ゆっくりいじめ系232 約束

俺は一匹ゆっくりれいむを飼っている。
人はそんな俺を見て物好きだの変わり者だの言うが、俺にとってこのれいむは、愛娘みたいなものだ。
撫でてやると気持ちよさそうに「ゆ~」と鳴くし、赤ん坊の頃から教育してやったおかげで、
むやみやたらに「ゆっくりしていってね!!」とは言わない。留守番だってできる。賢いれいむだ。
それでいて俺の調子が悪いと「ゆゆ、だいじょうぶ?ゆっくりげんきだしてね」と言ってくれる。
父さんお前が素直で嬉しいよ。涙出てきた。
嫁になんて絶対だしてやらない。婿にもな。

ある日れいむに留守番を頼んで里の方へ買い物に行った。
急に金回りが(何故か)良くなったので、れいむに美味しいものを食べさせてやろうと思ったのだ。
買い物を終えて家へと戻ると、家の中が何やら騒がしい。
耳を済ませると、「ゆっくりしていってね!!」との喧しく礼儀の無い声がたくさん聞こえてくる。
ヤラレチャッタ。
慌てて家の門を開けるとそこには侵入してきたであろう親子連れのゆっくりまりさの姿。
家の中が荒らされているのがここからでもよく見える。
俺のれいむは「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」と健気に言い回っているが、まりさは聞く耳を持っていなかった。そりゃあ。
それどころかまりさは俺のれいむに向かって
「うるさいよ!ゆっくりできないれいむはゆっくりしね!!」と言ってれいむに体当たりを始めたではないか!
このままではれいむが殺されてしまう。
この無知で救いようの無いゆっくりに人間様の強さを見せ付けなければなるまい。
俺はれいむに体当たりしているまりさに近づく。
このまま話しかけてもまりさは聞いてくれないだろう。
面倒だが、まずは挨拶からだ。挨拶なしは嘆かわしいって漬物が言ってた。
「ゆっくりしていってね!!」
どうしても抗えない言葉。
『ゆっくりしていってね!!』
まりさもつられてそれを発する。よく見たら、れいむ、お前もか。
「きみたちはここで何をしてるんだ?」
「ゆゆ!ここはまりさたちのおうちだよ!おじさんはでていってね!」
テンプレ会話乙であります。
っていうかまだおじさんって歳じゃねーよカス。
叩き潰したくなる衝動を抑えながら問いかける。
「じゃあ、そのれいむに何をしてるんだ?」
「このれいむはまりさをゆっくりさせてくれないんだよ!わるいゆっくりはゆっくりしね!」
何をしてるかを聞いたのに。まぁ、いい。
こいつらは皆殺しにすることにする。俺はゆっくり自体は好きだが、頭の悪い自己中心的なゆっくりは大嫌いなんだ。
俺は足元にいたミニサイズの赤子ゆっくりを鷲掴みにする。
「ゆゆ!?おじさん、離ちてね!苦ちいよ!!」
舌ったらずな言葉はかわいらしいが、そんな感情に振り回されるほど俺は人が良くない。
俺はそのゆっくりを地面に投げつける。
バシン、と良い感じの音だ。きっと潰れたんだろうな。
「ゆゆゆゆ~~~~!!!まりざのあ゙がぢゃんになにずるの~~!!!」
母親らしい大きめのゆっくりまりさが俺に体当たりしてきた。うへぇ、柔らけぇ。
だがそんなことは問題ではない。落とし前はきっちり付けなければなるまい。
「おいこの⑨以下のクサレ餡子の饅頭ども!今から貴様らを叩き割ってやるからなッ!そこ、逃げるんじゃあないッ!」
「ゆゆ!?」
出入り口から逃げようとしていたまりさを静止させる。相変わらず狡賢い種類だなぁ。
手始めに俺のれいむを虐めていたまりさを踏み潰してやろうと思った。
だがそれは行動にはならなかった。
「おにいさん!ゆっくりやめてあげてね!」
「…え?」
れいむが俺がゆっくりを殺すのを静止させたのである。
「おいおい、いいのかい?こいつらはお前を殺そうとしたんだぞ?」
ゆっくりは自分の敵にはとことん非情になるもんだが…
「いいよ!このこたちをにがしてあげてね!!」
ううっ、なんて優しいゆっくりなんだ…父ちゃん感動して涙が出てくらぁ。
まぁ、愛娘のれいむが言うのだから仕方ない。真っ二つにするのはやめるか。
しかし、落とし前は付けるべきである。
れいむを虐めていたまりさに俺は言った。
「いいかこのボケ饅頭、今回はあのれいむのおかげで助かったがな…今度入ってきたら容赦なく叩き潰すからな、
れいむが『やめて』って言ったとしてもだ!もう二度と入らないって約束するか?」
「………うん」
すっかり勢いが無くなったゆっくりまりさ。
「ふん、いい返事だな、だがもしも入ってきた時のために印をつけといてやる」
俺はまりさの帽子に赤いリボンを付けてやった。
外れないよう、きつめに縛る。
これはれいむにリボンを作ってやったときのあまりの生地である。
「じゃあな、もう誰かに迷惑かけるんじゃあないぞ」
俺はゆっくりまりさをかき集めて家の外へ放り投げた。
こんくらいで死ぬゆっくりはいないと思う。
さて、改めて家を見渡してみるが…まぁ荒らされ方の酷いこと。
「おにいさん、ごめん…」
れいむが申し訳なさそうに俺を見ている。
なんて純真なんだ。かわいいのうかわいいのう。
「何を言うか、れいむが謝る必要なんてないさ、それよりも、美味しいもの買ってきたけど、食べるか?」
「ゆ!たべるー!」
さすがのれいむも食欲には勝てないらしい。
まぁ完璧すぎるのもあれだし。
なんか面倒くさくなってきたから片付けは明日にしよう。
「おにいさんこれはなーに?」
「これは葛餅という和菓子で黒蜜を…」

さて翌日。本来だったられいむとゆっくりするつもりだったのだが、家に油が無いことに気が付いた。
今日は天ぷらでもやるかと思っていたのである。
今更夕食を考えるのも面倒臭い。しゃーない、買いに行くとしよう。
俺はいつも通りれいむに留守番を頼んで家を出て行った。
買いに行ったら買いに行ったで、油が全然売ってなかったりして、なかなか大変だった。
家に戻れたのはもう月が高く昇っていた頃だった。
れいむに長いこと留守番させてしまったな。寂しくなかったかな。
そう思いつつ扉を開ける。
「ただいま、れいむさb…」
俺は言葉が出なかった。いや、出せなかった。
目の前には、ゆっくりまりさ。まりさ。まりさまりさまりさまりさ。
俺の前で「ゆっくりし(ry」とお決まりの台詞を吐いている。
まぁそんなことはいい。問題はそのまりさの横にあるリボン。
そのリボンには見覚えがある。というかいつも見ている。
それは間違いなく俺の愛娘、れいむのリボンだった。
大体は予想が付いたが一方的なのはよくない。俺はまりさに聞いた。
「何でお前達がここにいる?」
「ゆ?おにいさん、ここはまりさたちのおうちになったよ、ゆっくりできないひとはでていってね」
お決まりの台詞乙。
「で、そのリボンは…」
「ゆゆ、このおうちにれいむがいたけどゆっくりさせてぃれないからたべちゃったよ!あまくておいしかったよ!」
「ゆっくりさせてくれないれいむはゆっくりしね!!」
貴様ら…許さん…っは…し、静まれ…俺の腕よ…怒りを静めろ!!
「お前ら、どうやってこの家に来た?」
「リボンのついてるまりさがつれてきてくれたんだよ!」
「おともだちいっぱいよんでねってまりさがいってたよ!」
…つまり昨日のまりさが集団でここを襲撃し、俺のれいむを亡き者にしたらしい。
数が多ければ勝てると思ったのか?愚かな饅頭め。
…ゆるさん…
ぜったいにゆるさんぞ饅頭ども!!!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!
俺は靴を脱いで家に上がっていく。
「ゆゆ!!まりさのいえにかってにはいrぎゃぶぇっ!」
足元にいたまりさを潰してしまった。
その後何匹か体当たりしてきたがそいつらも踏み潰しておいた。
まりさを踏み潰しながら家を探索していると、いたよ、昨日見逃した糞饅頭がッ!
「おいそこの饅頭」
「ゆ?なーに?ゆっくりできないひとはゆっくりでていってね!!」
平然とした顔で俺を見るまりさ。もしかしてこいつ…
「おい、俺の顔を覚えていないのか?」
「しらないよ!おじさんはさっさとまりさたちのおうちからでていってね!」
ゆっくりは記憶力に乏しいと聞いたが、もはやこれほどのものとは思わなかった。
俺は足元にいるちっこいまりさを掴む。
「お前さぁ、前にこんな風景見たことないか?」
俺はまりさを足元に投げつける。
やはりいい音がした。でも掃除は面倒そうだな。
「ゆっ!おともだちになにするのっ!!」
どうやら本当に覚えていないらしい。ここまでくるとアルツハイマーに近いな。それかミューミュー。
「うるせえぞこの饅頭、いいか、庭にお前が連れてきたゆっくりを全部連れて来い!
連れて来ないとこの饅頭みたく潰れることになるぞ」
「ゆ!まりさはおともだちをみすてないよ!」
「あ、最初に潰すのはお前だぞ」
「みんなー!!」

まりさは俺の言ったとおりゆっくりを庭に集めたようだ。
しかしずいぶんとたくさんいるなぁ。50くらいか。全部まりさ種だし。
「いいかこの自己中饅頭ども、俺の家を滅茶苦茶にした上に俺のれいむまで殺しやがって…
本当だったら俺が一匹一匹殴り殺したいがそれだと時間がかかる、で、今から君達には殺し合いをしてもらいます」
「ゆー!そんなことしないよ!」
「ゆっくりできないひとはゆっくりしねばいいよ!」
ゆっくりからブーイングが飛ぶ。
しかしそんなんで挫ける人間がいるだろうか。―――否。
俺はゆっくりを一匹掴んでゆっくりの目の前に掲げる。
上で「おそらをとんでるみたい!」とか言ってるが気にしない。
「いいか、これから行動を起こさん奴は…こういうことになる」
俺は掴んでいるゆっくりに油を少し付ける。
べたべたぬるぬるで気持ち悪い。
そしてそやつをライターで炙る。
するとどうなるか?
燃え上がる。
「ぶっぎゃああああああああ!!!?」
火の玉と化したまりさはあちらこちらへと転がりまわる。
庭は草があんまり生えていないので火事の心配は特に無い。
そのまりさは少し小さめだったようで、1分も立たずに炭と化した。
さっきまで野次を飛ばしていたゆっくりが静まり返っている。
「2匹だ!2匹になったらそいつらをゆっくりさせてやる」
俺はでんと構えてゆっくりたちに言い放つ。
しばらく時が止まっていたが、一匹のゆっくりが、
「ゆっくりしね!」
と言いながら少し小さめのゆっくり(あれって赤ん坊じゃないか?)を踏み潰したことでバトルロイヤルは始まった。
その争い方は実に見ていて楽しかった。
のしかかるもの、食い千切るもの、協力しあって潰すもの…あ、あそこのタッグ仲間割れしてやがる。
「ゆっくりしんでね!!」
「ゆ゛ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
醜い争いは、確実に俺の心を晴れやかにしていた。
同じゆっくりが潰しあう姿は、実に滑稽だった。
そんなこんなで5分ぐらいすると、もう3分の1程度になっていた。
あの忌々しいリボンをつけたまりさはまだ生き残っていた。
まぁ大勢のゆっくりをここに連れて来る位だからある程度の知識はあるのだろうな。いや、狡賢さというべきか…
さらに5分、もうゆっくりは3匹しか残っておらず、周りには帽子や皮、餡子などなどが散らばっている。
片付けマンドクセだよこんちくしょう。
残っているのはあの忌々しいまりさと、普通のまりさ2匹。
どちらもあのまりさには勝てないと踏んだのか、媚を売っている。
「まりさっ!いまならおいしいものたべさせてあげるよ!!」
「ゆっ!だまされないでまりさ!そいつはうそつきだよ!!」
「ちがうよまりさ!そっちがうそつきなんだよ!」
なんだか言い合いが始まってしまった。
このままだと2匹とも自滅しそうだ。
俺の計画では2匹ゆっくりが必要なのだから。
俺は立ち上がって一匹のゆっくりを無作為に掴んだ。
本当はあの忌々しいまりさが良かったが、そうもいかない。
「ゆ!たすけてくれるの?」
そんなわけないだろうこの糞饅頭。
俺はそいつを地面に叩き付けた。
「ゆぶ!!」
相変わらずいい音だ。
「ゆっ!おにいさん!これで2ひきになったよ!はやくゆっくりさせてね!」
「ゆゆゆゆゆ!!」
ゆっくりたちが自己主張し始める。
しかし急におにいさんと呼び始めたな。最初からそうしろ。
「まぁ落ち着け、その前にすることがある」
「ゆ!おにいさんは2ひきになったらゆっくりさせてくれるっていったよ!!おにいさんのうそつき!」
「まぁまぁ…気を静めろ」
俺は2匹のゆっくりを掴むと、お互いを擦り合せた。
言わずもがな、発情させるのである。
最近これ使われてなくない?
最初の方こそ嫌がっていたが3分ほどするとお互いに目をとろんとさせた。
発情完了である。
俺はそのゆっくりを地面に置いて放置する。
床の上でやられたらたまらん。
「ゆっゆっゆっゆっゆっゆ…」
お互いに体を摺り寄せ体から分泌される透明な粘液が水溜りを作っていく。
その摺り寄せる音は非常に気色悪く、精神面上よろしくない。
見ていて正直気持ち悪かった。
しばらくすると、文字にし難い声を一方のゆっくりが上げた。
だから文字にはしない。
「すっきりー!」
すっきりしたのはあの忌々しいまりさだ。
もう片方は黒ずんで朽ちてしまっている。
しかし、蔦はしっかりと生えている。3匹くらい実っている。
あと5時間ぐらいで生を受けるだろう。
「ゆ!おにいさん!まりさいっぴきだけになっちゃったけどゆっくりさせてね!」
まりさが俺を急かす。
このまりさがあのまりさじゃなかったら俺は逃がしてやったかも知れない。
このまりさは毛頭ゆっくりさせる気などなかった。
「そうか…ではここで死ね」
「ゆ?おにいさんゆっくりさせてくれるっていったよ!うそつき!」
何…だと…?
「おにいさんやくそくまもってよ!まもれないひとはゆっくりしね!」
お、俺は…キレた。
「だったら…」
「ゆ?」
「だったらなんで昨日のことが守れねぇんだこの…ド低脳がァ―――ッ」
「ゆわらばっ!」
まりさは俺の拳を食らって四方へ分散されたようだ。
すっきりしたよな、しないよな。
俺はとりあえず3つ実っている赤ちゃんゆっくりを1匹残して後は捨てた。
だっていらないから。
そう、俺はこのゆっくりを新しい俺の愛娘にするつもりでいる。
れいむの件は悲しかったが、うじうじしていても仕方ない。俺は過去は振り返らない性格なのだ。
大体れいむも、俺の家を荒らしていたれいむ一家から作り上げたものなのだ。金柑乙。
赤ちゃんゆっくりが知っているのは『ゆっくりしていってね!!』という言葉だけ。
そこからは教育しだいでなんとかなるものだ。
今回は『約束を守る』事から教えようか。
こういう考えを巡らせると、ゆっくりとは哀れな生き物だと思う。
人間のエゴによって生かされ、殺されているのだから。


HAPPY END

byGIOGIO

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最終更新:2008年09月14日 06:30
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