「
踏みにじられた花」fuku1450.txt
であまりすっきりできなかったので続きを書いてみました。
ちなみにfuku1450.txtの作者ではありません。また東方キャラが出演します。
幽香はいつものごとく太陽の畑を手入れして向日葵を育てていた。
そして手入れが終わると水浴びをし、体にを綺麗にしてから
咲いた花たちを眺めながら妖精たちとティータイムを楽しんでいた。
最近の妖精たちの会話の中心はゆっくりだ。
幻想卿に突如出現したゆっくりは、知性は低く、本能に忠実で
他人に対しては小馬鹿な態度を取るわりにものすごく弱いと言う
いったい誰が何のために生み出したのか疑問に思うほど謎な生物である。
妖精たちは、ゆっくりにこんな悪戯をしたなどの虐め方談義で盛り上がっていたが、
幽香自身は弱い生物に興味がなく、太陽の畑を荒らす愚かなゆっくりには制裁を与えるが
わざわざ出向いてまで虐めるなど無意味と思い、ゆっくりには興味を持てずにいた。
しかし、つい最近興味を惹かれるゆっくりがいたのだ。
それは数ヶ月前。
空の散歩を楽しんでるときに、偶然花畑を見付けたことから始まる。
人里離れた僻地に手入れされた花畑があったので興味を惹かれて降りてみると
「はなばたけをあらすひとはでていってね!」
「あら、こんにちは。私は花畑を荒らすようなことはしないわ。 にしても、なかなか見事な花畑ね」
自分に良く似た顔をしたゆっくりゆうかが出てくると開口一番に文句を言ってきた。
花畑を荒らすことなどまずありえなく、率直の感想を言うと
「はなばたけをあらさないんだったら、ゆっくりみていってね!」
「ありがとう。ここの花畑はあなたが育てたの?」
「うん、がんばってそだてたの!」
ゆっくりゆうかは警戒心が強く、また花を荒らすゆっくりや人間を嫌ってはいたが
花を愛でて自分と気持ちを共有してくれる人は好きだった。
幽香自身も花を荒らすどころか逆に花を育てるというところに好感を持てたので
少し喜ばせてあげようと思い、珍しい花を咲かせてあげると
「ゆっ!おねーさん、すごい!」
「こんな花もあるわよ」
「きれー!!」
喜んでくれるようで、次々と珍しい花を咲かせてみせる。
しかし、ふと我に返り自分を戒める。
同好の士を見つけたせいか、つい調子に乗ってしまった。
こんなところを鴉天狗にでも見られてしまっては大妖怪としての沽券に関わる。
「いま咲かせた花々の種をあげるから、あとは自分で育てなさい」
「おねーさん、ありがとう!がんばってさかせてみせるね!!」
「花が咲く頃にまた見に来てあげるから、頑張りなさい」
幽香は沢山の花の種をゆっくりゆうかに渡してその場を去った。
あれから数ヶ月。渡した種もそろそろ花が咲く頃だし、様子を見に行くか。
妖精たちに出掛けることを告げてから、幽香は日傘を手にして花畑に向かった。
種を渡したゆっくりゆうかは頑張っているだろうかと期待を膨らませて。
「なにこれ」
しかし、花畑に着いた幽香が見たのは
食い尽くされ見るも無残な状態の花畑とゆっくりの集団であった。
つい先日まではゆっくりゆうかによって手入れされ、綺麗に咲き乱れていた花畑であったが
ゆっくりの集団に見付かったことにより、餌場となっていたのだ。
「むーしゃ!むーしゃー!しあわせー!!」
「うっめ!めっちゃうっめ!!!」
空にいる幽香には気付かず、花を食べたり、踏み荒らしたりしているゆっくり達。
幽香はすぐ様、蛮行をとめるためにその場にいるゆっくり達に薔薇を投げて動きを封じる。
すぐに殺しても良かったが、殺すことなど後でも出来る。
まずはゆっくりゆうかを探すことが先決と判断した。
「いだいいいいいいい!」
「ゆっぐりでぎないいいいい!!」
「おかあああざん!だずげでえええええ!!」
いきなり薔薇を体に刺されたゆっくり達はあまりの痛みに叫びをあげた。
体には細い薔薇の茎が刺さってるだけなので致命傷には至らない。
だが、妖力が込められた薔薇の茎は、ゆっくりの力では引き抜くことも出来ず
無理に動こうとすると、茎によって体が引き裂かれるので
ゆっくり達は、ただ苦痛の声をあげることしか出来なかった。
幽香はそれを無視し、空からゆっくりゆうかを探しまわった。
ゆっくり達を脅してでも居場所を聞いたほうが早いだろうが
花を荒らすようなゆっくりと会話することもイヤだったのである。
しかし、数刻探してもゆっくりゆうかを見つけることが出来ず
仕方なく群れから少し離れた場所にいたゆっくりまりさに聞くことにした。
「ちょっといいかしら?」
「ゆっ!おねーさん、だずげでえええええ!!」
声をかけるなり、いきなり助けを求めてくるゆっくりに辟易し
幽香は持っていた日傘をゆっくりの右頬に突き刺した。
「いだいいいい!やめでええええ!!」
「質問に答えないようなら殺すわよ」
突き刺した日傘をぐりぐりと動かし脅すと
ゆっくりの餡子脳でも理解できたのか泣き叫ぶことをやめ、涙を流しながら何回も頷いた。
ようやく話を聞ける状態になったので
「ここにゆっくりゆうかがいたと思うけど、どこにいるのかしら?」
「ゆ゛っ!ごごにいだゆっぐりならあぞごでず!!」
ゆっくりまりさが舌で指し示した方向を見ると、そこにはよく分からないものがあった。
近づいてみてもよく分からなかったので摘み上げてみると
どうやら皮を引き伸ばされてから石で戻らないように固定されたゆっくりめーりんのようだった。
そして、その下にはゆっくりゆうかが般若の相をしたまま死んでいた。
「ゆ゛!」
いきなり摘み上げられたことに驚いたのか、皮を伸ばされていたゆっくりめーりんは呻いた。
ゆっくりゆうかのほうは死んでいたが、ゆっくりめーりんはこんな状態になってもまだ生きているようだ。
幽香は花の蜜を与えてからゆっくりめーりんを地面に静かに置き、ゆっくり達に向き直り再び問い掛ける。
「この場所を見つけたゆっくりはどれかしら?」
「あぞごにいるれいむどまりざどありすとぱぢゅりーがおじえでぐれだの」
殺気と共に声をかけてくる幽香に怯え、すぐに仲間を売るゆっくりまりさ。
所詮ゆっくりまりさ。仲間のことより自分の命のほうが大切なのだろう。
「そう。ありがとう。お礼に食事をあげるわ」
「おねーざん!ありがどぉぉぉぉおおがぁぁ!!」
ゆっくりまりさの口の中に花の種を何粒か入れてすぐ様成長させる。
ゆっくりを苗床とし、何種もの芽が発芽していく。
「まりざのがらだになにをじだのおおおお!!」
「あら、花の種を食べさせてあげたのよ」
「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛!いだいいいい!!ながのあんごをずわないでええええ!!!」
餡子を栄養として花が咲き、饅頭の皮を引き裂いていく。
「おねえええざん!ゆるじでえええ!!」
「あら、何を許して欲しいのかしら」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
もはや言葉を発することは出来ず、ついには餡子を飛び散らせながら
いくつもの花を咲かせてゆっくりまりさは絶命した。
「ゆっくりが苗床でもやっぱり花は綺麗ね」
妖艶な笑みでそう言い残し、首謀者と考えられる4匹以外のゆっくりはすべて花の栄養にすることに決めた。
何十匹もいるのに、1匹づつ苦痛を与えながら殺していくのは些か面倒だし。
やることが決まれば、あとは単純。薔薇の茎が刺され動けなくなっているゆっくり達に花の種をばらまいた。
そして始まる、阿鼻叫喚の地獄絵図。
そこかしこで聞こえてくるゆっくり達の絶叫を聞きながら
幽香は首謀者と思われる4匹のゆっくり達に近づいた。
「れいむがらこのばらをぬいでええええ!」
「おねーざん!まりざをだずげでほしいんだぜ!!!」
「もうやだあぁ!!どがいはのぎれいなはだがきずづいだああああ!!」
4匹のゆっくりは未だに薔薇の茎が刺さったことによる痛みと
周りから聞こえてくるゆっくり達の絶叫に怯えて、声をあげて泣いていたが
こちらに気付くとすぐに自分が誰かに攻撃されたことも忘れて助けを求めてきた。
幽香は軽く既視感を覚えたが、本能に忠実なゆっくりの行動など大抵同じなのだ。
助けを求める声を無視して、幽香は一番近くにいたゆっくりれいむを踏みつける。
踏みつけられたことにより、薔薇の茎で引き裂かれた皮が更に傷つくがそれすらも無視して脅す。
ゆっくりをこちらに従わせるには痛みと恐怖を与えるのが一番手っ取り早いからだ。
「おねえざん!やめでええええ!!」
「静かにしなさい!うるさくしたり、質問に答えなかっりしたら、もっと傷を広げるわよ」
軽く脅して、ゆっくりれいむを黙らせてから問い掛ける。
「あなた達がこの花畑を見つけたの? 」
「ぞうですぅ!れいむだぢがみづげましだああぁぁ!!」
質問に答えたので幽香はゆっくりれいむを踏むのをやめ
ゆっくりれいむのすぐ側にいたゆっくりまりさを今度は踏みつける。
先ほどゆっくりれいむに言った言葉が聞こえたのか
ゆっくりまりさは叫び声をあげることもなく、ただ滂沱の涙を流しながらこちらを見ていた。
「ここにいたゆっくりをなんで殺したの?」
「ゆっぐりだぢのじょぐじをじゃまじだがらだぜぇ!!」
イラ
「ゆ゛ー!」
そんな理由で、花を荒らしただけでなく、気に入っていたゆっくりゆうかまで殺したのか。
あまりにもふざけた理由だったため、つい足に力が入ってしまった。
おかげでゆっくりまりさの傷が大きく開いたが餡子はそれほど出ていないのですぐに死ぬことはなさそうだ。
1メートルほど離れた場所にゆっくりアリスがいるので、今度はそちらに近づいていく。
今までのやり取りを見たゆっくりアリスは、怯えて逃げようとしたが
茎が刺さったままだったことを忘れたらしく、何もしないうちから更に傷を広げていた。
だが、幽香はそれをみて手加減することなく傷口に日傘を刺し込み傷を広げながら、問い掛ける。
「ゆっくりめーりんの皮が酷いことになってたけど、それもあなた達がやったの?」
「ぞうです!わだじだぢがやりまじだあぁ!!」
涙を流しながら素直に質問に答えたので、日傘を抜いてやり
最後に残ったゆっくりパチュリーに近づく。
先ほどから声をあげてなかったので、恐怖で震えているのかと思ったらすでに失神していた。
体が弱いと聞いていたが、まさか薔薇の茎を1本刺されたくらいで失神するとは・・・
これでは質問できないので軽く蹴って叩き起こすと、餡子を吐きながらも眼を覚ましようだ。
「ここと森の間には荒地があるのに、どうやってここまできたの?」
「むぎゅー!ゆーパックだぢにだのんでづれでぎでもらいまじだぁ!!」
へー、そんなゆっくり種もいるのね。あとで殲滅しておくかな。
最もいまはそんなことより目の前にいる4匹のゆっくりにお仕置きをしないとね。
そして、ゆっくりめーりんにやったことと同じことをしてやろうと思い
4匹のゆっくりに聞こえるように大きな声で宣言した。
「一番最後まで生き残ったゆっくりには、特別に見逃してあげるわ」
「ゆ゛っ!みんなはれいむをだずげでね!!」
「まりざのだめにみんなばおどなじぐじんでね!!」
「ありずはどがいはでゆうじゅうなんだがらいぎのごるべきよ!」
「むきゅー!」
苦痛で涙声になりながらも、お互いを罵り始めた。
もっともゆっくりパチュリーだけは、すでに諦めたようだが。
さて、まずはゆっくりまりさからやろうかな。
幽香は分身すると、ゆっくりまりさから薔薇の茎を抜いて
4ヵ所をつまみながら持ち上げた。
「まりさをたすけてくれるなんて、おねーさんはみるめがあるぜ!!」
「あら、ありがとう」
と言って、徐々に力を入れながらゆっくりまりさを殺さぬよう皮を伸ばしていく。
「いだい!いだい!おねーさん、でをはなずんだぜ!!」
「ゆっくりめーりんにもこうやって遊んであげたんでしょう」
「あ゛あ゛あ゛あ゛!あんごがでてる!でてる!やめるんだぜ!!!」
先ほどの薔薇の茎で傷ついた場所から餡子が漏れ出していたので
仕方なく幽香は妖弾を使い、傷の部分を焼いて止血をする。
「うるさいわね。こうすれば平気でしょう」
「あsdfghjkl」
声にならぬ声をあげて、ゆっくりまりさは白目を剥いて気絶した。
気絶したところで手を止めると、ゆっくりまりさは40cmほどの大きさだったものが
皮を伸ばしたことにより1m位にまで伸びていた。
だが気絶されたままではつまらないので、花の蜜をかけて刺激を与え
無理やりゆっくりまりさを目覚めさせたが、苦痛に身悶えするばかり。
あまりに反応がないので、後回しにすることにして次に移る。
「さーて、次は誰がいいかなー?」
「ゆるじでえええええええ!!」
「おうじがえるうううぅぅ!!」
「最後まで生き残れば死なずに済むわよ」
ふと、ゆっくりパチュリーを見るとまた失神していた。
罰を与える前から失神されると、こっちとしてもやりがいがないので
無理やり目覚めさせてから、ゆっくりパチュリーを引っ張ることにした。
「ゆっくりパチュリーはどこまで伸びるかなー?」
「やめでええええ!やめでええええ!!」
「ちゃんと止血もしてあげるわよ」
「むきゅー!」
4ヶ所をつまみながら皮を伸ばしていき、餡子が出そうになったら傷を焼いて止血したが
体が平べったくなりながら倍ほどに大きさになったところで、ゆっくりパチュリーは餡子を吐き出して絶命してしまった。
「あらあら、ゆっくりパチュリーは死んでしまったわ。
あなた達、良かったわね。さぁ、頑張って生き残ってね」
「「「ゆ゛ぅぅ!」」」
ゆっくりパチュリーの死に様を見てしまったせいか
数刻後には自分もああなるのだと悟り、絶望するゆっくり達。
だが、幽香はそんなことを歯牙にもかけず、続けた。
「おねええざん!!なんでもずるがらだずげでえええええ!!!」
「ありずはこんなどごろでじにだぐないいいい!!」
餡子が出そうになるたび、妖弾で傷を焼かれて止血しては皮を伸ばされ
口から餡子が出そうになると、口を石で塞がれた。
そうしてなかなか死ねない状態のまま、ゆっくり達は皮を伸ばされ続けた。
結局、最後まで生き残ったのは、ゆっくりまりさだった。
「あなたは頑張ったから見逃してあげるわ」
「ふふ、うふふ、うふふ」
皮を伸ばしに伸ばされ、もはや自力で動くことも困難な状態で
壊れた笑いをし続けるゆっくりまりさに声をかける。
「どうせだから、仲間もつれていってあげてね」
そう呟くと
皮を伸ばされたゆっくりパチュリーをゆっくりアリスで包み
さらにそれをゆっくりれいむで包んだ後に
最後にゆっくりまりさで包んであげた。
そして、結び目を焼いて癒着させてから森のほうへ転がした。
花を荒らしたゆっくり達に対してはお仕置きも済んだので、まだ生きているゆっくりめーりんに近づく。
花の蜜が効いたのか意識を取り戻して、皮が元の形に戻り始めていた。どうやらこのまま死ぬことはなさそうだ。
幽香はふと気になったことをゆっくりめーりんに尋ねた。
「花畑は好き?」
ゆっくりめーりんは弱弱しくも確かに頷いた。
期待通りの返事に幽香はにっこりと笑い
「そう、なら花畑を作り方を特別に教えてあげるわ」
幽香はこの花畑をこのまま放置して荒れたままにしておくのは勿体無いと考え
このゆっくりめーりんに花畑の作り方を教えて、管理させようと思った。
まずは傷を癒してもらい、その後びっちり花畑の作り方を教え込もう。
幽香は今後の予定を頭で思い浮かべながら、ゆっくりめーりんを連れて帰途に着いた。
太陽の畑に帰る途中
「おっと、まだやることが残ってたな」
幽香は森を飛び回りながら、ゆーパックを見つけ次第殺しつつ
二度とこんなことが起きないように
食虫植物を改良した食ゆっくり植物を作り出し、森中に植えた。
数ヵ月後。
この森にいるゆっくりは、ゆっくりめーりんのみになったが
ゆっくりめーりんはその事に気付かず花畑を育てながら幸せに暮らしたそうな。
fin
個人的に幽香もゆっくりゆうかも、花を愛でる人には優しいんじゃないかという妄想が入ってます。
1450.txtでも、ゆっくりゆうかは死ぬ間際にはゆっくりめーりんに対して仲良くしようとしていたみたいですし。
最終更新:2022年05月04日 22:11