!!」
「いやああああ!!! れいむをたべないでえええええ!!!」
数十匹にたかられたゆっくり一家はあっという間に全滅した。
「に、にげるのぜええええええ!!!」
「れれれれれ、れいむもにげるよおおおぉぉぉぉ!!!」
「こんなのどかいはじゃないいいいぃぃぃ!!!」
「むぎゅーーーーー!!!」
玄関へ向かうゲス達。
「一匹たりとも逃がさんぞ!!! 覚悟しろ!!!」
玄関のゆっくり用出入り口には恐怖で泡を吹いて気絶したえーきと
鬼の形相でゲス達を睨み付けるこまち。
「れいむに勝てると思ってるの? 馬鹿なの? 死ぬの?」
「むきゅー! れいむ! さっさと馬鹿こまちを殺してね!!!」
「田舎者はさっさと死になさい!!!」
まりさだけ、黙ってその場から離れた。
「ゆー! れいむの体当たりでゆっくりしね!」
「うるさいっ!!!」
ぼよんっ!
ぶち切れたこまちの体当たりはれいむを逆に吹き飛ばし、
「いだいいいいぃぃぃ!!! どぼじでごんなごとするのおおおお!!!」
れいむは泣き出した。
その声に反応したのは居間でゆっくり一家を喰い殺し、
奇声を上げながら彷徨う禿饅頭達。
「ゅぎゃあ"ああ"アあア"ああ"あア"!!!」
「でたあああああああ!!!」
「むぎゅうううぅぅぅ!!!」
「さっさとどきなざいごのいながぼのおおおぉぉおぉ!!!」
パニックを起こすゲス達。
こまちの下へも禿饅頭が押し寄せる。
「うわあああああああ!!!」
こまちは禿饅頭を真正面から見てしまった。
何度見てもおぞましいその姿にこまちは意識を手放した。
「な、なんだよこれ…」
帰宅した飼い主が見たのは野良であろうゆっくりの飾りの残骸に、
そこら中を奇声を上げながら蠢く禿饅頭。二匹仲良く泡を吹いて気絶しているえーきとこまち。
そして荒らされた我が家。
「はぁ」
ため息をつき、胸ポケットからリモコンを取り出し、スイッチを押す。
「ゅぎゃあ"ああ"アあア"……………」
禿饅頭達はおとなしくなり、皆そろって玄関から外へ。
そして家の脇にある小屋へ。
「起きろ馬鹿たれ共」
ぺしぺしと二匹をたたいて起こす。
「ぅーん、まだ眠いんだぞっ…」
「お昼寝中だったのにぃ…」
寝惚ける二匹。
「ほぅ、それはともかく有様を説明して貰おうか!
あれほど使うなって言ってた『実験体』まで使いやがって…」
「「ゆっ!?」」
二匹そろって素っ頓狂な反応をする。
「こ、これは…!!!」
必死に言い訳する二匹。
昼寝をしていたら野良共が侵入してきた。
応戦したが、勝ち目がなかったので『実験体』を解き放った。
しかし、怖くて気絶してしまった。
「ふむ…」
ビクビク震えて『お仕置き』に恐怖する二匹。
「まぁ、二匹とも無事でよかった」
二匹の頭を撫でてやる。ほっとする二匹。
「でも、これ片付けないとなぁ…」
家は散らかったまま。
「ふぅ、何とか片付いたな」
二匹の協力もあり、割と早めに作業が終了した。
「…二匹足りないな、まぁいいか。どうせ二・三日で死ぬし」
リモコンの液晶を見てつぶやく。
「ごめんなさい、おとーさん」
「あたい達が『実験体』勝手に使っちゃったから…」
「ほら、たいした問題じゃないんだ元気出せよ!」
「あ、寝室忘れてた」
やれやれと言いながら寝室へ。
がちゃ
「ゆぎっ! だ、誰なのぜ!!!」
「ゆ"っ!ゆ"っ!ゆ"っ!」
ベッドの上でガタガタ震える白黒饅頭とベッドの脇で痙攣する紅白饅頭。
「あっ! おとーさん! こいつらだぞっ!」
「悪い野良だよ!!!」
「へぇ、生き残りがいたか。良かった良かった」
言葉とは裏腹に青筋を立て怒り心頭の様子。
「お、おとーさん…」
「…お前達は二階で休んでろ」
スタコラサッサと二階に逃げる二匹。
「ま、待つんだぜ! そとは恐い奴らがいっぱいいるのぜ!
おじさん、そいつらをやっつけて欲しいのぜ!!!
それができたら特別にまりさと一緒にゆっくりしてもいいのぜ!!」
「ゆ"っ!ゆ"っ!ゆ"っ!」
「ふむ、とりあえず死にかけを治すか…」
餅とオレンジジュースを持って来て、死にかけて不気味に痙攣する饅頭を修復し、
オレンジジュースをかける。
「ゆ"ぃい"いぃぃ"」
低くうめき声を上げる紅白饅頭。
「まりさもあまあまさんが欲しいのぜ!」
「…」
「おじさん! よく聞くのぜ!! まりささまは強くてかわいいのぜ!!
そんなまりさとゆっくりしたかったらさっさと言うことを聞くのぜ!!」
すっ
「ゆっ?」
ばちいいいぃぃぃん!!!
「いぢゃいいいいいぃぃぃぃ!!! なにするのぜええぇぇぇぇ!!!
あやまるのぜええぇぇぇぇぇ!!!」
「…」
ばちいいいぃぃぃん!!!
「ゆぎゅううううぅうぅぅぅ!!!」
「…」
「いぢゃい! まりさのほっべさんがいぢゃいいいいぃぃぃ!!!」
両頬を遠慮無く引っぱたいた。
それだけであるが、ゆっくりとの喧嘩くらいしかしたことの無いまりさには
この苦痛は耐えられる範疇を明らかに超えていた。
「黙れ」
しかし、男はそんな事情などどうでも良かった。
「さっきから『のぜのぜ』うるせーんだよ! このゴミ饅頭!!!」
びたああぁぁん!!
「ゅ、ゆぎぃぃぃぃいい!!」
「よくもまぁ、人の家荒らしてくれたなぁ、この糞饅頭!!!
しかも俺のペットにまで舐めた真似してくれやがって!」
「そんなのしらないぃぃ!!
まりさはえーきとこまちですっきりーしようとしただけなのぜ!
おじさんのぺっとなんてしらないのぜええぇぇぇ!!!」
「その二匹が俺のペットだ! この糞饅頭がああぁぁぁ!!!」
ぶにゅっ!
「ふぎいいぃぃ!!! ふばないでえぇぇぇ!!!
いだい! いだいよおおぉぉぉ!!!」
「さぁて、逃げた実験体の代わりになって貰うぜぇ…」
ぶにゅっ!
「いだいぃぃ!!!」
ぶにゅっ!
「やめでええぇぇぇ!!!」
ぶにゅっ!
「どおじでこんなごどするのおぉぉぉ!!!」
ぶにゅっ!
「もおやだ! お"う"ちかえ"る"ううぅぅぅ!!!」
何度も踏みつけられすっかり球体から文字通りの潰れ饅頭になったまりさ。
逃げるために跳ねようとしても、潰れた体ではのろのろと這いずるのが関の山。
そして、男がそれを許す理由もない。
むんず
「い"やあ"ああ"ぁぁぁ!!! はなじでえ"えぇぇ"ぇ!!!」
パァン!
「ゆ"ぎい"いい"ぃぃ"ぃ」
パァン!
「ゆ"ぎゃあ"ああ"ぁぁ"」
パァン!
「だずげで! だれがだずげでぇぇぇ!!!」
往復ビンタである。男はまりさの饅頭ボディに亀裂が入らない程度の力で叩くが、
一撃一撃がゆっくりにとっては致命傷になりかねない攻撃。
まりさが悲鳴を上げることも出来なくなった頃になってようやく解放された。
「さて、もう一匹の方が目ぇ覚ます頃だな」
男は透明な箱にまりさを放り込み、すでに意識を取り戻したれいむの下へ。
「こないでえぇぇぇ!!! れ"いむ"じにたぐないいいぃぃ!!!」
ズンッ!
「ほごおおぉぉぉ!!!」
男の蹴りはれいむの口に刺さり、歯を全てへし折った。
「おや、全部折れたか。」
男はやれやれと言いながら、れいむの口を無理矢理限界まで広げた。
めりめりめりっ!
「……!!!」
音を立て、裂けるれいむの口。
「ゆ…ぁ…あ…」
涙を流し、苦痛と悔しさを訴えるが、男にはどうでも良いこと。
「おーい! えーきとこまちー! インプラント二個持ってきてくれー!」
呼ばれた二匹はすぐさまやってきた。
「持ってきたぞっ!」
「もってきたよー!」
「お礼はちうでよいぞっ!」
唇を突き出し、目をきっちり閉じるえーき。
男は無言でこまちを持ち上げ、
ぴと
「んちゅうぅぅう…」
えーきは唇に何かが触れた途端にそれに思い切り吸い付く。
(ん、なんか変だぞっ! おくちがせまいぞっ!)
「へぎょ! えーきさま大胆ですよぉ…」
「ん? なぜにこまちいぃぃ!」
えーきとキスしたのはこまちのあにゃる。
「こまちのケツにキスしなってとこだな!!!さ、上に戻った戻った」
こまちが妖しい趣味に目覚める前に二匹を二階に追いやる。
「よいしょ、と」
二匹に持ってこさせたのは入れ歯。それをまずれいむに取り付ける。
ずぶっ!
「んぎいいいぃぃぃぃ!!!」
人間のそれとは違い、歯肉に当たる部分に返しのついた金属棒を思い切り突き刺す仕組みになっている。
そのため、入れ歯の取り付けには激痛が伴い、また取り付けたら最後、自力での取り外しは不可能。
「さて、と」
男は目一杯開かれ、裂けてしまったれいむの口を閉じる。
「ゆ……あ……が…が…」
れいむはか細い声で苦痛を訴えるが男は気にせず、口を閉じさせ、
裂けた部分を餅で修復し、オレンジジュースをかけた。
「……ゆ"っ!……ゆ"っ!……ゆ"っ!」
極度の苦痛で痙攣を始めたれいむを放置し、まりさに向かう。
「いやぁぁぁ! ごないでええぇぇぇ!!!」
悲鳴を上げる程度には回復したまりさ。
「ふぅ、もうこんな時間か…」
「おとーさん! おなかすいたぞっ!」
「ご飯食べておねむしたいよ…」
「おう、悪い悪い。すぐ用意するから待ってくれ。」
「わかったぞっ!」
「くー…」
早速うたた寝を始めたこまちを抱き上げ、えーきを伴い部屋を出る。
残された饅頭二匹はグズグズとべそをかきながらそれを見送った。
「のぜええぇぇぇ!! えええええええ!!!」
「ゆぎゃああぁぁぁ!! ああぁぁああああぁぁ!!!」
「オラァ! もっと声ださんか! クズどもが!!!」
度重なる虐待は二匹の体も精神も破壊し、その度にオレンジジュースと
怪しげな薬によって強制的に回復させられる。
薬の副作用により、頭髪はすべて抜け落ち奇妙な文様が浮かび上がる。
絶えず二匹には激痛が走り、最近では言語能力も失われ、
叫び声以外のしゃべり方を忘れてしまっていた。
顔には恐怖と絶望が刻まれ、常に恐ろしい形相を浮かび上がらせている。
「ふぅ、そろそろ最終段階だな…」
叫び続ける二匹を防音機能付きの透明な箱にしまい、つぶやく。
「こまち、えーき」
呼ばれた二匹はぽよん、ぽよんと跳ねよる。
「目玉を持ってきてくれ」
「よいぞっ!」
「わかったよ!」
二匹は男の部屋から文字通り「目玉」を持ってきた。
「よし、いい子だ。お前たちもよく見ておけ。これがゲスの末路だ」
男は透明な箱から二匹の禿饅頭を取り出し、床におく。
「よし、お前らよく聞け。今から、まりさとれいむというゆっくりは消えて無くなる。」
二匹の禿饅頭はびくんと震えた。
「どうせもうお別れだから教えてやるよ。初日に見た禿饅頭どもを覚えているか?
あれな、実は元ゆっくりなんだよ。
お前たちのように体も心も破壊し尽くされて、あんな姿になったんだ。
わかるか? お前たちもこれから、目玉をえぐられて、この目玉を突っ込まれると
あの禿饅頭たちに本格的に仲間入りするんだ」
「の、の、のぜええぇぇぇえええぇぇええええ!!!」
「ゆぎゃああぁぁあぁぁうああああぁああ!!!」
初日に見たあの醜い禿饅頭の仲間入りをすると言うことを伝えられ、慟哭する二匹。
残ってはいるが虐待と薬の副作用でほとんど見えなくなってしまった目からおびただしい量の涙を流す。
「さて、それじゃあ、『処置』をしちまうか」
ナイフを手に取り、禿饅頭を押さえる。
ぐちゅ、と音を立てナイフが目に吸い込まれた。
「の、のぜえエ"ぇェ"ェえ"えエ"エぇ"ぇぇ"!!! え"ぇ"ぇえエえ"ぇ"ェ"」
ずっちゃっ、くちゃ、くちゃ……
二匹ともナイフで目玉を原型をとどめいないほどに滅多刺しにされた。
「うん、よく混ざった。後はこれにふたをして…と」
男はてきぱきと水溶き小麦粉で蓋して患部にオレンジジュースをかける。
水溶き小麦粉が違和感なくなじむと、今度は額の部分にナイフで切れ込みを入れ、
まりさだった禿饅頭にS-118と食紅で刻印を彫り、れいむだった禿饅頭にはS-119と刻印を彫った。
「……さて、これで本格的にお別れだ。さようなら。まりさ、れいむ。
こんにちは実験体ナンバー118号、119号」
「よし、動作確認完了…と」
「お、おとーさん!」
「ん、どうした? いや、聞かなくてもわかってる。最近構ってやれなかったからな。
ちょうど『実験体』の抜けを補充できたことだし、明日はゆーえんちにでも連れて行ってやるよ。」
ぱぁっと表情が明るくなる二匹。
「せっかくだから抱っこしてほしいぞっ!」
「ああ、わかったわかった。」
男は二匹を抱き上げ、部屋を後にする。
えーきとこまちの頭にはシルバーバッヂ。
そして人間で言うところのうなじの部分にはC-011とC-012の刻印が施されていた。
終わり
言い訳タイム
なんだこれ
→ハガ○ン22巻で登場した『死をも恐れぬ軍団』を見て思いつきました。
あまりにもインパクトがあったのでつい
○○がおかしい
→いつものことです。気にしないでください。
「へぎょ」って何?
→某エロ本で小町が風○に行ったときに発した言葉
おまけ
「主任、『ゆっくり兵団』の指揮官型
ゆっくりについてなんですが…」
「なんだ?」
「戦闘能力を付加するか強度の強化をすべきではないでしょうか。
と言いますのも、この間の実験でゆっくりの群れに派遣しましたところ、
兵士型はほとんど無傷でしたが、指揮官型は片方大けがを負っていました。
ご存じの通り指揮官型が死ねば兵士型の統制がとれなくなって回収が困難になります。
今は二匹同時に任務に向かわせることで指揮官型の全滅を押さえていますが、
これはコスト的に問題があると思いますし…」
「なるほど、君の言うことは一理あるな。指揮官型の耐久性強化だけ採用しよう。
二匹一組型は変えないつもりだがね。」
現在、とある団体で『ゆっくり兵団』を開発している。
ゆっくり兵団は指揮官型ゆっくり数匹と兵士型ゆっくり数十匹で構成され、
主に森や山に住み着いたゆっくりの群れの駆除を行う。
指揮官型と兵士型の特徴は以下のとおりである。
○指揮官型
シルバーバッヂ以上のランクのゆっくりが使われる
兵士型用のコントローラが内蔵され、意識するだけで兵士型を操れる
兵士型の醜い容姿に耐えられるよう訓練されている
○兵士型
主に野良や人間の住居に侵入した物や飼いゆっくりに被害を与えたものが使用される
虐待のプロフェッショナルにより心身ともに破壊し尽くされ、醜い容姿となっている
目玉型制御装置を内蔵し、外部コントローラや指揮官型に搭載されたコントローラにて制御される
常軌を逸した醜い姿で、見たゆっくりは大抵「足がすくんだ」状態となる
シルバーバッヂ以上のバッヂをつけたゆっくりには害をなさないよう制御されている
歯にゆっくり消化酵素を仕込んだインプラントが採用され、
噛まれたゆっくりはたとえその場を逃れても、翌日には酵素に消化されてぐずぐずに溶ける
開発者達によれば、実験は行っていないものの、
ドスまりささえも駆除できるであろうと想定している。
これによりローリスクで手間いらずなゆっくり駆除を目指すとのこと。
主任はつぶやいた。
「……製品化に向けてそろそろ虐待マニアの確保とか急がないとなー」
今まで書いたSS
ドスまりさとゆうか1~3
ゆっくり闘技場(性)1
不幸なきめぇ丸
名物餡玉
行列の出来るゆっくり
スカウトマンゆかりん前・後
ファイティング親子とゆっくり
まりさの商売
ぱちゅりーの失敗1~4
盲点
進化
ぶっかけ!ぱちゅりー!
短い話しを一つだけ
ありふれた話
対決!ドスまりさ!
被虐のみょん_その一
とあるきめぇ丸の一日
おさんぽバターみょん
さなえに首ったけ
最終更新:2009年05月15日 00:18