「おちびちゃんをがえじで!」
「こんなのどがいばじゃないわ!」
あれかられいむとありすは18回の出産をして、俺はその度に赤
ゆっくり達を処分した。
これだけ何度も繰り返しているのにれいむとありすは1度も躾をする事は無く、その結果に直ぐにゲスへ成長する赤ゆっくり達。長くて5日短ければ2日程で処分をして怒鳴るのだが、れいむとありすは即座に忘れて子作りをする為にゆっくりプレイスに籠る。
「げすなちぇんがれいむのおちびちゃんをえいっえんにゆっくりさせてるんだ!」
「げすなゆっくりはせいっさいよ!」
酷い時は自分達のおちびちゃんがゆっくり出来ないのはちぇん達のせいだと言って襲おうとした時もあった。
普通の飼い主だったらここで潰すなり捨てるなりするだろうが、俺はそんな気は無かったし飼い始めた時から死ぬまでは面倒を見る決めていたので躾をするので抑えている。
「れいむににたかわいいおちびちゃんが!」
「とってもとかいはなありすのおちびちゃんが!」
「おちびちゃんたちはぱちぇとすーやすーやしましょう!」
泣いていたれいむとありすにぱちゅりーとおちびちゃん達の楽しそうな声が聞こえてきた。
ふかふかのクッションにぱちゅりーとおちびちゃん達が幸せそうにすーやすーやを始めて、れいむとありすは悔しさと妬ましさから泣きながら睨んでいる。
自分達はゆっくり出来ないのに自ゆん達だけとてもゆっくりしているのがとても気に入らなかったが、その中に赤めーりんがいるのを見てれいむとありすは驚いた。
「なんであのゆっくりしてないこがいきてるの!」
「あんなとかいはじゃないきもちわるいこがゆっくりしてるなんてゆるせないわ!」
れいむとありすはめーりんが生きている事に騒ぐ。
あの赤めーりんは元々はれいむとありすとの間に産まれたおちびちゃんだった。通常産まれてくるゆっくりは親のどちらかの種でしか産まない。れいむとありすなら産まれてくるのはれいむ種かありす種のおちびちゃんのはずだが産まれたのはめーりん種。
これはゆっくりの特徴でゆっくりは違う種と子作りをする事で、違う種の因子を体内にそのまま蓄積する。それは産まれてきた赤ゆっくり達にも遺伝していて、何らかの条件が重なる事で親とは別の種のゆっくりが産まれてくる。なのでれいむかありすのどちらかの親が過去にめーりん種と子作りをしていて、今回たまたま産まれてきてしまった。
そしてこういった親と別の種の赤ゆっくり達は、自分達のおちびちゃんじゃないと認めない親に殺されたり馬鹿で傲慢なゆっくりなので生き残れなかったりする。
こういう事は非常に少ないが確認されていて、噂ではこういったゆっくりを飼っていると幸運が次々とやって来るなんて言われていたりする。
「お前達のゲスなおちびちゃんと違って、めーりんは賢くてとてもゆっくりしているゆっくりだぞ。ちぇんとぱちゅりーも凄く可愛がって褒めてたな」
れいむやありす、ちぇんなどの通常種と違いめーりんは希少種と呼ばれるゆっくりだ。希少種は通常種と比べ頭が遥かに良く運動能力なども優れていて、その中でもめーりん種は力が強く賢いゆっくりだった。
ちぇんとぱちゅりーが公園で群れで生活していた頃に別の番がれいむとありすの様にめーりんが産まれた事があったが、希少種は自分達より優れている事を知っていたので群れでめーりんの誕生を祝福した。それから皆で大事に育て成ゆになる頃には襲ってくる野良ゆっくり達から何度も群れを救ったという。
そういった事からちぇんとぱちゅりーが自分達で育てると言って、新しく産まれたおちびちゃん達と一緒に愛情をたっぷり注いで育てていた。おちびちゃん達もめーりんを姉としたい仲も良好だ。
「なんでぞんなごどいうの!れいむのおちびちゃんはあのきもちわるいこよりずっとゆっぐりじでだよ!」
「おにいざんでもゆるざないわ!」
「そうか。勝手にそう思ってればいいだろ。それよりもおちびちゃんを作らなくていいのか?」
「そうだよ!こんどこそとってもゆっくりしたおちびちゃんをつくるんだよ!」
「こんどはとってもとかいはなおちびちゃんをうむわ!」
俺の一言ですっかり忘れたれいむとありすはゆっくりプレイスに戻って子作りを開始する。それを呆れながら俺は見送り、庭で狩りの練習をしているちぇん達の様子を見る。
「おちびちゃん!ちょうちょさんがそっちにいったんだね!」
「ちょうちょしゃん!おしょらにとんじゃったよ!」
「れみりゃにまかせるんだど!つかまえたんだど!」
飛んだ蝶を赤れみりゃが空中で咥え捕まえる。
赤ちぇん達は赤れみりゃを褒めて、ちぇんもまるで自分の子供の様に優しくすーりすーりする。
この赤れみりゃはちぇんとぱちゅりーと同じ様に俺の家の前で倒れていて、やはり他所から来た虐待鬼威参達が勝手に巣を襲撃し捕獲したれみりゃ達を虐待し飽きて捨てた。
子ちぇんと子ぱちゅりー達は赤れみりゃを潰してしまおうとしたがちぇんとぱちゅりーが待ったをかけた。困惑するおちびちゃん達にちぇんとぱちゅりーはれみりゃが危険という事は分かっていたが、それ以上にれみりゃと良好な関係を作る大切さを教えた。
「おちびちゃんたち!れみりゃはたしかにゆっくりをたべてこわいけどそれいじょうにたのもしいんだね!」
「そうよ!れみりゃがいてくれればほかのゆっくりがおそってきてもおいかえすことができるのよ!ほかにもたかいたかいところにあるあまあまさんやごはんさんもとってくれるのよ!」
ちぇんとぱちゅりー達の話しを最初は信じなかったおちびちゃん達だったが、自分達とは違う赤めーりんの存在とお姉ちゃんとしたう赤れみりゃの姿にすぐに仲良くなった。
他所から来た鬼威参達が連れて来て捨てた他所の野良ゆっくり達が家に侵入しようとした時、赤れみりゃと赤めーりんの活躍で被害など一度も無かった。
「おちびちゃんたち!ごはんさんなんだね!」
夜になり夕食の時間になった。
ちぇん達の皿には普通のゆっくりフードが入っている。
「めーりんにはからからさんのごはんさんなんだね!」
「れみりゃのごはんさんはこっちよ!」
「「「れ、れみりゃだぁぁぁ!」」」
辛い物が好物の赤めーりんには激辛ゆっくりフード、赤れみりゃには捕獲した野良ゆっくり達がご飯として出される。
全員がそろうといただきますと挨拶をしてそれぞれの夕食を食べ始める。
「まりさはおいしくないんだぜ!たべるなられいぱーのありすをむーしゃむーしゃするんだぜ!」
「ばりざのうらぎりものー!やめてね!ありすはまだいぎでいだああああぁぁぁ!」
「まりちゃはにげりゅよ!すたこらさっさとにげりゅよ!」
「とってもあまあまでおいしいど!」
野良ゆっくり達が悲鳴をあげちぇん達に助けを求めるが、そんな事など気にした様子も無くちぇん達はとってもゆっくりした様子で夕食を食べる。
そもそも他のゆっくりが住んでいるゆっくりプレイスを奪おうとする野良ゆっくりはこの地域には存在しない。この地域の野良のゆっくりは市が管理している決められた公園などの場所で生活する事になっていて、野良ゆっくり達もそれなりに安全が保証されているので喜んで生活している。
そんな事を知らない他所のゆっくりは勝手にやって来ておうち宣言をして、野良ゆっくりの群れに瞬時にせいっさいをされるか住民がすぐに潰してそれで終わりだ。
「おどうじゃんだじゅげで!まだまりぢゃじにだ………」
「ばりざにのとっでもいげめんなおぢびぢゃんが!どぼじでごんなごどするんだぜ!」
「おうちせんげんをするげすなゆっくりはおちびちゃんのごはんさんになってね!わかるんだね!」
「ここではそんなゆっくりできないことはゆるされないわ!わけあうことができないゆっくりはむーしゃむーしゃされるのね!」
「ゆぎあぁぁぁぁ!ばりざはもっどゆっぐりじた…………」
「ごちそうさまだど!れみりゃのごはんさんになってくれでありがとうなんだど!」
今日もれみりゃは野良ゆっくり達を食べた。
ゲスな個体ばかりを与え続けて1週間が経過して、ちぇんとぱちゅりーもそろそろだろうと動き始める。
「げすだど!げすのにおいがするど!」
「おちびちゃんまだまってね!」
れいむとありすが眠った頃にちぇんとぱちゅりーが赤ぱちゅりーを連れてれみりゃと他の姉妹がいる地下室にやって来る。
この赤ぱちゅりーは産まれた時から妹達より自ゆんの方が頭がいいと言って虐めたり、れいむとありすにまたおちびちゃん達が処分された事を馬鹿にして大笑いしていた。赤ぱちゅりーは気付かれていないと思っていたようだが、ちぇんとぱちゅりーはしっかり見ていて今回の行動に踏み切った。
ゲスゆっくりを食べ続けたれみりゃは、ゲスなゆっくりかどうかを見分ける事が出来る様になりゲスは食べてもいいと覚えた。その結果としてお姉ちゃんである赤ぱちゅりーからゲスな気配を敏感に感じ取り、今か今かといつでも襲う準備をしていた。
「おちびちゃんたち!ちぇんたちがいきていくためにはたとえおねーちゃんやいもーとでもげすなゆっくりはせいっさいしないといけないんだね!」
「むきゅ!かなしいでしょうししたくないのもわかるけどいきのこるためにはぜったいにやらないといけないことよ!ちゃんとりかいしていってね!」
「「「「「「ゆっくりりかいしちゃよ!」」」」」」
おちびちゃん達は泣きながらちぇんとぱちゅりーの言う事を守る。
天敵の多いゆっくりが生き残るにはゲスなゆっくりを処理しなくてはならない。ゲスなゆっくりが1ゆいるだけで駆除され壊滅した群れなど幾らでもある。
ちぇんとぱちゅりーのいた群れの長ぱちゅりーも何度もゲスゆっくりのせいで死にかけたので掟にし、群れのゆっくり達も理解しているので積極的にゲスなゆっくりを間引きおちびちゃん達にも教えて来た。
「むぎゅー!だいっけんじゃのぱちぇのしはせかいのだいっそんがいなのよ!さっさとぱちぇをたしゅけるのよ!」
「しっかりみてるんだねー!おちびちゃんむーしゃむーしゃしていいんだね!」
「いただきますだど!」
一瞬で赤ぱちゅりーの前に飛んで行ったれみりゃは、牙を突き刺して中身をゆっくりと吸い上げる。
おちびちゃん達は目の前で助けを求めながら食べられる赤ぱちゅりーを見ていた。震えながらもしっかりとその様子を見て忘れない様に餡子に焼き付ける。
「これでおわりよ!きょうはみんなでゆっくりすーやすーやしましょうね!」
地下室から出てゆっくりプレイスに戻ったちぇん達はいつもより密着して眠りに着いた。
最終更新:2025年08月11日 18:22