「ゆわあああああああれいむのおちびじゃんがああ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!?」
はい、潰れました。
もはやテンプレで説明出来るこの状況。
まだ家にいない間に上がり込んで
お家宣言ならば少し位は慈悲がある。
俺は害を為すならば容赦しないが人間には人間の、
ゆっくりにはゆっくりのルー
ルがあるのは理解している。
だから俺がいない間に上がり込んだならせめて苦しまぬように殺してやったのだ
がこいつらはソファーに寝転がる俺の真ん前で暑い夏場を扇風機で切り抜けるた
め開けていた窓から網戸を破って侵入してきた。
そろそろはがれかけてたからなぁ…。
ちなみに「ゆっくりしてってね!」宣言もしっかり邪魔した。
なのに、
「ここはまりさたちのおうちにするんだぜ!
じゃまなじじいはゆっくりしないででてってね!」
等とほざきやがった。
だから逃げられないように、後片付けもしやすいように風呂場に連れて来て、ゆ
っくり達をわが家自慢の足を伸ばせる程度の広さがある空の浴槽の中に放り込む
。
そしてみせしめに家族連れだったようなので容赦なく子供を踏み潰した。
勿論ゆっくりの名の通りゆっくり殺してやった。
死んだ赤まりさは俺の優しさと重圧が五臓六腑に染み渡っただろう。そんなもん
無いだろうけど。
「おちびぢゃああああん!!?」
泣き叫ぶれいむ。
「れいむしっかりするんだぜ!!」
それを慰めるまりさ。
「でぼばりざ…おちびじゃんだぢがぁ…」
「むきゅ、しんでしまったものはしかたないわ」
「そうよ!いなくなったのならまたつくればいいのよ!!」
まりさと同じように慰めるぱちゅりーとありす。
どうやらまりさとれいむ、ありすとぱちゅりーがそれぞれ番らしい。
ありすとぱちゅりーには子供がいないようだがまりさとれいむの子供もついさっ
き殺したからあまり違いに意味はない。
「ゆ!そうだねまたつくればいいんだね!」
するとありすの言葉に途端にれいむは泣き止む。
「そうだぜ!じじいをやっつけてここをゆっくりぷれいすにすればこどもなんて
いっぱいつくれるんだぜ!!」
「むきゅ、あかちゃんがいればゆっくりできるものね!」
………正直この言動には引いた。
こいつ等にとって子供はただ自分達がゆっくりする為のもので、執着する程のも
のではないようだ。
いくら生存の厳しい野生の環境でもまるで無くなったら新しいのを買えばいいみ
たいな言動を自分の子供に言えるなんてゾッとする。
自然じゃ当たり前なのだろうか…いやそれでも異常だ。仮にも人間と同じ言語を
話すという点が気味悪さを生み出していた。
元より生かしておくつもりはなかったが、何やら目の前にいるゆっくりが害獣と
いうよりも醜悪な化け物に見えてきた。
虐待を趣味にするつもりはないが目の前のこいつ等は何と言うか生かしてはなら
ない、という強迫めいた概念が俺の中に宿っていた。
こいつ等に思い知らせてやろう、忘れられ、否定されるのがどれだけ辛いか。
かつていじめられっ子で親が育児放棄だった俺はそう決めた。
「ジジイはゆっくりしべ!?」
体当たりしてくるまりさを蹴飛ばしてありすを掴む。
「きたないてをはなしなさいこのいなかもの!!」
こいつ等との会話ほど不毛なものはない。
同じ言葉を話すのに交わらない平行線は不快になるだけだ。
俺は何の躊躇もなくありすの頭の飾りを取った。
「なにずるのぼぉッ!!
はやぐどがいばなありずのおがざりをがえじなざい!!」
会話する意義が全くないので無視する。
俺はゆっくり達によく見えるように両足で挟むようにして片手で固定して浴槽の
ふちに腰掛けてありすの行く末を見せ付ける。
「むっきゅー!ぱちゅりーのだーりんをはなしさいこのていのう!!」
「よくもれいむのかわいいおちびちゃんとおともだちのありすをぷくー!!」
「いちゃいよおおおおお!!?」
何やら外野が騒がしいが気にしない。
ゆっくりに食えない所はない。
味はしないがありすの飾りをボリボリと食う。
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛でぃずのどがいばながぢゅーじ
ゃがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」
どんなカチューシャだよ、と突っ込みたくなるが我慢だ。
「ごろず!ごろじでやどぅうううう!!」
俺の右腕の中で暴れるが腕と足で抑え、一向に抜け出す様子はない。
だがありすがどんな反応しようと関係ない。
俺は左手で饅頭の皮が剥げないように髪を毟っていく。
「ゆぎゃ!!?やめなざいごのいながものお!!ゆぎ!!やべで、ありすのどか
いはながみをむじらないで!?ごめんなざい!あやばりまずがらゆるじぎゃあ!
?」
何か言ってるが気にせず毟る。
「む…きゅ…」
つがいのぱちゅりーがありすを見つめている。最初は番の悲惨な姿を悲しんでい
るかと思ったら違う、これは明らかに失望した目だ。
「ぱちゅりい゛い゛い゛い゛だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛ッ!!!」
ありすはそんなぱちゅりーの様子に気付かず助けを求める。
それに対してぱちゅりーは完全に自分が安全圏にいるかのような態度で告げた。
「むきゅん、そんなゆっくりできないありすなんかしらないわ!
ぱちゅりーはあたらしいこいにいきるわ!」
完全な離縁宣言だった。
「………………………どぼぢでぞんなごどいぶのおおおおおおお!!?」
ありすは叫んだ。
それはそうだ。一生寄り添って生きていく事を誓った相手に一方的に拒絶させら
れたのだ叫ぶ気持ちもわかる。
「そんなゆっくりしてないありすはぱちゅりーにふさわしくないわ!むきゅ」
そう言ってぱちゅりーはそっぽ向いた。
「ゆっくりできないありすはじじいにころされてね!!」
れいむまでもがありすを見捨てて冷たい言葉を話す。
「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!
ごのいながぼのどぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!!
じね゛!じね゛!じね゛!」
狂ったように叫ぶ元ありすのハゲ饅頭。
そんなありすに俺は告げてやった。
「よかったねありす。
お前なんかいなくてもまた新しいダーリンを探せばいいんだってさ」
「ゆ!!?」
ありすの身体が強張る。
何やらそんな事は無いとか言ってるようだがそんなの少しも関係なく俺は話を続
ける。
「お前なんかいなくたっても、ぱちゅりーは新しいダーリンを見つけるから構わ
ないんだってさ」
「ゆ、ゆゆゆゆ…!!?」
「れいむもお前が死んでもぱちゅりーの新しいダーリンと友達になるからありす
なんか死んじゃってもいいみたいだよ」
「ゆ…ゆゆゆゆゆゆゆゆ!!?」
「そうだよね!さっきありすも言ってたもんね、赤ちゃんをまた作ればいいって
!
だからぱちゅりー達はまた新しいありすと仲良くなって作り直せばいいんだよね
!」
「ゆ…ゆぁ…」
「だから…お前なんか誰もいらないし、いなくなっても困らないんだよ…」
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!?」
突然ありすが目と口から中身のカスタードを噴射しだした。
自分の存在意義の完全否定。
なまじ先に番と友達に拒絶されている為、いなくなっても構わない。別のゆっく
りがいるからお前なんかいらない。というショックに耐え切れなかったのだ。
そうして、ありすが皮だけのぺらぺらになるまで一分とかからなかった。風呂場
でよかった。
皮のみとなった饅頭生地を投げ捨て、次の標的を見定める。
何気無しに目が合ったのでぱちゅりーに決定した。
「ゆっくりしないでにげるんだぜ!」
いつの間にやら回復していたまりさがれいむとぱちゅりーに告げて逃げ出そうと
する。
誰かを踏み台にしないと逃げられない上に、その先にはドアという壁が立ち塞が
ってるのにどうやって逃げるのだろう?
「どうじででれないのおおおおおッ!!?」
「じじいはゆっくりしないでここからだしてね!
そのあとゆっくりしんでね!」
「むきゅ、へんじしなさいよ!ばかなじじいはことばもつうじないの?ばかなの
?しぬの?」
自分が出られないのがわかったようだが二匹死んだにも関わらず自分の立場がこ
いつらはわからないようだ。
思ったより頭良くないなこいつ等。
まあ脅すつもりも無いしこいつ等が何しても未来は変わらないがな。
変わるとしたら死に方くらいか…。
「むっきゅ!きたないてでぱちゅりーにさわらないでッ!!」
他のゆっくりよりも掴みやすい髪を二つに分けられた髪型で簡単に掴めた。
そのまま髪を上に持って行くと簡単にぶら下がりぱちゅりーの完成だ。
「むきゅ、きたないてでさわらないで!にんげんのばいきんがうつっちゃうわ!
!」
「よしわかった。なら綺麗にしてやる」
「む、むきゅ?」
俺の言った事の意味が理解出来なかったようだ。
おれは構わずゴム手袋をつけて、ボディソープを出してぱちゅりーに塗ってやる
。主に目に。
「むぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!?」
軽く指も突っ込んでしまったのでぱちゅりーは悲痛な絶叫をあげる。
だが脆弱なゆっくりの中でもさらに脆弱なぱちゅりーが逃げられる訳がない。
後は身体を擦ってあげるとする。
丁度いい、これを使おう。
「じゃ、ゴシゴシするぞ」
「むきゅ!?なんでぱちぇのかみを…むぎゅう゛う゛う゛!!?」
二つに分けられた髪の束の内片方をひきちぎる。
そしてそれでぱちゅりーの身体を擦る。
「むぎゃあ゛あ゛!?ぱちゅでぃーのぢでぎながみがあ゛あ゛あ゛ッ!!?」
身体を満遍なく泡まみれにする。
「むぎゅう…たず…げて…」
お湯をかけると髪と目を除いた身体がつるつるになったぱちゅりーが…いなかっ
た。
「むぎゅう゛う゛う゛う゛う゛!!?
いだい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」
ふと手に持っているボディソープを見てみる。
“お風呂用洗剤”と書かれている。
どうやら間違えてしまったらしい。
ぱちゅりーの身体はあっという間にかぶれて気持ち悪い赤い斑の饅頭が完成した
。
「ばりざあ゛ぁ゛…でいぶう゛ぅ゛…たずげてぇ…」
ぱちゅりーの成れの果てがまりさ達に助けを求める。
さっきの焼き直しになるんだろうな…。
「ゆうぅ!?きぼぢわるいぱぢゅでぃーはごっちごないでねえぇッ!!?」
「むぎゅう!?どぼぢでそんなごといぶ!!どぼだぢでじょお゛お゛お゛お゛ッ
!!?」
「そんなみにくくてゆっぐりでぎないぱちゅでぃーなんかども゛だぢじゃないよ
ぼお゛お゛お゛ッ!!」
ほら焼き直しだ。
「むっぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛んッ!!?」
ショックで生クリームを吐き出そうとするぱちゅりーの口を塞ぎ、出せなくする
。
ありすのように楽には死なせない。
ありすの時は予想外だった為うっかり死なせてしまったこれからはそう簡単には
殺させない。
そうして俺はぱちゅりーに耳打ちする。
「どうだい気分は?
よくないだろうね。
けど君が彼女達に何か言えた義理じゃないよ。
だって君は…ありすに似たような事言ったじゃないか」
「む゛う゛う゛ぅ゛ッ!!?」
今のぱちゅりーはあのありすと同じ状況だった。
痛め付けられ、傷を負い、助けてほしかった。
それに対してぱちゅりーは何て答えたか…、
「可哀相にね。信じてたものに裏切られるってすごく傷付くんだよ。
ぱちゅりーはあの時嘘でもありすを慰めてあげるべきだったんだよ」
ぱちゅりーがわなわなと震えているが口を今お湯を使って癒着させている為、中
の生クリームをはけず、苦しんでいる。
「ありすを見捨てちゃったし、れいむ達はもうぱちゅりーなんていらないんだっ
て…。
もうこれで…誰も助けてくれない…ずっと一人ぼっちだよ…」
ぱちゅりーの震えが大きくなる。
「ぱちゅりーなんていなくたって誰も困らないんだよ」
「………………」
するとぱちゅりーは俺が告げた直後に泡を吹いて動かなくなった。
だが死んではいない。
目は虚ろにはなっているが動いている。
単に現実逃避しているだけなのだ。
そんなぱちゅりーを俺は現実に戻してあげる事にした。
ビンタしてあげればほら復活。
「~~~~!!?」
ぱちゅりーが声を上げられない悲鳴と共に現実に引き戻された。
そんなぱちゅりーを自由にしてあげた。
「~~~~!!?」
ぱちゅりーは自由になったのがこれ幸いと俺から背を向けてぴょんぴょん跳ねて
行く。
そんな姿になっても生きていたいようだ。
おそらく自分を見捨てたゆっくり達を無能と判断して逆にこちらから見限ったと
しているのだろう。
そしてここから逃げてもう一度つがいや友達を作り直そうとしている。
俺の言葉なんて右から左だ。
いや、もしかしたら現実逃避して一度全部リセットされているのかもしれない。
だがどっちにしろ自分ならば大丈夫だと無意味に肥大化した自意識の過剰が生み
出した醜さだ。
勿論俺はぱちゅりーを逃すつもりはない。
というか逃しても口がないから餓死するだろうけど。
ぱちゅりーはドアに向かって体当たりをしている。
脆弱なゆっくりに破壊される程弱いドアじゃない。
俺は難無くぱちゅりーを捕まえた。
「~~~~!!?~~~!!」
声を出さないが何となく言いたい事はわかる。
大方「はなせ!」とか「きたないてでさわるな!」とか言ってんだろうな。
まぁいい、こいつの相手するのは飽きたのでじっくりゆっくり死んで貰う。
俺は指でぱちゅりーの口の下、まむまむに近い位置に突き刺した。
途端ちょろちょろとぱちゅりーの中身が流れ始めた。
「~~!!?~~!?」
中身が漏れ出すというのがどういう事かぱちゅりーに理解していたらしくぴょん
ぴょん跳びはねる。
「そんなに跳ねたらもっと中身出るぞ」
「ッ!!?」
ぱちゅりーの身体が硬直する。
動いたらもっと早く出ると言われたからだ。
だが派手な流出がなくなっただけでぱちゅりーの身体から生クリームがちょろち
ょろと蛇口みたいに流れ出ている。
「早くその穴を塞がないと死ぬな」
「!!?~~~~!!!」
俺の言葉にぱちゅりーはハッとなって身体を壁に押し付ける。
しかし、それで完全に塞ぎきれる筈がなく、勢いは減ったものの生クリームは流
れ続けている。
ぺ~ろぺ~ろで身体を治そうにも既に口は塞がれており、物をくわえて道具とし
ても使えない。
ぱちゅりーが出来るのは壁や床に身体を押し付けて流出を少なくさせる程度だ。
そんな状態ではもって20分かそこらだろう。
「~~~~!!?」
目から大粒の涙を流し、一心不乱に流出している部位を壁や床に押し付ける。
風呂場でよかった…。
ま、頑張れとぱちゅりーに一瞥するとぱちゅりーは助けを求める目をこちらへし
てきた。
だから、
「ゆっくりできないぱちゅりーなんかいらないよ!ゆっくりしんでね!」
と宣告してあげた。
「~~~~!!?」
目だけしかない顔がどんどん青ざめていくのが俺にもわかった。
これで見捨てられたありすの気分がよくわかったろう。
ぱちゅりーだけ相手している訳にもいかないので残りの二匹に取り掛かろう。
「まりさはわるくないんだぜ!
ここをおうちにしようっていったのれいむなんだぜ!!」
「ゆうう!!?どうぢでぞんなごどいぶのおおォッ!!!?」
「うるさいんだぜ!まりさはしにたくないんだぜ!!」
そう言ってれいむへ体当たりをしだすまりさ。
「ゆぎゃ!?いだいやべで!!」
「うるさいんだぜ!わるいでいぶはしぬんだぜ!!」
諸悪の根源をれいむにして自分だけは助かろうという魂胆のようだ。
だがこのまままりさにれいむを殺されるのは癪だ。
殺るならば自分の手で…そう決めた。
「そうか…悪いのはれいむなんだね」
「そうだぜ!だからまりさはたすけてほしいんだぜ!!」
「どぼじでぞんなごどいぶのおおおおおおッ!!!?」
俺を騙せたとほくそ笑むまりさと絶望に彩られて絶叫するれいむ。
こちらがやろうとした事を先にやってしまうとはタチが悪いゲスだ。
「それじゃあ悪いゆっくりのれいむには死んでもらうよ」
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!?
ゆっぐり゛じだい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ッ!!?」
「ゲラゲラゲラゲラ!
とうぜんのむくいなんだぜ!!」
もう完全に助かったと勘違いしているまりさを尻目に俺はまりさの攻撃でいい感
じに衰弱しているれいむを掴んで逆さまにした。
「ゆっぐりうごけないよッ!!?」
こうすればひっくり返った亀みたいにれいむは動けなくなる。
頭の代わりに上を向いた底部がもぞもぞ動いて気持ち悪い。
「まりざぁ、たずげでぇええ!!?」
裏切られたばかりなのに番のまりさに助けを求めている。
「いやなんだぜ!!どうしてしんでとうぜんのくずれいむをたすけなくちゃなら
ないんだぜ!!」
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!?」
もう発狂にも近いれいむの絶叫が響き渡る。
そんなれいむに対して俺は熱湯のシャワーを浴びせてあげた。
主にあんよ部分に。
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぢゅい゛い゛い゛い゛い゛い゛
い゛ッ!!!」
裏切られたショックから熱湯による激痛の悲鳴に早変わりする。
ジタバタ足掻くが逆さまの状態でいい具合に固定されたらしく逃げられないよう
だ。
「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ごべんなざいも゛うじばぜんがら゛ゆ゛る゛じでぐ
だばあ゛あ゛いい!!?」
熱湯シャワーがれいむにピンポイントで降り注ぐ中必死にれいむは助けを求めた
。
「いまさらおそいんだぜ!
ばかなれいむはゆっくりしぬんだぜ!!」
その近くで笑みを浮かべたまりさがかつて番であった…ていうか今も番であるれ
いむを罵る。
こっちがやろうとした事を勝手にやってくれるから楽でいい。
「ぎゅぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶッ!!!?」
熱湯の雨を受け続けたれいむのあんよは完全になくなり、餡子が露出していた。
そしてその餡子も熱湯のシャワーが蹂躙していく。
「ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」
もはやまともに言葉も喋れなくなったれいむは奇声を上げるだけだ。
身体の中に染み込んでいき、熱湯が口や目から流れでていく。
だが涙ではなく、染み込んだ熱湯がれいむの目から流れ、眼球そのものを破壊し
ていく中、それでもれいむは番であるまりさを見つめ続けていた。
そのまりさは笑っていた。
死にいくれいむを見て笑っていた。
裏切られた…。
ずっと一緒にゆっくりしようって約束したのにこんな簡単に裏切られた。
許せない…殺してやる…。と
表情から察するとそんなところかな…。
もはやれいむの身体はゆっくりとしての形すらなくぐずぐずになってしまった。
身体は口の部分まで削られ、上の歯と思われる部位が数本残っているだけだった
。
こうして…ゆっくりれいむはお湯塗れになって死んだのだった。
「ゆ、やったんだぜ!これでくずなれいむはしんだんだぜ!!」
番が死んだのにまるで悲しむ素振りすら見せずに最後までまりさは罵倒している
。
「これでわるいゆっくりはしんだんだぜ!!
だからおにいさんはまりさをここからだしてほしいんだぜ!!
あとあまあまもよこすんだぜ!!」
「いいや、まだだよ」
好き勝手要求し出したまりさに俺は告げた。
「まりさ、まだお前が残ってる」
「ゆ、ゆうううううう!!?
どうしてなんだぜ!?まりさはれいむにだまされたんだぜ!!かわいそうなひが
いしゃなんだぜ!!だからたすけるのはとうぜんなんだぜ!!」
「でもお前は俺の家にいるだろう?」
「ゆ、だからそれはれいむに…」
「でも俺のゆっくりプレイスにいる。そうだろう?」
俺はそう告げてまりさを掴む。
「ゆ!はなすんだぜ!!
まりさしにたくないんだぜ!!」
「大丈夫。助けは来ないから、絶対に…」
「やだあ゛!?ばりざゆっぐりじだいよ゛ぉッ!!!?」
「安心しなよ。きっとゆっくり出来るから。俺が」
「だずげででいぶぅ!!ばぢゅでぃー!!あでぃずぅ!!」
自分が見捨てた奴等に助けを求め出すまりさ。
「さぁ、お兄さんとゆっくり遊ぼうねまりさ」
「やだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ
゛あ゛ッ!!!!?」
俺はこうして、いつの間にか死んでたぱちゅりーを蹴り飛ばして風呂場から出て
行った。
「はぁ…休日にごろごろするのはやっぱりいいなぁ…」
「ニャアー」
久し振りの休日、俺は寝転がりながら読書してると三毛猫が寄って来た。
まりさ達が網戸を破って来て以来、俺が飼い始めた猫のタマだ。
ゆっくりを狩るように躾たら退屈代わりにゆっくりを殺すようになって家の周り
はゆっくりの屍々累々だ。
通常種だけならまだしもれみりゃやふらんの残骸まで見付かったのは驚きだった
。
こうして俺は家をゆっくりに襲われないという安寧を手に入れた。
「ニャアア!」
「ゆうぅ!!?」
タマが何かを見つけたと途端駆け出して行った。
その先にいるのは丸い巨大な饅頭だ。
饅頭がぴょんぴょん跳びはねてタマから逃げる。
だが逃げ切れず、
「ニャアアア!!」
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛いだいよおおッ!!?」
爪で引っ掻かれ、噛み付かれた。
あの饅頭がタマと一緒に俺の家に住みはじめたあのゆっくりまりさだ。
と言ってももはや帽子も髪も眼球すら無くなった為誰もまりさだとはわからない
。
あの日からまりさにはタマの遊び相手になってもらっている。
ゴム製品等を食わせて身体をゴムのような柔軟さを作り、何度も何度も小麦粉で
補強し、防御力を上げた。
そのせいでタマの攻撃でも餡子を漏らす事は無くなったが、機動力は格段に落ち
てしまった。
だが機動力はまりさには必要ない。
大事なのはタマの遊び相手が務まるかだ。
まりさは見事にこの条件に合格し、タマと仲良く遊んでくれてる。
日々、まりさはタマと鬼ごっこと追いかけっこで仲良く遊んでいる。
まりさは必死でこの家から脱出する方法を盲目ながらも探している。
まりさがこの家から脱出して逃げ切れば勝ち。
それを阻めばタマの勝ち。
今の所タマの連戦連勝のようだがこれからどうなるか見ていて楽しみだ。
「やだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛お゛う゛ぢがえ゛る゛う゛う゛う゛う゛!!!
」
まりさがタマに必要とされて喜びの声を上げる。
よかったね、まりさも誰かに必要とされて。
「まりさ、ゆっくりしてってね!」
「ゆっぐりでぎないよお゛お゛お゛お゛お゛ッ!!!?」
まりさの喜びに満ちた声が麗らかな昼下がりにこだましたのだった。
END
後半がかなり失速。
結局このお兄さんが何をしたいんだかよくわからん結末に……。
最終更新:2011年07月29日 18:10