「
ごめんね、ごめんね…」
こう呟きながら、あたしは「逃がす」コマンドを実行する。
目は涙でいっぱい。何百回、何千回とやってても…悲しいよ…
あたしが孵してすぐのポケモンは、自然界では到底生きていけない。
でも…アイツの命令は絶対だから…
たしかにアイツのおかげで、あたしはポケモンリーグのチャンピオンになった。
ポケモンコンテストでも全部門で優勝した。
バトルタワーでクロツグさんにも勝てた。
いや…あたしが存在できるのも、アイツがいてこそ。
だけど…
どうして?
どうしてアイツは…あたしにこんな酷いことをさせるの?
いくらあたしが「嫌だっ!」て言っても、
アイツはあたしの体を操り人形みたいに動かせるんだ…
たった8つのボタンだけで…
作 初代スレ>>670
最終更新:2007年10月20日 15:11