注意
22世紀。ある団体の働きによって、世界は
ゆっくりレイプ一色に染まった
それ以降ゆっくりレイプという行為は社会的に受け入れら、市民権を得るまでとなった
さらにそれから半世紀、様々な動乱、揺れ動く歴史の荒波の中で
ゆっくりレイプは社会的ステータスに変異していった
そして、ゆっくりレイプが上手い者=エリート。という構図が出来上がった
「とまあ、未来はこんな感じだ」
平凡な日常を送る青年の部屋に突然現れたロボットはそう説明した
ちなみに彼。ゆっくりにはまったく興味を持っていない。ゆっくりに対して特別な感情を抱いたことは皆無だった
「嘘臭い・・・」
冷ややかな目でロボットを見る
「いやマジだって。それにこの時代の科学でオレみたいな高性能ロボットが作れると思うか?」
電子レンジのような真四角の頭に、洗濯機のような胴体、掃除機のホースのような手足の物体が尋ねてくる
身長は、彼の頭一つ分低い
「ダンボールとティッシュ箱で作ったみたいな角ばったフォルムのお前が?」
彼は目の前のロボットを見て、小学生のころに作った夏休みの工作を思い出していた
緑色に光るモノアイが左右に大きくぶれる
「テメェこの野郎」
蛇腹のような腕がニュッと伸びる
腕の先端にある、一昔前の歯医者が歯を抜くときに使うペンチのような手、ひらたく言うとマジックアームが彼の頬をつねった
「いててててててて。ロ、ロボット三原則はどうしたっ!」
【ロボット三原則 ――アイザック・アシモフ】
第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過する(知ってしながら見過ごす)ことによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。
ただし、与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を守らなければならない。
「うるせぇ!! オレの時代ではこうなったんだよ!!」
【新・ロボット三原則 ――詠み人知らず】
第一条:ゆっくりをレイプできる機能を持ったロボットは、ゆっくりをレイプしなければならない。
第二条:レイプするゆっくりが一匹しかいないときは、人間に最初にレイプする権利を譲らなければならない(3Pなら可)。
第三条:死姦したロボは自爆しなければならない。また死姦している人間を発見した場合は、その人間を速やかに排除しなければならない。
第四条:自分の感情を、その時その時に流れるラジオの音楽で表現してはならない。
第五条:転んでも泣かない。
「第五条まである!? 五条必要!? しかも第四条はトランスフォーマーだし、アレのドコが何が気に入らなかったんだよ」
「シャラップ!! 時代は常に移り行くものだ!」
「いてててててて。だから抓るな!!」
×× ××
お互いに落ち着き、改めて状況を整理する
「で、そのトチ狂った未来を変えるために22世紀からわざわざ来たってこと?」
痛む頬をさすりながら訊いた
「全然ちげーよ」
「じゃあ何?」
「貴様に、ゆっくりレイプを極めてもらうためだ」
「ブフッ!!」
噴出す彼に、ロボはここを訪ねた経緯を話しはじめた
「オレを派遣したのはお前の孫だ」
「孫? なんのために?」
「ゆっくりレイプの才能を手っ取り早く得るためだ。ゆっくりレイプの技術は遺伝することが科学的に実証済みだからな」
「自分で頑張れよ・・・・・」
死ぬまで独身でも良いかもしれないと一瞬だけだがそう思った
「オレは元々は
ゆっくり虐待用のロボットを流用して作られた初期のタイプだ」
「試作型ってこと?」
「そうとも言う、本来なら博物館でアイボの隣に展示される予定だったんだが、お前の孫が買い取ってコッチに寄こしたのさ」
「スクラップ一歩手前じゃないか。しかもお前より高性能なヤツがあるのかよ」
「すごいだろう」
腕を組んでふんぞり返るロボ
「誇るなよ。自分の低スペック性をアピールしてどうする」
~~レイプロボの歌~~
餡な子といいな~♪ デきたらいいな~♪
あんなプレイ こんなプレイ 一杯 あるけど~♪
みんな みんな みんっな かっなっえってくれる~♪
ふしぎな機能でかなえってくれぇる~~♪
『きめぇ丸と空中SEXしたい!!』
『え? ごめん。よく聞こえなかった。もっかい言って』
『だからきめぇ丸と空中SEXしたい!!』
『ムリ』
孕め! 孕め!! 孕め!!!
とっても ダイスキッ レイップロボ~~♪
~~レイプロボの歌~~
「オレが発売当時に流行った歌だ。本当なら3番まであるが今回は割愛する」
「おかしい、この歌詞絶対におかしいって」
「江戸時代の人間に、お前等のあいだで今流行ってる曲を聞かせても多分同じこと言うと思うぞ」
「そうかもしれないけど、これの場合そんなレベルじゃないだろ。これ考えたヤツは心にどんな怪物飼ってんだよ」
「それ作ったのお前の孫な。2万人の中の応募から選ばれた力作だ」
「・・・・・」
明るい未来はまだずっと先らしい
×× ××
レイプロボが希望したので外を案内することになった。この辺りのゆっくりの特徴を掴みたいとのことだった
彼の住む地域は都心からやや離れた場所にあり、都会とも田舎とも呼べない中途半端に発展している町である
一人と一体は、人気の少ない学校の裏山を歩いていた
「48のゆっくり虐待機能があるが、その中の3つは地球を著しく破壊するので使用が禁止されている」
「どうして虐待にそこまで破壊力求めてるんだよ」
「虐待機能の中のいくつかはゆっくりレイプにそのまま使用できる・・・・今から実演してやる」
ロボがモノアイの焦点を絞り、その先にある獲物に照準を合わせる
彼もロボが見た先に目を凝らすと、木の上に二匹のゆっくりがいた
「ゆっくりれみりゃとゆっくりふらんだ。珍しいな」
どちらも胴なしだった。枝にとまりで「うーうー」とじゃれあっている
「捕まえて、少しだけ中身を採取する。その情報を元にプルグラムの微修正パッチを作る」
「相手は上だぞ。どうやって捕まえるのさ?」
「まあ見てろ」
ロボは木の幹を両手で掴んだ
「オラァァ!」
掛け声と同時に木の葉が大量に落ちてくる
「わ、わ・・・・なんだ?」
微弱ではあるが、彼の足の裏をビリビリとした感覚が駆け巡った
「手を超振動させただけだ。元々はゆっくりを塵にするための虐待兵器だったんだが。今は捕獲や発情させるために使用している」
「すごいなソレ」
「だがオレの場合は調節スイッチが馬鹿になったせいで、今やった強のバイヴレーションしか選べない」
「・・・」
素直に目の前のロボはポンコツだと思った
「ところであの二匹は? あの振動なら気絶して落ちてくるんじゃない?」
「おう。そうだった・・・・・ん、落ちてこないな? 他の枝に引っかかったのか?」
ロボは不審に思い、木から手を離し後ろにさがる
「「うーー!!!」」
上を向いた瞬間、ロボは二匹の体当たりを受けた。振動が来る前に危険を察知した二匹は素早く枝から飛び立っていた
「ぐぉ」
衝撃でロボはのけぞる。れみりゃが顔、ふらんが胴に直撃していた
「メインカメラをやられたが・・・・まだいける!!」
「致命的だろそれ」
飛び回る二匹は容赦なくロボに攻撃を加える
「うーー!! うーー!!」
「うーー!! うーー!!」
「コラッ、いてっ! やめろ、チキショウ、コッチが見えないのをいいことに・・・おぁぁ、バランスが…」
(弱ぇぇ)
×× ××
「あのやろー共。今度あったらサリーちゃんのパパみたいな髪型にセットしてそのまま剥製にしてやる」
地面に寝転んだままロボは忌々しそうに言った
二匹はロボを転ばせて何度か体当たりた後、空に逃げた
「手を貸そうか?」
薄暗く発行する緑色のモノアイが自身に手を差し伸べる青年を見た
「てかお前も助けろよコノヤロー。俺らチームだろ、ボヤッキーとトンズラー並の息のあったコンビネーションがオレらの売りだろ?」
「まだ出会って二時間しかたってないのに? どんな人工AI付ければそんなふてぶてしくなるんだよ」
起き上がり。めげずに裏山の道を進むと、一匹のゆっくりれいむを捕まえることが出来た
「れいむをおろしてね! ゆっくりできないよ!」
「うるせぇ」
「ゆぐっ」
「いい機会だ。お前にゆっくりレイプを見せてやる」
(正直、してくれなくていい)
彼の思いなど他所に、れいむをマジックアームでこねくり回す
「まずは愛撫だ、すべてはここから始まる」
伸びたり潰れたり、れいむの形は柔いゴム鞠のように変わっていく
「いたいよ。ぜんぜんゆっくりできないよ!!」
「これからが本番だから黙ってろ」
「ゆがががががが」
腕を大きく振ってれいむをシェイクする
れいむが抵抗する意思を削ぐと、ロボの右腕が胴の中に完全に引っ込んだ
「『媚薬注入アーム』」
新しく出てきた腕はガソリンスタンドで見る給油する装置に良く似ていた
「注入開始」
それをれいむの頭に突き刺した
「1%・・・・7%・・・・23%・・・・46%・・・72%・・・・・85%・・・・100。充填完了」
腕をいったん引っ込めて最初のマジックアームに戻った
「さあこっからが本番」
「一つ訊いてもいい?」
彼の言葉がロボの次の行動を遮った
「なんだ」
「お前どうやってゆっくりレイプするの? “アレ”が体の中に収納されてるの?」
「擬似チンコが導入されたのは四世代からだ。オレには無い」
「持ってる型式のやつ居るのかよ・・・・」
想像するだけで気分が悪くなる
「詳しく聞きたいか?」
「いや、いい」
その後、機械とは思えない淫靡な動きが彼の目の前で展開される
「きもい」
それ以外の感想が出てこなかった
「よし。こいつから餡子を取り出して帰るか」
マジックアームの先をぐったりしたれいむの頬にくっつける
彼は頬を抓られたときに、ロボットアームの先には小さな穴が開いているのを知っていた
「よっ」
エンジンを空ぶかしにした音のあと、れいむの体は一瞬でペシャンコになった
「しまった。餡子を吸い過ぎた。ポンプの調整間違えた。いや~失敗失敗」
内臓されたポンプが腕を通してゆっくりの餡子を汲み上げたのだが、その力加減を間違えてしまったようだ
気まずそうに、青年の方をちらりと見る
「・・・・」
ロボットでも、彼の目が何を言いたかったのかは良くわかった
×× ××
なんやかんやで自宅に戻ってきた二人
「これより、入手した餡子を元に作ったパッチを当てる」
ロボの腹の隙間から一枚のディスクが出現する
「オレはパッチを当てるぞジョジョォォォォォォォォ!!」
それを頭にあるCD挿入口に自分で差し込む
「ホワイトスネイク!!」
「頼むからインストールくらいは静かにやってくれ」
「仕方ないだろ、パッチ当てるときはこういう行動を取るようにプログラミングされてるんだし」
「人間臭いAI持ってるくせに?」
「ピーガガガ、ピーガガガ、ウイィィィィィィィン」
「・・・・」
機械の駆動音がスピーカーから出ているがあえて突っ込まなかった
1分ほどして
「友情インプット完了!!」
「・・・・・・・・・・・・・なんでネタがぜんぶ微妙に古いんだよ。ウォーズマンの台詞だって気付くのに少し時間かかったぞ」
終わり
最終更新:2011年07月28日 03:29