注意書き
このSSは非常に虐待成分が薄めです。
むしろ限りなくゼロです、なので投棄場に行くべきものかもしれません。
また、かなりの悪乗りをしています、そういうのが嫌いな人は注意を…
「………」
図書館で、一人の少女が本を読んでいた。
背中の中ほどまで届くポニーテールが特徴の少し病弱そうな、でも出ているところは少し出てる…そんな少女が上はウッドランド迷彩の半袖のシャツ、
下は真っ黒なジーパンというよくわからない服装で、無言で本を読んでいた。時々「…ハァハァ」とか「いい、いいよこれ…」とか呟いたり頬を赤く染めたりしている。
少女の向かい側にも一人の少女が座っていたが、彼女は携帯ゲーム機に夢中で本を読もうとはしなかった。大丈夫、イヤホンはしているからうるさくないよ!!
「ゆっくりしていってね!!!」
一匹のゆっくりれいむがちょこんという効果音とともに机の上に飛び乗った。
なぜ、図書館なんかにゆっくりがいたのか、誰も気づかない。そしてここは図書館の隅っこ、れいむをつまみだす職員もいなかった。
「…ああ、雷の子号が…」
「………」
本読み少女も、ゲーム少女も全く気付かない。いや、ゲーム少女は気付いてはいたのだが、関わるとろくなことにならないので無視することにしていた。
「ゆっくりしていってね!!おねーさん!どうしてゆっくりしてくれないの!?!?」
「………」
「…ち、スペシャルアタックか…」
「ゆゆゆゆ…ゆっくりしてよ!!」
れいむ以外に、しゃべるものは誰もいなかった。
れいむがあらわれてから一時間近くたった。
その間れいむは何度か
「ゆっくりしていってね!」
と叫び、次には
「ゆゆ、おねーさん、れいむのいうことが分からないんだね!!」
と文句を言い、次には
「おねがい!おねーさんたちだけゆっくりしてないでれいむもゆっくりさせてね!!!」
と目的が逆になり、ついに泣き出してしまった。
「もういいよ!!ゆっくりできないおねーさんはきらい!!おうちかえる!!」
れいむが机から飛び降り、姿が見えなくなるとほぼ同時に本読み少女が本を閉じた、その表紙にはこう書かれていた
「宇宙戦争 H・G・ウェルズ著」
「読み終わった?」
ゲーム少女がイヤホンをはずして聞いた
「うん、やっぱり宇宙戦争はいいよ、私も火星人に触手で犯されたい…」
「いやいや、血、吸われてるんだよ、それ?」
「私は地球人全員を生かすいけにえとして火星人に売られるの、そして毎日火星人に触手で犯されてしまうの…ああ、何てSF!!最高!!」
「もう駄目だ、こいつ…」
いや、それSFじゃないだろうと突っ込んでも聞かないのであきらめのセリフを吐くゲーム少女。でもこのままおいといても目的は果たせない、少しめんどくさいが現実世界に引き戻す
「んで、ゲーセン行くんでしょ?」
「うん、いこう!!今日はνしか使わないよ!!」
「いや、それ私が困る」
「大丈夫、チャージしかしないから」
「だめだこの女…」
ゲーム少女は本日何回目かになる溜息をつきながら、本読み少女と一緒に図書館を後にした。
「ん?ゆっくりじゃないか、なんでわざわざ図書館なんかに…」
「お、お゛に゛い゛い゛さ゛ぁぁぁん!!ゆ゛っく゛り゛し゛て゛い゛って゛ね゛え゛ぇぇぇ!!!」
れいむはこれまでにないゆっくりに包まれていた、あのゆっくりできないお姉さんにつきあうこと一時間、ついに自分とゆっくりしてくれる人間があらわ
「死ねぇ!!」
「ゆげぇ!!」
れなかった、職員は霊夢を蹴り飛ばしたあと、どこからか透明な箱を取り出し叫んだ。
「ひゃあ!!我慢できねぇ!!虐待だぁ!!」
彼はこの後、他の職員にうるさいと注意された。
あとがき
あぁん?そんなもんぇよ。
タイトルは高校の時にクラスメートに行ったセリフ。
本読み少女の服装は自分の学校に行くときの普段のスタイルだったりします。
すいません、悪乗りしすぎました、ごめんなさいごめんなさいごめんあさいごめんなさい…
9月9日 0114
セイン
最終更新:2022年05月03日 15:21