ゆっくりいじめ小ネタ421 最後の言葉

 最後の言葉



 まりさがドスまりさの元に運び込まれたときにはもう遅かった。
 両目が潰れ、体のあちこちに出来た傷から餡子が止めどなくこぼれ落ちていた。
 れみりゃが襲ってきたところを撃退したのだ。
 幸い、れみりゃは小さな、狩りに慣れていない個体だったので、辛うじて撃退できたのだったが、代償は大きかった。
「まりざあああ、じなないでよおおお、あがじゃんといっじょにずっとゆっくりしようってやくぞくじだでじょおおお!」
 にんっしんしたつがいのれいむが、泣き喚いていた。
「むきゅ、ざんねんだけどもう……どす」とぱちゅりーが言った。
「せめてさいごだけはゆっくりしてね」
 そう言うと、ドスまりさはゆっくりオーラを発散した。
 震えていたまりさの動きが落ち着いた。
「ゆ……れい、む……」
「むきゅ! まりさがなにかしゃべってるわ!」
 その場にいた皆が、まりさの最後の言葉に耳を傾ける。
「れい……む、しんぐるまざあにして、ごめん、ね……まりさは、もう……」
「だいじょうぶだよ! まりさとのあかちゃん、れいむひとりでもゆっくりしたこにそだてるよ!」
 そのけなげな姿に、その場にいたゆっくり達が同情してもらい泣きをする。
 ドスも、この哀れな親れいむを、なんとかゆっくりさせてやりたいと思った。
 そして、まりさは一言呟いて、息を引き取る。
「おなかのあかちゃんといっしょに、もっとゆっくりしたかった……」
 場が一気に静まりかえった。
 ドスまりさもぱちゅりーも、頭の茎を震わせている親れいむの顔を見れなかった。


 翌日。
「にゃーん、ありさんのぎょうれつをはっけんしたよ、えさをはこんでるんだね、わかるよー」
 ちぇんが、蟻の列の発生源へと向かう。蟻の見つけた餌を横取りするためだ。
 それは、ある木の根本の洞から続いていた。ちぇんはそこに入り込んだ。
「な、なにこれ!?」
 そこにあったのは、頭から茎を生やしたれいむと、腹のふくれたれいむの死骸だった。
 よほど激しく争い合ったのだろう、死骸はどれも、原型をほとんど留めていなかった。
「わからないよおおおおお!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年03月19日 18:46
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。