近年、幻想郷で発見されるようになった謎の生物『
ゆっくり』。(以下ゆっくり
幻想郷における著名な人物と似ているが、実際に当人との関わりは無く、
その実態は饅頭であったり肉まんであったりと謎が多い。
しかし特徴として、そのほとんどに共通して食べることが可能であることがわかっている。
現在では森に加工場が設けられ、安全に、また低価格で庶民の手に渡り、食べ物として広く愛されているゆっくり。
ここではそのゆっくりの生態について、一番生息数が多いと思われる霊夢種と魔理沙種を対象に限定し、
身体的な特徴とその生活を、実例と実験を踏まえてまとめていきたい。
1・身体的特長
霊夢種、魔理沙種ともに幻想郷における有名人、博麗霊夢氏、霧雨魔理沙氏の顔とそっくりな顔つきをしている。
(他にもレミリア=スカーレット氏や魂魄妖夢氏等と、その種類は多岐に渡るがここでは割愛する)
霊夢種、魔理沙種はゆっくりのなかでも一番一般的なもので、個体数は総ゆっくりの65%を占める。
全長は20~50Cmと個体より大きく差がでている、幼生のものは10~20Cmほど。
また、運動不足や栄養の過剰摂取に左右されサイズは変化する。
恒温動物であり、平常体温は36~38度ほど、寒さ、暑さの変化に弱く、長時間その状態が続くと死ぬ。
顔だけで身体が構成されており手や足等の部位は存在せず、移動は跳躍によっておこなわれる。
皮膚は非常に柔らかく弾力に富む、しかし強い衝撃を受けると変形してしまうおそれがある。
中身は餡子がつまっており、解剖結果では脳や各種消化器官は発見されていない。
また食物を摂取することが知られているが、食べたものがどこへ消えたかはまだ解明するに至っていない。
中身に詰まっている餡子は分析結果によると、小豆から調理して作った餡子とまったく成分が同じであることがわかっている、
一般に出回っているものは工場で加工済みのものが多いが、生のまま食べても問題はない。
不思議なことに、肺や血液等の器官は見つかっていないにもかかわらず呼吸をすることで知られている。
水中、真空での活動実験では、30秒ほどで集中力の低下、頭痛や耳鳴り、精神不安、1分ほどで全身の痙攣
3分ほどで意識喪失、神経障害、呼吸停止等の酸素欠乏傾向の結果が出た。
聴覚、嗅覚、味覚、視覚、触覚の五感を有し、痛みや臭い等にあわせて反応する。
その他、喜怒哀楽の感情を有すると思われる。感情にあわせて発汗、流涙が確認できている。
有性生殖を行う姿が確認されているが、生殖器らしいものもまだ見つかっておらず、また雄雌の存在も確認に至っていない。
生殖後は母体の頭から数本の蔓がのび、その先に実(子供)をみのらせる。(一度で4~6個ほど)
その後、母体は黒く朽ち果てることが確認されている。
振動を与えると性的快感を得る、この習性をつかって人為的に繁殖時期を調節することも可能である。
またオーガズムを迎えても、生殖が成功しない限り個体が死ぬことはない。
強制的なオーガズムを持続的に与える実験では、10分で判断力の低下、失禁、
30分で強い痙攣、失神、1時間で中枢神経障害、脳障害と類似した症状が確認されている。
頭髪を全て刈り取る実験の結果、育毛、発毛が確認され、一定の長さで髪の成長がとまることがわかっている。
身体への外傷に対し、ある程度の再生力を持つ、ただし大きな肉体の欠損時には完全に再生しない。
繁殖時に蔓が頭から延びることから”植物ではないか”との見解もなされている、
動物であるか植物であるかの分類は今後の課題であり、慎重に検討する必要がある。
また野生のゆっくりを生のまま食べることができるよう、ゆっくり達の病原菌保菌例は非常に少ない、
今後はウィルスや菌等への抗体を調査する実験もとりおこなう必要がある。
2・習性と生活
ゆっくりの鳴き声は主に「ゆっくりしていってね!」「うー!」等、これはゆっくりがゆっくりである所以ともいえる。
習性として”ゆっくり”することを好み、またそれを生きる目的として活動している。
(ここで示すゆっくりとは、のんびり、気ままにする、という意味のほか、楽しく、快適に等様々な意味を含む)
ゆっくりは基本的に昼行性である。早朝に起床し、夜は睡眠をとる。(種類により例外もある)
野生のものは草原や森に生息している、しかし最近は人にペットとして飼育されたり、家畜として工場で加工されたりしている。
また水辺で水浴びする姿も目撃されている、基本的に綺麗好きであると思われる。
雑食であり、野生のものはバッタや蝶等の昆虫、雑草などを主に捕食する。
また人間とほぼ同じ味覚を持ち、人間が食べることが出来るものは同様に食べることができる。
(ここのところ野生ゆっくりが人里の畑を荒らす事件が世間で問題視されている)
知能は低く、危機感知能力に乏しい。また悪意に鈍く人を疑うことを知らない。
学習能力もあまり高くなく、同じ失敗を何度も繰り返す姿をよく見られる。
しかし意思疎通できる程度人間とは会話が可能である、
生まれたばかりの個体は限られた言葉しか喋ることができないが、経験を得て様々な会話ができるようになるのが確認されている。
寿命は明らかになっていない。自己防衛能力が無いため、およそ1週間~4ヶ月ほどで外的要因で命を落とす。
幼生から成体へと成長するまでにおよそ3~5週間ほどかかる、しかし工場で養殖されているものは成長が早く2週間ほどで成体へと成長する。
(これは十分な餌の確保が可能であるからと思われる)
生まれたときからリボン及び帽子の装着が確認される、またこれは取り外しが可能である。
これらを個体から取り上げると嫌がる傾向がある。
また野生で育ったものと、養殖されて育ったものでは運動能力に面白い変化がでている。
強制的にランニングする機具(河童製)にて5分間でどれほどの距離を移動できるのかを計測したところ、
養殖されて育った個体が約1.5㎞地点で絶命したのに対し、野生の個体は約4km地点で絶命した。
このことから日々の運動によって、同じ種類のものでも個体によって体力に差がでることが明らかになった。
野生のゆっくりは冬の終わり頃から活動をはじめ、春、夏、秋と活動し、再び冬を迎えると冬眠する。
(冬眠中のゆっくりは木のうろ等で発見されている)
管理、飼育されている個体は、冬でも活動することができることがわかっている。
ゆっくりは意志疎通の手段を持っていながら、同族同士での社会を形成せず基本的に個々で生活する。
稀にゆっくり同士での2~3の集団を見かけるが、行動を共にしているだけであり、そこに格差や利害関係は無いと思われる。
また同じ母体から生まれた同士でも、その個体間に家族意識は無いものと推測される。
ここまでその生態についてまとめてきたが、まだ解明されていないゆっくりの謎は多い。
現在は、甘味として食べ物に、観賞用としてペットに、と幻想郷の人々と密接な立場にあるゆっくり達、
幻想郷の生活環境向上のため、今後とも研究を重ね、単純労働や危険労働等、家畜として別な用途の発見を目指していきたい。
~永林氏によるゆっくり研究より~
読みにくい箇条書き失敬
読んでて眠たくなった人も多いかも
でも、なにか今後のいじめの方法の足掛け材料になると嬉しいっす
最終更新:2009年06月10日 19:09