「この辺にしましょう」
あたりの見晴らしがいい場所でゆうかは子ゆっくりを吐き出し、みょんに言った。
「ゆ? ここどこ?」
「おかあさんは?」
「ここでゆっくりできるの?」
「いや、ゆっくり出来ないと思うみょん!」
「「「「みょんだああぁぁぁ!!!」」」」
みょんを見て、先ほどの地獄の光景がよみがえったようで、パニックに陥る子ゆっくり達。
「ゆ! おかあさん!!!」
「どおしてこんなことにいいぃぃ!!!」
みょんに引きずられてきたまりさに気付きさらにパニックを起こし、泣き叫ぶ。
ばくん!
「むーしゃ、むーしゃ、けっこういけるわ」
「ゆわああぁぁぁああ!!! れいむのいもうとがあああぁぁぁあ!!!」
「ゆえええぇぇぇえん!! もうおうちかえるううううぅぅう!!!」
あらぬ方向へ逃げ出す子ゆっくり達。
ぶちっ!
「せっかくのお昼ごはんみょん。逃がすわけ無いみょん!」
つぶし殺した子ゆっくりを食べながらみょんが言う。
「ちょっとみょん。生きたまま食べた方がおいしいわよ」
「そうかみょん?」
ばくん!
「ゆああぁぁぁ!!! おねえぢゃああぁぁん!!!」
「ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ!」
一口で体半分を失った子まりさは不気味に痙攣を起こす。
「みょ! お口のなかでびくびく動いて面白いみょん!!!
それに、噛めば噛むほどうまくなるみょん!!!」
「ね、言ったとおりでしょう?」
ばくん!
ゆうかも残った赤ゆっくりを躍り食いする。
「躍り食いもなかなかいけるみょん!」
「でも、ちょっと足りないわね…」
「……………!!! …………!!!」
我が子を全部食い殺されたまりさは滝のように涙を流し我が子の死を嘆いた。
声にならない声を上げ、我が子を惨殺した悪魔達に呪いの言葉を投げようとする。
「……」
そんなまりさをゆうかはまじまじと見ていた。
「どうしたみょん?」
「品定めよ。…まぁ、結構な美ゆっくりだし、持って帰りましょう」
「持って帰ってどうするみょん?」
「おこちゃまなあなたに大人の遊びを教えてあげるわ」
みょんは子供扱いされ少しむっとした。
「ま、まりさ!!! どうしたのまりさ!!!」
まりさの夫れいむの登場である。
たまたま休憩していた場所がれいむの狩り場に近かったため子ゆっくり達の悲鳴に気付き、やってきた。
あーあ、面倒くさいのがやってきたよ。とでも言いたそうなゆうかとみょん。
「まりさ! おちびちゃんは!? れいむとまりさのゆっくりしたおちびちゃんはああぁぁぁ!!?」
まりさはみょんとゆうかの方を見据え、れいむに合図する。
「ま、まさか…、みょんとゆうかがおちびちゃんを……
ゆ、ゆ……ゆぐううぅぅうぅ!!! 絶対に許さないよ!!!」
れいむは怒りのまままずみょんに体当たりを仕掛けた。
ずてっ
「ゆ"っ!」
みょんはそれをひらりとかわし、れいむはそのまま顔面から着地した。
「いだいいいいぃぃぃ!!!」
「みょん、それはいらないわ。この場で食べちゃいましょう」
「わかったみょん!」
「ゆ!!?」
れいむは食べられてたまるものかと果敢にみょんに体当たりを敢行するものの、
ことごとくかわされ、当たる見込みがないと判断してゆうかに襲いかかっても結果は同じ。
「ゆはぁ、ゆはぁ…」
しかしれいむはまだ絶望していなかった。
自分の攻撃は当たらなかったが、相手は攻撃すらしてこない。
きっと反撃する隙がないと思っているのだろう。と思っているからだ。
しかし、体力もそろそろ限界。
避けられてしまうのなら避けられない喰らい強力な体当たりをしてしまえばいい。
「ゆ、ゆーーーーーー!!!」
そう考え、渾身の力を込めて体当たりを行う。
どてっ!
しかし、それも軽くかわされ、またも顔面から着地。
ずぱっ! ずぱっ!
「ゆぎゃああああああぁぁぁああああ!!! れ"いぶのあんよがあぁぁぁああぁぁあ!!!」
みょんは起き上がることのできないれいむの底面を十字に切った。
これでれいむは動けない。あとは楽しい食事の時間だ。
「あら、大きいのは躍り食い出来ないわよ?」
子ゆっくりであれば、一口で体の半分近くを食いちぎれるため、
食いちぎられた部分にも生体反応が残り痙攣する感触を楽しめるが
成体ゆっくりでは生体反応を残すくらいの量を一口で食いちぎれない。
そのことをみょんに知らせる。
「でも、食べてる間にもっと旨くなるみょん!」
みょんはゆっくりが恐怖や苦痛で味を増すことを熟知している。
単純に食べてる間にもうまみが増すことが目当てのようだ。
「やべで! やべでええぇぇぇえ!!! れ"いむをだべないでええぇぇぇええ!!!」
「すこしうるさいわ」
ずぶっ!
「あ、あがっ! あがああぁぁぁあ!!!」
ゆうかは木の枝をれいむの口に突き刺し、大声を出せないように処置した。
また余計なゆっくりを呼び込ませないためであろう。
「ゆっくりは頬が一番おいしいわ」
木剣でれいむの頬を削り二匹で仲良く食べる。
「目玉が上手にとれたみょん!!!」
「あら、本当ね。腕あげたじゃない」
「れ……れい…むの…お……め」
数十分後、れいむを食べ終えた二匹は再びまりさの運搬を再開した。
まりさは目の前で伴侶を食い殺された悲しみとボロボロにされた舌を引っ張られる痛みに意識を手放した。
「け、結構疲れるみょん…、ゆ、ゆうか! 手伝ってほしいみょん!!!」
「あら、若いんだからがんばりなさい。それに、これも修行の一環よ?」
修行。という言葉に弱いのだろうか、みょんはそれ以降は何も言わずにせっせとまりさを運んでいった。
そして夕方。
「だらしないわね、もうお日様が沈んでしまいそうよ?」
「ぜぇ、だって、こいつ、重すぎ…」
「まぁ、いいわ、今日が最初だし」
巣の目の前にまりさを置き、大きく息をつくみょん。
ゆうかは巣の中から一本花を持ってきて、まりさに体当たりし起こす。
「ゆ"!!!」
「もう起きる時間よ」
まりさはガタガタ震える。これから何をされるのだろうか。
子供達やれいむのように食い殺されるのだろうか。想像しただけでまりさは失禁してしまった。
「だらしない奴だみょん!」
「まあ、いいわ。これを食べなさい」
ゆうかはまりさに花を一輪食べさせる。まりさは暴力を振られる前に花を平らげた。
舌がボロボロのため味もわからないし、食べるときも激痛が体中を駆けめぐっていた。
「それじゃあ、そろそろ始めましょうか…」
ゆうかの顔は紅潮し、顎の下に突起が出来た。所謂ぺにぺにだ。
ずんっ!
「ゆ"ぎぃ!」
まりさは突然の挿入に思わず声を上げる。
前戯もなしに挿入され、苦しそうなまりさ。
ゆうかはそんなまりさなど知ったこと無いとでも言わんがばかりに責め立てる。
「んゆ"っ!? ゆゆ"ゆ"ゅゅ"………」
ゆうかの責め方がよいのか、まりさは次第に紅潮し、体中がぬめり出す。
「あら? まりさ気持ちいいの?」
「ゆ…ゆぅん!?」
一瞬肯定しかけたが、愛するれいむを思い出し、自分に体を駆けめぐる快楽を否定した。
「あら、嘘はいけないわ」
「ゆ、ゆ、ゆううぅぅうぅん!!!」
ゆうかが少しだけ責め方を変えるだけでまりさの体に伝わる快楽は強さを増す。
「いけない子ねぇ、愛するれいむがいるのに、どこの誰とも知らないゆうかにれいぷされて喜ぶなんて!
とんでもない変態よ! この淫乱メス饅頭! ほら、ここが気持ちいいんでしょ? ほら! ほら!!!」
「ゆん! ゆひん! ふっひりーーー!!!」
責めに反応する度、ゆうかはまりさに暴言を吐いた。
対するまりさは素質があったのだろうか、言葉責めでさらに体は敏感になり、
受け入れる快楽は数倍にふくれ、何度も絶頂した。
「ああ、とんでもないエロ饅頭だわ! でも、ゆうかは溜まってたからあなたですっきりしてあげるわ!」
「ゆゅ! んんんんーーーー!!!」
すっきりしてあげる。と言われて快楽に漬け込まれた意識を取り戻すまりさ。
このままでは憎いゆうかの子供をにんっしんっ! してしまう。
しかし、一瞬でも気が抜ければ容赦なく快感が身を、思考を犯す。
「すっきりー!」
「ふっひりー!」
共にすっきりしてしまった。
ああ、愛するれいむを子供を殺した憎い相手に犯され、あげく孕まされてしまった。
まりさの思考は屈辱と快楽でぐちゃぐちゃに溶けてゆく。
しかし、わずかに残った理性がまりさを楽にしてくれない。
「さあ、みょん。突っ立ってないであなたもすっきりするのよ」
「みょん!?」
ゆうかとまりさの交尾をみて、赤面しているみょんに言い放つ。
「やり方は…さっきゆうかがしていたようにやればいいわ」
「あとは、ん、本能の赴くままにやればいいわ」
ゆうかが退くと、みょんは早速まりさに襲いかかる。
「みょほおおおおおおぉぉぉ!!!」
「んゆううぅぅぅううう!!!」
ぺにぺにを中心にみょんの体を強い痺れが駆けめぐった。
生まれて初めての自覚する性的快感。
押し込み、引き抜く。
こすれるたびに容赦なくみょんの体にも快感が流れ込む。
「すっきりー!」
「ひゅっきりー!」
まりさとともにすっきりした。
みょんはまりさにもたれかかり大きく息をつく。
「ちょっとみょん! だいじょうぶ?」
「ゆえ?」
みょんはだらしない顔で心ここにあらずと言った様相だ。
「ゆ、ゆうか…みょんはもっとすっきりしたいみょん…」
「あら、そう。ならそのまま動きなさい」
ゆうかの言葉通りみょんは冷め切らない情熱をまりさにぶつける。
「んほおおおおおぉぉぉぉ!!!」
まりさは舌に走る激痛を上回る快楽に流されるまま嬌声を上げ、みょんとの交尾を楽しむ。
もはやれいむのことなど忘れ去り、快楽をむさぼっているのだ。
「そろそろゆうかも楽しませてほしいわ
うふふ、前がふさがっているのならこっちを使わせてもらうわ」
ずぶっ!
「んほおおぉぉぉ!!?」
「みょほおおぉぉ!!」
ゆうかはまりさの後ろに忍び寄り、まりさのあにゃるにぺにぺにを挿入する。
突然の侵入に驚いたまりさのまむまむが引き締まりみょんまで反応した。
サンドイッチ饅頭。
「さあ、みんなでたっぷり楽しみましょう…」
前から後ろから、まりさはいつしか自分から求めるまでになり、
ゆうかとみょんが飽きるまで陵辱された。
それでもまりさは幸せだった。
頭の中から快楽以外の記憶がすべて消え去り、ただひたすら快楽をむさぼれたのだから。
「す、すごく…気持ちよかったみょん…」
「うふふ、気に入ってもらえてうれしいわ」
みょんはつい先ほどまで自分の体を駆けめぐった快楽の余韻に浸っている。
ゆうかはうっとりしながらそんなみょんの様子を見つめていた。
「みょん…よく覚えるのよ。このお花を食べさせればひにんもさせられるし、
食べた相手はとんでない淫乱に出来るわ」
「はぁ、はぁ、よく覚えるみょん!」
ゆっくりに対する避妊薬となる花や、媚薬となる花を並べ講義をする。
みょんは眠りに落ちるその瞬間まで避妊薬や媚薬になる花を見つめ、餡子脳にたたき込んだ。
そしてゆうかはみょんが寝入った後で、未だに快楽地獄に漬かり、
幻覚に嬲られているまりさにとどめを刺し、非常食兼モルモットとして捕らえているゆっくり達に与えた。
数日餌を食べていなかったゆっくり達は貪るように性蜜漬けのまりさを食い散らかした。
「でも、なんでわざわざこんなお花さんを使うみょん?」
翌日、みょんはなぜ媚薬や避妊薬を使うなどとまどろっこしいことをしたのかを聞いた。
「ああ、それね。
びやくは濡らすのが面倒だからよ。愛撫とかされるのはいいけどするのはあんまり好きじゃないの。
ひっにんやくは自分の子供が出来たら情がわくじゃない。そうしたら殺しづらいからよ」
自分に似た子供を殺すのはさすがにためらわれるらしい。
翌日もまたゆっくり達が狩りに出かける時間帯に出かける。
留守番中の子ゆっくりを襲い昼食として食べ、美ゆっくりを探した。
「あら、あのちぇん…無防備ね」
「きっとすぐそこが巣みょん。それにしても緊張感の無いちぇんだみょん」
せっかく寝ているので、そのまま頬を引きずり、花畑まで運ぶことにした。
ゆっくりというものはよほどの事がないと昼寝から覚めない。
ちぇんを運んでいる道中。
「こぉん?」
たまたま、餌を集め終え、帰る途中だったらんは向こうから来る妙な影に気づいた。
二匹が跳ねてきているのだが、よく見ると一匹は自分と同じくらいの大きさの何かを引きずっている。
らんはみょんの咥えてる者を見て驚愕した。
自分の妻のちぇんだから。
「ちぇ、ちぇん!?」
「あら、ばれたみたい。面倒ね」
「お、おまえ達!!!」
「みょん、急ぎなさい。おうちの方が近いからおうちで決戦よ」
「みょん!」
「ま、待て!」
途中でちぇんが目覚めることなく四匹は花畑に到着した。
「はぁ、はぁ、ちょっと、疲れちゃったみょん!」
「それは向こうも同じみたいよ」
「ぜぇ、ぜぇ、お、お前ら! ちぇんを離せ!!!」
らんも息を切らせていた。
「みゃ? う~ん、よく眠れたんだよー…わかるよー」
ようやくちぇんが目を覚ました。
「ちぇ、ちぇん!!!」
「あ、らんしゃまー!」
すっ
「動かないで」
ゆうかはちぇんを木剣で制した。
「ゆっ!?」
突然の事に固まるちぇん。
ちぇんをゆっくり質にとられ、困惑するらん。
「こうしましょ? らんがみょんと戦って勝てたらそのまま帰してあげるわ
負けたらあなたたちを食べるわ」
「ふ、ふざけるな!!!」
「嫌ならこの場でちぇんちゃんが死ぬだけよ?」
木剣でちぇんをつつきながら言う。
「く…、わかったよ…!!!」
悔しそうにらんは条件を飲んだ。
「いい心がけよ。はい」
ひゅっ、からんからん。
「それを使うといいみょん」
ゆうかに投げ渡された木剣を咥え、らんはみょんを見据えた。
(このらん…、みょんの好みだみょん…)
そんなことを思いながらぼんやりらんを見つめるみょん。
「ゆー!」
みょんがぼんやりしている隙にらんが先手をとる。
かつん!
「みょ!?」
すんでの所で防御したが、らんの木剣はみょんの肌を切り裂いた。
途端、みょんは鋭い痛みと強い「痺れ」を感じた。
(これは何みょん?)
正体不明の「痺れ」に困惑するみょんにさらに攻め入るらん。
焦ったみょんはどれも受けきれずに体を傷つけられるのを許してしまう。
切られ、苦痛に顔をゆがめながらもみょんはとまどっていた。
苦痛と共にもたらされるあの痺れ。
痛いはずなのに、苦しいはずなのに、みょんはそれを求めてしまう。
何故?
答えは出ない。
だからみょんはその痺れの正体を探るためにわざと皮一枚切らせる程度に防御の手を抜いた。
そして次第に気づいていった。
この痺れは昨日まりさを犯した時に感じた痺れによく似ている。
つまりは切られる度にみょんは快楽を享受しているわけだ。
それを知った途端、みょんの表情はゆるみ、切り込まれる深さが深くなっていった。
みょんはまだ快楽を我慢することが出来ない。
だから与えられる快楽を拒まない。
しかし、このままではらんに切り殺されてしまう。
「みょん! 何を遊んでいるの!? はやく片付けなさい!!!」
みょんの異変に気づいたゆうかが焦ってみょんを怒鳴りつける。
しかし、みょんは切られる快楽に没頭し、今にも木剣を落として無防備状態になりそうだ。
「らん! ちょっと待ちなさい!!!」
「ゆ!?」
ゆうかはらんを呼び止める。
「やっぱり気が変わったわ! 二つ約束できたらちぇんは無事に解放してあげる!!!」
らんはゆうかをにらみつける。
当たり前だろう。ちぇんを攫い、ゆっくり質として扱ったのだから。
「一つは今日の事を忘れること! もう一つはみょんに手出しをしないで頂戴!!!」
「こぉん! なら先にちぇんを返してもらうよ!!!」
ゆうかはちぇんに向けた木剣を下げ、ちぇんを解放した。
「らんしゃまー! こわかったよー!!!」
「よかったよ、ちぇんが無事で…!」
ゆうかもみょんに跳ね寄る。
みょんの様子を見ると、恍惚の表情で気絶していた。命に別状はなさそうだ。
みょんの無事を知って一安心したゆうかを見てらんは
「わかった。今日のことは見なかった事にするよ!」
と言ってちぇんと共に足早に花畑を去っていった。
みょんを巣まで引きずり、薬草を塗ったり葉で傷を押さえたりとみょんの治療でその日は過ぎた。
ゆうかはだらしない顔で眠りにつくみょんを見て、
切られて喜んでいるのではないのかと予想し、明日にでも確かめようと考えた。
翌日
「みょん、昨日のアレはどういう事かしら?」
昨日の傷が治りきらないみょんに詰め寄る。
「申し訳ないみょん、みょんの力不足で…」
「いいえ、あなた本当はわざと切られてたでしょ?」
「みょん!?」
ゆうかは木剣を取り、みょんに向ける
「しかも、あんないやらしい顔して!」
すぱっ!
「み"ょん!!」
「ねぇ、正直に答えなさい。あなた、切られて気持ちよくなったんでしょう?」
すぱっ!
「ほらっ! どうしたの!? こうされると気持ちいいんでしょ!?」
すぱっ! すぱっ!
みょんは昨日のように恍惚の表情を浮かべ、切られる快楽に没頭した。
(…ああ、やっぱりそうだった。)
ゆうかの予想は正しかった。
みょんは切られることに快楽を見いだしている。
そのため、自分の教えも満足に守れず、明らかな格下に遅れをとる。
それは受太刀を授けたゆうかにとっては侮辱にもとれる行為であった。
だが、ゆうかは怒ってはいなかった。
ゆうか自身、強姦を趣味としていたし、受太刀は無力化させる手段であり、目的ではない。
重要なのは強姦という「結果」であり、受太刀という「課程」ではない。
みょんの望む結果は「強姦」だけでなく、「切られる」事も含まれる。
性癖は千差万別、好きにさせたいとも思っていたが、みょんの性癖は危険すぎる。
昨日のように力が抜けて受太刀でいなしきれずに致命傷をもらう可能性も高い。
ならばどうするか? やめさせるか?
それは出来ない。ゆうかはみょんを娘のように思っている。
やりたいことは極力やらせてやりたかった。
だから、みょんをもっと鍛えることにした。
わずかに切られるだけだったらそこまで警戒することはない。
危険なのは切られる快楽から脱力し、受太刀がおろそかになり命が危険にさらされること。
ならば切られながらも受太刀の極意を守れるように鍛えてやればいい。
ゆうかなら出来る。
この日から「狩り」は中止、午前は花の世話と花畑に侵入するゆっくりの始末。
午後にみょんの調教を行った。
「ほら、惚けるのはまだ早いわよ!」
すぱっ! すぱっ! すぱっ! すぱっ! すぱっ! すぱっ!
「み"ょん! はぁはぁ…」
まずはゆうかがみょんが致命傷を負わない程度に切りつけ、
切られている間も正気を保てるように慣れさせる。
それが出来たら今度は受太刀でダメージを最小限受けるようにさせる。
「ほら、しっかり防御なさい!!!」
かつん! かつん!
「ゅ! ゆ!」
一月もするとみょんはゆうかの全力の攻めを防ぎながらもわずかに切られる。
という芸当が出来るほどに成長した。
「はぁ、はぁ、だいぶ成長したわね…」
「ゆうかのおかげみょん!…はぁ、はぁ、」
二匹とも顔を紅潮させ、修行を終えた。
「もう、ゆうかはみょんに教えられることは無いわ…」
「ゆ? 本当?」
「ええ、みょんはもうゆうかがどんなにがんばっても勝てないくらい強くなったわ
もう、免許皆伝よ」
「みょ! ありがとう! ゆうか!」
突然の免許皆伝宣言。
ゆうかはもうみょんは何者を相手にしてもきっと生き延びられると判断したのだ。
二匹は洞窟に戻り、午前にとらえたゆっくり達の下へ向かう。
底部を切られ、身動きのとれないまりさ二匹とれいむ三匹が出迎えた。
「ゆっくりできないよ!!!」
「馬鹿なみょんはゆっくりしね!!!」
「まりさを放せなんだぜ!!!」
罵詈雑言を浴びせる五匹。
「……はぁ、はぁ、はぁ、」
息を荒くしたゆうかは木剣を取り、一番近くにいたまりさに切りかかる。
ずぶっ!
まずは頬を一突きし、貫通させる。
「ゆ"、いだいい"いい"ぃぃ"いぃい"い"いいぃぃ!!!」
途端騒ぎ出すまりさ。
「れいぶのまりざになにずるのお"おおお"ぉぉお"ぉぉ"お"おお!!!」
「じねっ! まりざにびどいごとするゆうがはじねええぇぇぇ!!!」
怨嗟の声を上げるゆっくり達など気にすることなくまりさを切り裂く。
「ほら! これがいいんでしょ!? 切られて喜ぶなんて! 変態よ! この変態饅頭!!!」
「いやだっ! やべでっ! いぢゃいいいいぃいぃぃ!!!
もうやだ! おう"ちがえ"るう"うぅぅ"ぅぅううう!!!」
「帰る!? 変態に帰る場所なんて無いわ!!! ほら! もっと喘ぎなさいよ!
ゆうかをもっと楽しませなさいよ!!! この変態!!!」
ゆうかの目は血走り、言葉と木剣でまりさを攻めるその姿はまるで気が触れてしまったかのようだった。
この一ヶ月間で変わったのはみょんだけではなかった。
みょんを調教しているうちにゆうかももう一つの趣味を開眼させた。
相手を切り刻む事に快楽を得る。というものだ。
みょんを殺さないように切るというストレスの反動だろうか、
みょんの調教の最後の方ではもはや手加減など一切せず、
切り殺すつもりで打ち込んでいたほどだ。
もしも、みょんがゆうかを超えるほどの成長を遂げなければ
みょんはゆうかの新しい趣味の餌食となっていただろう。
そしてそのはけ口はみょんではなく捕獲したゆっくりに向けられた。
一応、みょんの場合は自分が気に入った美ゆっくりが対象だったが、
ゆうかは相手が誰でもお構いなし。
木剣を通じて伝わる相手を切る感触。
その感触の後に起こる悲鳴。
これだ。これがゆうかを狂わせているのだ。
「もうやべでええぇぇぇ!!! まりざがじんじゃうよおおおぉおおおおぉ!!!」
「ごべんなざい! まりざがわるがったですううぅぅう!!!
だから、いもうとはだずけでくださいいいいぃぃい!!!」
「ゆぐぇ! ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ!」
ついにまりさは命乞いも悲鳴も上げられなくなった。
ゆうかは恍惚の表情で木剣を振り上げ、
ずぶっ!!!
「ぶびゅっ!」
まりさの命を奪った。
「ゆああぁぁぁぁああああ!!! すっきりー!!!」
まりさの命を奪った感触についに絶頂した。
他のゆっくり達が泣き叫び、みょんが息を荒くしながら暴力で黙らせていたが、
ゆうかは一匹、絶頂の余韻に浸った。
絶頂出来たゆうかに対し、みょんはまだ絶頂出来ないでいた。
ゆうかと違い、趣味での絶頂は死を意味するため、強姦で絶頂することが必要。
本当であれば「狩り」を行い、美ゆっくりを攫って犯すのだが、その日は幸運と呼べただろう。
なにせ、狩りにでも行かなければ手に入らない「美ゆっくり」が自分から花畑に侵入してきたのだから。
みょんは美ゆっくりであるれいむ姉妹を見る。
どちらもなかなかの美ゆっくり。
大方、まりさ達にそそのかされてこんな場所まで来たのだろう。
「ゆ、ゆうか! みょんもそろそろ…」
「…あ、え? あ、そうね。いいわ、その二匹好きなだけ犯しなさい」
「ゆ? いいの?」
「ええ、いいわ。今日はみょんの第二回目の免許皆伝の日だから。特別よ」
ゆうかから許しを得たみょんはれいむをにらむ。
その目は充血し、自らの親であるレイパーの姿そのものであった。
「んほおおおおぉぉぉおおおぉぉお!!!」
「「ゆぎゃああああああああ!!!」」
みょんの嬌声を背に、ゆうかはまりさ二匹を切り殺した。
翌日から花畑を中心とした狩りが再開された。
変わったのは美ゆっくりは攫われた後、強姦される前に
木剣を渡され花畑でみょんと決闘を行い、
バテて攻められなくなるか、みょんが満足するまで相手を務めさせた。
そして二匹が代わる代わる陵辱した後でゆうかがねちねちと嬲り、痙攣を起こす頃に殺す。
実に半年もの間、そんな生活を続けた。
みょんはすっかり体中傷だらけになってしまい、出会ったゆっくり達すべてに嫌われた。
犠牲者の数も大きく膨れ、花畑に侵入したゆっくりも含めると数百匹のゆっくりが犠牲になった。
数を減らしすぎて滅びた群れもいくつかあったほどだ。
いくら繁殖力の強いゆっくりとはいえ、そこまで大幅に数を減らされれば何者かが自分たちを
殺して歩いていることに気づいた。
だれがそのような事をしているかを知らないゆっくり達はあるゆっくりに事件の解決を依頼した。
そのようなことがあったなどとは知る余地もなかったゆうかとみょんは
今日もまた獲物を求めて跳ね回っていた。
「ゆ~、ゆ~」
どこからか歌声が聞こえる。
二匹が歌声の発生源を訪れるとそこにはゆっくりいくが切り株の上で呑気にうたっていた。
「今日はあのいくを連れて帰ろうみょん!」
「ええ、そうしましょう」
みょんとゆうかはいつものように喋られなくなるまでいたぶると
他のゆっくり達に悲鳴が聞こえる可能性があると考え、珍しく甘言で誘い込もうと考えた。
いくは疑うそぶりを見せずに花畑までついて行った。
そして、いつものようにゆうかは木剣を投げ、その木剣でみょんと立ち会うように言った。
「その必要はありませんよ!」
途端、いくの体から一筋の光が放たれ、みょんに直撃した。
バチッ!
「み"ょん!?」
ぴくぴくと震えるみょん。
みょんを襲ったのは電撃。ゆっくりいく最大の武器である。
「あなたたちですね! 最近このあたりのゆっくりを攫っている悪いゆっくりは!」
いくは自分がゆっくり達にこの異変を解決するように依頼されたことを伝え、攻撃態勢に移る。
「ん~! ふぃ-ばー!!!」
いくの周りに雷がまとわりついた。これでは近接攻撃の木剣では太刀打ちできない。
それどころか、いくの体から電気の玉が放たれ、少しでもふれると耐え難い苦痛に襲われた。
「みょ…みょぉぉ…」
「ゆぅ…、ゆぅ…」
あっという間に二匹は地に伏した。
みょんに至っては失禁までしている。
「そろそろ止めです!」
「ま、まだまだこれからみょん…」
みょんは立ち上がり、いくに向かう。
「ゆ!?」
いくは驚いた。この二匹には普通のゆっくりであれば致死量の電気を流し込んだのにまだ生きている。
それどころか、みょんに至ってはまだ立ち上がるほどの力が残っている。
みょんは電撃までもを快楽として受け入れていた。
そのため、みょんのホワイトチョコは死に勝るとも劣らない激痛を失禁するほどの快楽に変換し、
死が免れたのだ。
本来であればとっくの昔に死んでいるはずのみょんが立ち上がり自分に向かってくる。
いつもであればどんなに獰猛なゆっくりでもこれで殺せたのに、何故死なない?
いくは自問自答するが答えは出ない。
それどころか、みょんは一歩、また一歩と自分に近づいている。
しかも発情状態のアヘ顔で。
気味が悪くなったいくは纏っている電気すべてを収束し、完全に殺しきろうとした。
ずぶっ!
「いぐぅっ!」
いくの電撃が前方に集中し、電気のバリアが無くなった途端、何者かに後ろから刺された。
「ゆぅ、ゆぅ、あなた、油断、し、すぎ…」
地に伏していたはずのゆうかである。
みょんに気をとられている間に背後に回り木剣で貫いたのだ。
みょんはその場に倒れ、起き上がることはなかった。
しかし、後ろにいるゆうかはまだ倒れそうもない。
「ゆぅ…楽しませてくれたお礼にたっぷりと殺してあげるわね」
「ゆ、ゆ、ゆ…誰か助けてーーーー!!!」
花畑にいくの悲鳴が木霊したが、それを聞いて駆けつける者はいなかった。
いくの死体は丁重に葬られた。
ゆうかとみょんのいくに対する敬意の表れだろう。
最終更新:2011年07月28日 23:30