ゆっくりいじめ系1879 マタニティゆっくり 中編 1

マタニティゆっくり 前編」の続編です。

前編を読んで主役(?)のまりさがどんな奴で、どんな生い立ちで、
何を考えどのように生きてきたのか知っておくとより楽しめるかもしれません。

※あまり話し進んでないです。虐待ばっか。
※すっきり(ぺにまむ含む)描写あり。
※虐待鬼威惨の口調や一人称がころころ変わるのは仕様です。

挿絵付き微修正・加筆版の変更点について

※ぶっちゃけ目立った加筆部分は5/5のラスト付近「ある子ありす~」は部分のみです。
 後はちょっとした表現の修正だけです。
※挿絵付きの場面には(挿絵○○)と入れてあります。
 挿絵が追加された部分をチェックしたい方は「挿絵」で検索するといいでしょう。





【前回までのあらすじ】

妊娠中の女性と幸せに暮らしていた元野良のゆっくりまりさ。
女性が出産した翌日に加工場に連れて来られ、そこからまた別の男性の手へと渡ることになる。
そこで待っていたのは女性と暮らしていた幸せな日々とは縁遠い虐待の苦痛のみだった。
一日目に針で滅多刺しにされ、身動きできなくなったまりさは箱に入れられた。
そして二日目を迎えることとなる・・・・・・・・・。









                         【マタニティゆっくり】 中編 

                         すっきり×あかちゃん×子殺し













男に加工場から連れて来られて二日目。窓のカーテンから差し込む光の角度より昼ごろと思われる時刻。
箱の中まりさはじっとしていた。昨日の傷はほぼ治った。少し痛むくらいだ。
しかし代わりにとてもお腹が減っている。
当然だ。昨日、加工場から連れ出されてから今まで何も食べていない。
そのうえ数百本の裁縫針で空けられた穴を補うために体内の餡子を消費したのだ。お腹が空かないわけがなかった。
だが餌を求めて暴れたところで、自分を閉じ込めてる透明な箱はどうにかなりそうな代物でも無かった。
行動可能なくらいに回復しても微妙な痛みのために動かずにいたまりさは箱の隅々を観察してそれを悟っていた。
なので何をするでもなくまりさはじっとしていた。

まりさの囚われてる部屋のドアがガチャリと開いた。

「ゆ?・・・・・・」

ドアの開く音へ注意を傾けるまりさ。
空いたドアから昨日まりさを針で滅多刺しにした男が入ってきた。

「ゆぅううううう!!?」

昨日の激痛と恐怖が脳裏に甦りまりさは男の姿を見るなり叫びだした。
苦痛の記憶でまりさの体が硬直する。
だが男の口からは意外な言葉が出てきた。

「ねぇ、まりさ。お腹へってんじゃないかな?ごはんたべたくない?」
「・・・ゆっ!?」

予想外の男の問いかけに恐怖で怯えてたまりさは改めて自分が空腹であることを思い出した。
だから素直に言った。

「ゆ・・・・・。へってるよ。まりさ、おなかすいたよ。」
「そ。じゃボクがごはん持ってきてあげるから。昨日から忘れてごめんね。」

男はそういって部屋を出て行った。
男の意外な行動に思考が追いつかないまりさ。
ひょっとしてもう何もされないのではないか。まりさの頭にそんな希望が浮かぶ。

「お待たせ~。ごはんですよ~。」

男は数分も待たずに戻ってきた。
そして手に持ってた小さい袋を逆さにしてまりさの目の前に落とした。
目の前に落とされたものをごはんだと思ったまりさの意識はほぼ反射的に食事の方へ誘われた。
ここから出る方法は考えなくてはいけないが空腹はもはや相当のものだ。
とりあえず食事をしよう。そう思って食事をしようとしたまりさの動きが止まった。

「ゆぅ・・・・・・なにこれ・・・・・・?」

目の前にあったのは人間の握り拳二つ分ほどの切り刻まれた野菜の小さな山だった。
人参、じゃが芋、大根、玉ねぎ、キャベツ・・・・・・
以前まで食べていた食事を想像していたまりさは納得できなった。我慢出来なかった。

「おにいさん、ちゃんとしたたべものちょうだいね。」

まりさは抗議した。

「駄目だよ。それしかないんだから。それがまりさちゃんのごはんなんだよ。ゆっくりなら食えないものじゃないだろ?
 山で生活してたころはもっと悪いもの食ってたと思うんだがね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ゆぅ。わかったよ。ゆっくりたべるよ・・・・・・。」

まりさは切られる以外に何の調理も施されてない野菜を食べはじめた。
まりさが元野良であることを知ってるかのような男の台詞にまりさは気付かなかった。
何の味付けも無い野菜はまりさの心を満たさなかった。
「む~しゃ・・・むしゃ・・・・・・しあわせ~・・・・・・・・・」
それでも野生で生きることが前提のゆっくりという種から見てみれば切り刻んだだけの野菜といえご馳走に違いない。
食べ終わった後でまりさの口は本能的にこう言ってしまった。

               プスッ

それは食事を食べ終わるのと同時にやってきた。
昨日数百回も経験した耐え難い苦痛。まりさは側頭部に強い痛みを感じた。

「ゆぎぁああああああああ!!!!!!」

痛みでのたうち回るまりさ。食事の後で全く警戒してなかっただけにショックは相当なものだった。
男を見ると、昨日と同じように裁縫針を持ってにやにやとまりさを見下ろしている。
「さ~て、それじゃ本日の痛い痛いしよっか~。」
男は冷酷な笑みを浮かべまりさにそう言った。
言うまでもないが男は別に腹を空かせたまりさに同情したわけではなかった。
せっかく手にいれたおもちゃに餓死されたくないので餌を与えたにすぎないのだ。
まりさは何もされないのではないかと思い希望を抱いた自分の浅はかさを呪った。

「どぼぢで・・・・・・どぼぢで・・・ごんなごどずるのぉぉ・・・!!!まりざいやだっでいっでるのにいい・・・・・・」
「残念でした~。まりさちゃんが嫌でもいっぱいいっぱい痛い思いさせてあげるね~。」

プスッ  プスッ  プスッ

「いぎゃあああああ!!!!だでがだずげでぇぇぇ!!!!おねえええざああん!!!!!」
「誰も来ないって。諦めてね~。」

プスッ  プススス プススス

「おごあああげぎああああほぼぎいいいいいああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ははははっ、う~んいい声だねえ。」

必死に箱の中を逃げ回るまりさ。
そんなまりさを男は逃すことなく追い詰めていった。

「おでがいじばずううう・・・・・・ばりざを・・・・・・ごごがら・・・だじでぐだざいいい・・・・・・・・・・・・・・・」

男の追撃の手が少し緩んだところで、何とか悲鳴ではなく言葉を紡ぎ出せるようになったまりさは必死で哀願した。
だが男が聞き入れることは無かった。しかし先ほどみたいにすぐに追撃が来るわけではなかった。
まりさをもらってきたばっかの昨日と違い、二日目で余裕が出てきたので男はまりさとの会話を楽しむことにしたのだ。
より深い絶望を叩き込むために。

そんな男の思惑も知らずまりさはこのチャンスを逃すまいと必死になった。

「まりざは・・・おねえざんにあいだいだげだよおおお!!!!!」

「おにいざんだっで、じぶんがごんなごどざれだらいやでじょおおおおお!!!!!!」

「おねえざんどあがぢゃんにあっでゆっぐぢぢだいいいいい!!!!!」

「なんでわづいごど、なにぼじでないばりざに、ごんなごどずるのおおおおお!!!!!」

「おねがいでづうう、まりざをごごがらだじでぐだざいいいいい!!!!」

「おねえざんはまりざのだいぜつなびどなんだよおおお!!!!わがっでよおおおおおおおお!!!!」

まりさが何を言おうと男に響くことは無かった。
話せば話すほど男の自分への理由なき悪意に晒された。
磨耗した精神はもはや考えることなどせずに、本能的に出る言葉出る言葉で訴えた。
そしてそのどれもが徒労に終わり、まりさの心は絶望で満たされていった。

「まりざのあがぢゃんを・・・おねえざんにみぜであげだいいいいんでづうううう!!!!」

何か考えがあって言ったわけじゃなかった。今まで徒労に終わった言葉の一つに過ぎなかった。
しかし、この一言が男の食指を動かした。

「・・・・・・何?赤ちゃんって・・・・・・もしかしてまりさの?」
「・・・!!!!?」

まりさは驚いた。
今まで何を言ってもまともな返答をしなかった男が興味を示したのだ。
この絶望から脱出したかったまりさにとってこれは地獄に落とされた蜘蛛の糸だった。
まりさは即座にしがみついた。

「ぞ・・・ぞうでづうううう!!・・・・・・まりざのあがぢゃんでづううう!!!!」
「へぇ~まりさのねぇ~・・・なんで赤ちゃん見せたいの?」

「だっづぇぇ・・・まりざ・・・おねえざんに・・・・・・あがぢゃんみぜでもらっだがら・・・」
「ごんどはっ・・・まりざがおねえざんにあがぢゃんみぜで・・・ゆっぐりぢでもらうんでづ・・・・・・」
「あがぢゃんは・・・どでも・・・・・・ゆっぐりでぎるがら・・・・・・」
「おねえざんに・・・まりざのあがぢゃんみぜで・・・もっどもっどゆっぐりぢでもらうんでづうう・・・」

心の底から訴えた。かつて女性の家で暮らしていた時に抱いた夢を。
最初はたいして考えなしに言った言葉の一つに過ぎなかったが
今ではそれは決して男から逃れるために言った、男の興味に合わせた方便、ではなく紛れも無いまりさの本心だった。

まりさの必死の訴えに男は冷静に質問を返していく。

「赤ちゃんみせると言ってもまりさ赤ちゃんいるの?」
「・・・い、いばぜん・・・・・・だがらごれがらづぐるんでづっ・・・・・・」
「で、相手は?すっきりしてくれる相手はいるの?」
「・・・いばぜん・・・・・・だがらごれがらざがずんでづ・・・・・・・・・」
「ふ~ん、赤ちゃんもいない。すっきりする相手もいない。
 これじゃ赤ちゃんを“お姉さん”に見せるなんて・・・・・・・・・
 出・来・な・い・よね?・・・どうすんの?」
「・・・ゆ゛う゛ぅ゛・・・・・・・・・・・・」

まりさは言葉に詰まった。
すっきりして子供作る相手探すために、ここから出してくれなんて言ったところでこの男が出してくれるわけがない。
そんな理屈が通じる相手でないことはまりさにも十分にわかっていた。
赤ちゃんを見せることが出来ない以上自分に待ってるのは救いでは無い。絶望だ。
さっきまで涙を流していた両目が熱くなるのを感じた。

「そっか。赤ちゃんもいない。相手もいない。じゃ・・・仕方ないな。」
「ゆぐうううううぅぅぅぅ!!」

まりさの心が絶望に沈んだ。折れてしまった。
もう駄目だ。もう何を言っても自分は痛い思いをさせられ続けるんだ。
まりさはそう思った。
だが男の言葉からは、またも意外な台詞が飛び出した。

「よ~し、じゃボクがまりさちゃんの子供を作る相手を連れてきてあげるよ。」
「・・・ゆっ?・・・・・・ゆっ!?ゆ~~~~!???」

まりさは男の突然の提案に戸惑った。

「・・・・・・ほんとに・・・?おにいさん、まりさのおよめさんつれてきてくれるのっ!?」
「ああ、ほんとさ。きみに一番ふさわしい立派なゆっくりを探してきてあげるよ。」
「ゆう~~~っ!!!!!!!!!」

まりさは喜んだ。針地獄から解放されるだけじゃなく自分のつがいまで探して来てもらえることに。
そして赤ちゃんを作ったらお姉さんのところまで連れていってもらえることに。
最初は男から解放される目的で言った言葉の一つが今では実現にまでこぎつけたことで、まりさの脳内はこれからの未来をそう決定づけた。

「じゃあさ、まりさちゃんのお好みを聞こうか。どんなゆっくりが好みかな~?」
「ゆっ・・・・・・ゆ~。」
「ほらほら、顔赤くして黙ってたんじゃわからないよ。早く言って。」
「ゆっ!・・・・・・ま、まりさはね・・・はだがすべすべで、かみがきれいな、やさしいゆっくりがいいよ。
 まりさをたいせつにしてくれて・・・うまれるあかちゃんをいっしょにみまもってくれるゆっくりに・・・
 す・・・す・・・すすすす・・・すっきりしてほしいよ・・・・・・・・・・・・・」

ゆっくり「で」すっきり「したい」ではなく、ゆっくり「に」すっきり「してほしい」。

ゆっくりの好みだけではなく自らは母体になることを望んでいることを言うまりさ。

「ふむ・・・・・・となると候補になるのはれいむ、同じまりさ・・・ちぇん・・・ぱちゅりーと言ったところか。」
「ゆふぅ~、とってもゆっくりできるおよめさんだよ~。」

まりさの頭の中でそれらのゆっくりが理想のつがいになった姿が思い浮かべられる。
自然と顔に笑みがこぼれてくる。

「よしっ。まりさの好みはわかった。じゃ良いゆっくりを見つけてきてやるからまってな。」
「ゆっ!ゆっくりまってるよ。」

さっきまで自分を苦しめてた人間の変わり様に、まりさは赤ちゃんの偉大さを感じずにはいられなかった。
赤ちゃんはゆっくり出来ないお兄さんを改心させる力さえある。そう思った。

「お待たせ。」

二分もしないうちに男が部屋に戻ってきた。
まりさは自分のつがいを探しに行ったにしては余りに早い男の帰りを不思議に思った。
男はそんなまりさを一切気にすることなく、手に何かを乗せ自分の胸の前まで持ってきた。
反射的に男の手の上に乗っている物体にまりさの興味が向けられる。
男の手のひらに乗っているもの、それは一匹のゆっくりありすだった。
うつむいてて表情はよく見えない。
大きさはまりさより少し小さいくらい。
その体は箱の中にいるまりさでも容易にわかるくらいに汚れ、髪も艶を失っていた。
生ゴミの腐ったような臭いがまりさのところまで漂ってきた。原因が何かはまりさにもすぐわかった。
このありす、普段男の家の台所で生ゴミを処理するために使われてるゆっくりである。
俗に言う「コンポストゆっくり」。汚くて臭いのはそのためであった。

(挿絵01)

そんなわけで、まりさのありすへの第一印象は最悪に近かったが、一応初対面の同族。
あからさまに邪険にするのも悪いと思い、まりさはゆっくり特有の挨拶をした。
「ゆっくりしていってね!」
しかし、ありすはまりさの挨拶に対し、返事をしなかった。
なんて失礼なゆっくりだろうとまりさは思ったが
今はそんなことを気にしてる場合でもないのでまりさは思ったことを胸にしまい、
自分のつがいを探しに言ったはずの男に向かって抗議をした。

「ゆっ!おにいさん、まりさのおよめさんは?」
「何言ってるんだ。ここにいるじゃないか。」
「・・・・・・・・・・ゆ?」
「ごめんなぁ、まりさの理想どおりのおよめさん見つからなかったからこれで勘弁な♪」
そう言って透明な箱ごしにまりさの前に、ありすを乗せた手のひらを持ってくる。

まりさの目に汚くて臭いありすの姿が映し出される。
先ほどより距離が近くなったためにまりさはありすを間近で見ることが出来た。
遠めからは汚れに気をとられ気付かなかったが、体表から変な体液を分泌させ、
口からは涎をダラダラとこぼし、獣のような目つきでまりさをじっと見ている。
「まりざああああ、ありずどいっじょにすっきりじまじょおおおお~~~~~~。」
その台詞でまりさはそれが何なのか理解した。

(挿絵02)

「ゆう~~~~~!!?おにいざん、ありずがいるうううう!!!!!ゆっぐりでぎないいいいい!!!!」
「何言ってるんだ?お前のお嫁さんだぞ?」
「ゆ?ゆうううっ!!?ゆうううううううううううううう!????????」

男の言うことはまりさには理解出来なかった。目の前のそれはまりさの理想とは程遠かった。
自分の親友にもありすはいるし、この世に生を受けた時に一緒に生まれた姉妹達の片方はありす種だった。
ありす種自体は決して嫌いではない。
しかし欲望に身をまかせ性欲のことしか頭にない発情ありすは別である。

すっきりするだけすっきりして産まれた自分の子供の育児は放棄して相手に全てなすりつけ無責任に去っていく。
酷い時には産まれたばかりの赤ん坊さえもを己の性欲のはけ口としてしまう。
女性と暮らし、赤ちゃんへの憧れと敬意を培った今のまりさにとって、
赤ちゃんに対するその最低な意識だけで発情ありすはもっともゆっくり出来ない存在となっていた。

それだけではない。ゆっくりと見れば誰彼構わずにすっきりしようとする見境の無さも発情ありすへの嫌悪に拍車をかける。
確かにすっきりは気持ちがいいし、やってるときは楽しいものである。
嫌いな相手でさえなければ友達程度の相手とでも十分快楽を得ることが出来るだろう。
しかし楽しいことだけではない。すっきりには妊娠の危険性が高確率でつきまとう。場合によっては母体の命にさえ影響を及ぼす。
もしすっきりの結果妊娠してしまったら親は産まれた子供達の命に責任を持たなくてはならない。
更に母体が死ねば背負うべき責任は何倍にも膨れ上がる。

それを友達程度の相手と背負っていけるだろうか?友達程度の母体の命まで背負えるだろうか?否、無理に決まっている。
だからすっきりは神聖なものであり、本当に自分の愛するゆっくりとしかやらないというのはゆっくりにとって当たり前のことであった。
愛してもいないゆっくりと快楽のためにすっきりしたいなどと考えること自体、ゆっくりとして恥ずべきことなのだ。
もっともゲスと発情ありすは例外であるが。

貞操観念の強さなら人間以上ではないかと言われる大半のゆっくりにとって発情ありすが嫌われる第二の理由がこれである。
これに加えてすっきりしたさの余り相手の命を一切に顧みることないとなればもはや擁護のしようがない。

これのどこが自分のお嫁さんなんだろうか。まりさには全く理解出来なかった。出来るわけがなかった。

だがそんなまりさの発情ありす観など知ったことではないかのように男はまりさの箱の中にありすを放り込んだ。

「まりざああああああああ、すっきりじまじょおおおおおおおおおお!!!!」
「ゆぎゃあああああ!!!!!!まりざのおよべざんはありずじゃないよおおおおお!!!」
「まりざっだらづんでれねええええええ!!だいじょうぶよおおおお!ぜんぶありずはわがっでるがらあああ!」

狭い箱の中で逃げ切れるわけもなく、まりさはあっさりとありすに圧し掛かられた。
ありすを振りほどこうと必死にもがいたが、力では全く歯が立たなかった。
ありすの体はまりさよりほんの少し小さいが、発情してしまったありすのパワーの前では、
そんな体格のアドバンテージなど何の役にも立たなかった。
生ゴミの中で生きてきたありすの悪臭が、只でさえ耐え難い発情ありすへの嫌悪感を煽る。
そしてもっと恐ろしいものがまりさの精神を蝕んでいった。

「むほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
ありすが必死に体をこすりつける度に、ありすの体液が全身から大量に分泌されていく。
ゆっくりが性交時に分泌するこの体液。
潤滑性に富み、反撃しようとしたゆっくりの体当たりや噛み付きを
上手い具合に滑らせることで攻撃を回避することに役立つが、
本当の用途としてはゆっくりの感覚、感情を増幅させる一種の幻覚効果がある。

これによって愛し合ったゆっくり同士の場合、快感も興奮も愛情も一気に高まって、
生涯の思い出に残るような最高のすっきりが出来る。

しかし望まぬ相手に無理やりすっきりさせられてる場合は別である。
体液の元々の不快な感触が、体液そのものの幻覚効果で更に増幅されていく。
それは性交が続いてる限り常に増幅していき、肥大した不快感は時にゆっくりの心に深い傷、トラウマを残すこともある。

そのことは今のまりさも例外ではない。
愛してないどころか嫌悪感しかない。
そんなありすに無理やり肌を重ねられてる感触はとてつもなくおぞましく、
更にこの体液の作用によりそれは一気に増幅され、まりさの心と体を蝕んでいった。
ありすの分泌する体液が空気と混ざり合うことで
粘着性を増したベタベタしたものに変わった後でもその効果は変わらない。

「まりざああああああ!!!!!まりざどっでも、かんどよぐっでずでぎよおおおおおおおお!!!!」
「うぶぉっ!!!ゆげぇ・・・!!ゆぶ・・・ああ・・・ああああ・・・ぎぼじゅ・・・わづ・・・うげぇぇぇぇぇえええ!!!!」
余りの気持ち悪さに強烈な吐き気に襲われるまりさ。
しかし何も吐けない。このまりさには精神的ショックで餡子を吐き出すという命の危険に関わるような機能はもう備わっていない。
新しい世代のゆっくりとして気絶や精神崩壊と一緒に失われた機能である。
ただ進化前の名残だろうか。従来のゆっくりが餡子を吐き出す時の強烈な吐き気だけが襲ってきた。
いっそ吐き出せてしまえばどんなに楽だろうか。
吐きたくても吐けないのに吐き気だけは次々と押し寄せてくる地獄の中、まりさは犯され続けた。

(挿絵03)

三分が経過した。
たった三分間で髪の毛も、肌も、目もありすの体と舌が触れてない箇所はなかった。
そんな状況の中、まりさは必死で唇をありすから逸らした。
せめて最後にふぁーすとちゅっちゅだけは守り通したかったのだ。
「ぞういえばまだまりざのぐぢびるいだだいでながっだわあああああ!!!!!」
ありすがまりさの唇を奪っていなかったことに気付き、まりさの唇を奪おうとする。
まりさは唇を奪わせまいと必死でありすの唇から己の唇を遠ざけた。
「ゆ゛う゛う゛!!!うぶっ・・・!!?ぶうううううぅぅぅぅ!!!!!」
しかし抵抗むなしく五秒もしないうちにまりさの唇はありすの唇と重ねられてしまった。
まりさのふぁーすとちゅっちゅはあっさりと奪われた。

(挿絵04)

「まりざのくぢびるぢょおおぎゃわいいいい!!!ぢゅぱっ、じゅっぱ、じゅぱああああああ♪」
「ゆ゛う゛・・・ぶう゛・・・・・・う゛ぐう゛う゛う゛う゛・・・・・・!!!!」
ありすの執拗な接吻がまりさの唇を汚していった。

唇を蹂躙されてる間、まりさは唇を必死で閉じていた。
少しでも口を開けばありすが舌を入れてきて、でぃーぷちゅっちゅになってしまうのは目に見えている。
生ゴミの臭いのする舌が自分の舌に絡みつくなんて考えただけでもゾッとする。例え何時間だろうと耐える気だった。
が、ありすはまりさの唇の中に舌をねじこもうとする気配を一切見せず唇を離した。
舌をねじりこむまで、ありすが延々と粘ると思ってたまりさは、予想外の出来事に唇の硬直がわずがに緩めてしまった。
ありすはその隙を見逃さなかった。
素早く再び唇を重ね、緩んだ唇の隙間から舌を入れてくる。
「まりひゃのべろべろちょおおおおおおいじいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
「ゆぶっ!ゆぶうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!」
あっというまにありすの舌はまりさの口内に収まった。そして縦横無尽に暴れ周り、まりさの口内を蹂躙した。

(挿絵05)

毎日生ゴミを食い、舌にまでその味が染み込んだありすの舌がまりさにまりさの舌に絡み合う。
まりさの口内がありすの唾液でべとべとに埋め尽くされる。
ありすの舌を噛み切ってやろうとまりさは口を閉じようとするが、歯がありすの肌か舌に触れるたびに
とてつもない嫌悪感と共に、反射的に口を開いてしまう。何度やっても同じことだった。
ありすのでぃーぷちゅっちゅは五分ほど念入りに続いた。
まりさはその間ずっとねちゃねちゃした生ゴミのような味を堪能し続けた。

そして遂にありすが絶頂に達した。
「ん゛ほ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!すっきりい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」
同時にありすの体から微粒子のカスタードが、ありすとまりさの接触部分に勢いよく噴出される。
それは交尾時に分泌される体液を通じて、まりさの皮膚から吸収された。
まりさの皮膚からカスタードが吸収された瞬間、今までの不快感が嘘のような快感がまりさの脳天を突き抜ける。
「ゆべっ・・・やべ・・・で・・・ぎぼぢゅ・・・わる─────すっきりー♪」
この間、わずか0.1秒。傍目から見れば同時に絶頂に達したように見えるだろう。
こうしてありすとまりさのすっきりは完了した。
数秒するとまりさの頭からニョキッと蔓(つる)が生えてきた。にんっしんである。

「(蔓が)生えるの・・・早いな。こいつは早産タイプか。」
男は独り言をもらした。
この蔓は次第に大きくなっていって赤ゆっくりの実を宿し、今夜か明日の朝には新しい命が生まれるだろう。

蔓の生える感覚にまりさは絶望する。
愛するつがいとするはずだったすっきり、愛するつがいの子を生むはずだったにんっしん。
その全てがあっという間に破壊されたのだ。
まりさは何も言えず死んだ魚のような目をして固まっていた。
男はありすを掴むと部屋から出て行った。
しばらくしてまた戻ってくると夕飯の分であろう切り刻んだ野菜を大目に箱に入れて出て行った。
その日男が部屋に戻ってくることはなかった。

中編 2につづく

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年05月23日 15:16
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。