ゆっくりいじめ系686 童謡


第一話 もりのくまさん

(ある日森の中)
ここは花が咲き乱れる森の小道。ゆっくりれいむの親子が楽しそうに散歩しています。
みんなで歌を歌っているようです。

「♪ある~ひ!」 「「「「♪ある~ひ!」」」」

「♪もりの~な~か!」 「「「「♪もりの~な~か!」」」」

「♪くまさ~n・・・ゆぎゃああああああ!!!!」

「「「「くまさんだああああ!!!!」」」」

なんとそこに一頭の大きなクマが現れました。

「ゆううう!!!!れいむたちはおいしくないよ!!!!」

「たべないでね!れいむをたべないでね!」

「みんな!はやくにげるよ!!おかあさんについてきて!!!」

れいむたちは『スタコラサッサッサノサ』と逃げ出しました。
ところがクマも『トコトコ』とれいむ達のあとからついてきます。

「な゛ん゛て゛お゛い゛か゛け゛て゛く゛る゛の゛お゛お゛お゛!!!!」

れいむ達はぴょんぴょんと跳ねながら森の入口の丸木橋まで逃げてきました。

「な゛ん゛て゛え゛え゛え゛!!はしがなぐなっでる゛う゛う゛う゛!!!!」

なんという事でしょう。さっき渡って来たはずの橋がありません。
れいむ達は追い詰められてしまいました。

「「「「「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」」」」」

れいむ達はパニックに陥ります。

一番小さい四女は泳いで川を渡ろうとして溶けてしまいました。
気の小さい三女は白目をむいて気絶しています。
夢見がちな次女はすでに現実逃避を始めていました。

その時賢い長女がなにかに気づいたかのように突然叫びます。

「そうだ!おうただ!!おうたとおなじなんだよ!!!」

「ゆ?どういうこと?」

母れいむは長女に尋ねます。

「おはながさいてるもりでくまさんにであってにげだしたよね!」

「そしたらくまさんがあとからついてきた!」

「おうたとおんなじなんだよ!」

「ゆ!さすがおねえちゃんれいむだね!あたまがいいね!」

二匹が話を続ける間クマは黙ってその様子を眺めていました。

「つまりくまさんはれいむたちのおとしものをひろってくれたんだよ!」

「なるほど!『しろいかいがらのちいさないやりんぐ』だね!!!」

「そうだよおかあさん!くまさんはれいむたちをたべにきたんじゃないんだよ!」

れいむ達はクマが追いかけてきた理由が自分を食べるためじゃないとわかり喜びました。
クマは相変わらずじっとゆっくり達を眺めています。

「くまさんありがとう!おとしものをひろってくれたんだね!!」

「はやくれいむのいやりんぐをかえしてね!」

「・・・・・・」

「どうしたの?はやくしてね!ゆっくりできないくまさんだね!」

「ゆっくりできないくまさんははやくしんでね!!!」

二匹はクマの足下に寄って来てワイワイ騒ぎます。

「な゛ん゛て゛れ゛い゛む゛の゛い゛や゛り゛ん゛く゛か゛え゛し゛て゛く゛れ゛な゛い゛の゛お゛お゛!!」

「・・・あれ?」

そのとき長女がなにかに気づきました。

「おかあさん。れいむたちのあくせさりはかみにむすんでるりぼんだよね。」

「ゆ?そうだよ。れいむたちのいちばんたいせつなものだよ。」

「れいむたちはいやりんぐをしないよね。うちにもいやりんぐはなかったよね。」

「ゆ?そうだよ。れいむたちはいやりんぐをもってないよ。」

「じゃあ。くまさんはれいむたちのいやりんぐをひろってくれたんじゃないね。」

「ゆ!そうだね。れいむたちはいやりんぐをおとしてないよ。」

「「それじゃあ・・・」」

「「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!!!」」

やっと気づきました。クマはれいむ達を食べるために追ってきていたんです。(当たり前だ!!!)


空気を読むのが上手なクマは『やれやれ』と言いながらやっと昼ごはんにありついたのでした。

おしまい。


第二話 やぎさんゆうびん

(ゆれいむさんからお手紙着いた ゆまりささんたら読まずに食べた)
「むーしゃむーしゃ・・・」

「まりささん。まりささん。こんにちは。きめぇ丸です。」

「こんにちは!まりさはいましょくじちゅうだよ!」

「おっと。これは失礼しました・・・って、あーーーー!!!」

「ゆ?どうしたの?」

「『どうしたの?』じゃありませんよ。それ。その葉っぱ。れいむさんからの手紙じゃないですか。」

「ゆーーーー!!!これおてがみだったのおおお!!!」

「朝に会った時に言ったじゃないですか。家の前にれいむさんからの手紙を置いておきますよって・・・」

「ゆぅ・・・てっきりだれかがまりさのおひるごはんをよういしてくれたんだとおもったよ・・・」

「はぁ・・・そんな訳ないじゃないですか。もう読めませんね。その手紙。」

「ゆぅ・・・」

「仕方ありません。こうしましょう。『さっきのてがみのごようじなあに』とれいむさんに手紙を出しましょう。」

「ゆ!それはめいあんだね!さっそくおてがみをかくよ!」

「まあ元々まりささんがれいむさんに返事を書くと思って家に寄ったんです。ちょうどよかったですね。」

「ゆ!おてがみかけたよ!れいむにとどけてね!」

「はい。かしこまりました。お代は・・・」

「ゆ?これでいい?けさとってきたおいしいぶどうだよ!」

「はい。結構です。それでは行ってまいります。」

「ゆっくりきをつけていってねー!」


(ゆまりささんからお手紙着いた ゆれいむさんたら読まずに食べた)
「むーしゃむーしゃ・・・」

「れいむさん。れいむさん。こんばんわ。きめぇ丸です。」

「こんばんわ!れいむはいましょくじちゅうだよ!」

「おっと。これは失礼しました・・・って、あーーーー!!!」

「ゆ?どうしたの?」

「『どうしたの?』じゃありませんよ。それ。その葉っぱ。まりささんからの手紙じゃないですか。」

「ゆーーーー!!!これおてがみだったのおおお!!!」

「れいむさん、あなたもですか・・・はぁ・・・」

「先ほどはなにやら忙しそうだったので家の前に置いておいたのですが・・・」

「ゆぅ・・・れいむおなかがすいてたんだよ・・・」

「そうなんですか。まぁ手紙の内容は私が知っていますので問題はありませんが、次からは気をつけて下さい。」

「ゆぅ・・・わかったよ。」

「それでまりささんからの手紙の内容なんですが、実はまりささんもれいむさんの手紙を食べてしまったんです。
 なので食べてしまった手紙の内容が知りたいからまた書いて欲しい。との事です。」

「ゆ。じゃあいまからおてがみをかくからちょっとまっててね。」

「はい。ああ、そうそう。郵便配達のお代もお忘れなく・・・」

「ゆ!できたよ!それとこれはせんしゅうありすからもらったきのみだよ!」

「はい。結構です。それでは行ってまいります。」

「ゆっくりきをつけていってねー!」


(ループ・・・)
「またなんですかまりささん。これで何度目だと思ってるんですか・・・」

「ゆぅ・・・」

「守秘義務が有りますからね。あなたのと違ってれいむさんの手紙の内容を知らないんですよ、私は。」

「ゆぅ・・・ごめんなさい・・・」

「仕方ありません。今度はこうしましょう。あなたが直接れいむさんの所へ行って聞いてくるんです。
 確かにれいむさんの群れはここから遠いですが、一日歩けば着くでしょう。
 私も他にやらなければならない事もあって、あなた達ばかりにかまっていられないのですよ。」

「わかったよ!ちょくせついってようじをきいてくるよ!」


(翌日)
「れいむ!れいむ!まりさがあいにきたよ!あのてがみになんてかいてあったかおしえてね!」

「ゆ゛ーーーーーーー!!!どうじできちゃっだのお゛お゛お゛!!!!」

「ひどいよれいむ!せっかくまりさがあいにきたのに!!!」

「まりさのばか・・・まりさのばかぁ・・・・・・」

れいむは泣きながらまりさに事情を説明し始めました。
群れに病気が広まっている事。新聞によるとその病気は患者の近くにいるだけでうつってしまう事。
そして感染すると絶対に助からない事。だからまりさは群れに近寄らないで欲しいと手紙に書いた事。
れいむに言われてまりさは初めて気がつきました。この群れの異常に。

あちらこちらに倒れているゆっくり。その周りで泣き叫ぶ家族。
息絶えた者達は皆、血のように赤く変色した餡子を体中の穴という穴から流していました。

「ゆぅ・・・ざんねんだけどまりさにもびょうきがうつっちゃったよ・・・」

「!!!!!」

「ほかのゆっくりにうつさないようにまりさもここでしぬまでゆっくりしていってね。」

れいむの目からは血の様な餡子が流れています。れいむももう長くは無いようです。

「いやだああああ!!!じにだぐない゛い゛い゛い゛!!!!」

まりさは逃げ出そうとします。しかし周りは既に囲まれていました。
血の涙を流すゆっくり達によって。

「いかせないよ。」 「ほかのゆっくりにもうつってしまうから。」 「とおさないよ。」
「まりさもここでしぬんだよ。」 「わたしたちといっしょに。」 「にがさないよ。」
「でも、どうしてもここからでていくというなら。」 「しかたないね。」 「しかたないよ。」

「「「「「「「「「「ゆっくりしんでいってね!!!」」」」」」」」」」

おしまい。


「博士ー。きめぇ丸です。ただいま戻りましたよ。」

「おお。おかえり。ああそうだ。そろそろ例の件。経過を報告してくれないか?」

「例の件?『全ゆっくり奴隷化計画』の事ですか?それなら極めて順調です。」

「俺が聞いたのは例のウィルスの事だったんだが・・・なんだ?『全ゆっくり奴隷化計画』って。」

「私があの糞饅頭共を支配する為の計画です。
 博士は私がゆっくりに読み書きを教えているのを知ってますよね。」

「ああ。」

「それは計画の第一段階です。字をしった奴らは本を読んだり何か書いたりしたくなるでしょう。
 しかし奴らに出版の技術は無い。奴らが読めるのは私の『きめぇ。新聞』だけ。
 奴らは私の書いたものを読み、盲目的に信じる他ない。撹乱も煽動も私の思うがまま。
 事実、先日病気に関する誤った記事を載せ、奴らを混乱させる事に成功しました。」

「へー。しかし大変だろ、ゆっくりに字を教えるのは。それにお前ゆっくりが大嫌いなんだろ?」

「ええそうですよ。でも奴らは私の新聞の購読者様ですからねぇ。そう無碍には扱いませんよ。
 だってそうでしょう?奴ら、私の記事を盲信した上に購読料まで払ってくれるんですから。」

「はっはっは!笑いが止まりませんよ。新世紀は情報を制した者が全てを制す。そしてそれは私。
 新聞で情報を統制する。郵便も私の管理下。いつでも検閲は可能。
 支配されている事を実感させずに支配する。搾取されている事を気づかせずに搾取する。
 これこそ新時代の統治システムです。そして私が『新世界の神』になる!!!」

「ふーん。親切にも字を教えてやり、せっせと新聞を配達して、
 その上郵便配達の御用聞きもするなんて、ずいぶんと庶民派の神様なんだなw」

「なんですとっ!!!」

「ああ、悪い悪いwそんな怒るなって。それよりウィルスの件、報告してくれよ。」

「それなら数日中に詳細をレポートに纏め提出できますが・・・今簡単に説明しましょうか?」

「ああ。手短にな。」

「はい。結論から言うと成功です。ほぼ研究室内での実験を基にした予想の通りになっています。
 空気感染はせず接触によってのみ感染が広がるので感染力に不安はあったのですが、
 野生のゆっくりは結構、体を接触させるコミュミケーションをしている様ですね。
 ウィルスを投与した家族のいるコロニーは全滅しましたよ。」

「なるほど。」

「ウィルスによって起こる症状も観察しました。主に高熱、頭痛、吐き気。幻覚を見た者もいたようです。
 そして最期も実験と同じ。体中から血の様に赤く変色した餡子が噴き出て死に至ります。
 体温に関しては直接触ってみたところ・・・」

「ちょっと待て!お前患者に触ったのか?」

「ええ。触りましたよ。私は事前にワクチンを接種しましたから。あれ?博士、どうしたんです?」

「いやぁ・・・言いにくい事なんだけどさぁ・・・あのワクチン、臨床試験まだなんだよねw」

「!!!!!」

「まあたぶん大丈夫だと思うけど。たぶん。元々気休め程度の気持ちでお前に打ったんだよね。
 直接触ると思わなかったからさぁ、言うの忘れてたんだよね。いやぁメンゴメンゴw
 あ、そうだ。人間にはうつらないはずだけど念のためしばらく俺に触るなよ。
 ・・・っておいこら!ちょ、おま、こっちくんなっ!!!」

「なぁあああにが『メンゴメンゴw』だっ!!そういう大事な事は最初に言えーーーーー!!!
 あっ!てめ!逃げんじゃねえええええ!!!まてやこのハゲーーーーーーーッ!!!!!!」 

end

おかげさまで最初の目標だったSS5本達成できました。ちょっと宣伝。

fuku2088.txt ゆっくりTVショッピング・・・第一作目です。短いです。
fuku2125.txt 消えたゆっくり・・・原作キャラが出ます。キャラ崩壊注意です。
fuku2141.txt 飛蝗・・・↓の前フリです。短いです。
fuku2166.txt 街・・・暗い話です。とても暗いです。




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最終更新:2008年09月14日 08:14
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