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ハルヒ×長門 部室で

 午後二時半。
 窓から差す秋陽を背に受けながら、あたしはだらけきった格好でネサフをしていた。
 五時間目が終わって部室に足を運んだっていうのに、すっごいヒマ。つまんない~、って言いたいくらい、ヒマ。
 なんでって、いつものメンバーのうち三人がいない。
 キョンと古泉くんは足並み揃えたかのように風邪引くし、みくるちゃんは進路調査のなんたらとかで遅れるし。
 なんかあの男二人、アヤしいわね。まさか、今頃……
 なんて、腐女子じゃあるまいし、何妄想してるんだか。
 はぁ……でも、やっぱ話す相手いないと寂しいわぁ。
 有希は相変わらず読書してるし……なんかいつもと違って表紙が‘難しくなさそう’ね。
 ちょおっと目を凝らして見てみる。
 …………鹿男、あをに……?
 あの子にユーモアを理解する頭なんてあるのかしら。
『……さんし~ん! これで五者連続……』
 目の前の箱(パソコンね)が、いつぞやの阪神戦を映している。
 ほんと、球児は頼りになるわよね~。
 ……じゃなくて。
 唐突だけど、最近あたしは身体を持て余してるの。
 中学の頃は、男を作っては別れの繰り返しだったから、そういう欲求に困ることはなかった。
 もっとも、心の方はけして良い状態じゃなかったけどね。寧ろ悪かったか。
 今はホラ、SOS団があるし、あたしが奔放に振舞ったらみんなに迷惑がかかるじゃない?
 自分で言うのもなんだけど、こう見えてストイックだから、こうと決めたらそれを我慢できるくらいの自信はある。
 団員のキョンや古泉君に手を出したい、なんて考えたことも何度もあるわ。
 けど、結局自涜行為に昇華(でいいのかしら?)するだけに終わっちゃう。
 当たり前だけどね。そうしないとホントに抑えられなくなっちゃうかもしれないし……
 普通に考えれば、二人に手を出すわけにはいかないしね。
 キョンとは、今の曖昧で優しい距離間を崩したくもないし。
 ……それは置いといて。
 今のこの状況。
 これはもう、神様が「この好機を逃すな!」って命を下さっているようにしか考えられないわ。
 というか、そう思いたい。
 前から推考してたのよ。
 有希は、対有機生命体以下略つまりはアンドロイドに近いというかそのものなんじゃないかってくらい感情が薄そうじゃない?
 だから、面倒なこと考えずに済むかなーって。
 相手が女の子でいいのかって?
 いいのよ。有希のコトは好きだし。かわいいし。女の子だから、オトコと違って汚くないしね。言い過ぎ?
 ……じゃあ、早速行動を起こしますか!
 あたしは、机に両手をついて立ち上がると、静かに本を読んでいる有希の方に向かって歩み始めた。
 有希の側まで足を運び、意を決して口を開く。
「ねえ、有希。何読んでるの?」
 ……話し掛けたはいいけど、伝えたいことはそんなんじゃない。
 有希は黙したまま、あたしに向けて表紙を向けてくる。
「……それ、面白いの?」
 なんとなく訊いてみる。
「…………ユニーク」
 一つ間を空けて、答えが返ってきた。
 ユニークな割には、顔色を全く変えないのはなんでかしらね。
「どのへんが?」
「…………全部」
「……あ、そう」
 ふぅぅぅむ。
 有希という‘生物’が、ますます分からなくなりそうだわ。
 ま、今は分からないほうがいいんだけど。
「ねえ、有希……あたしと、セックスしない?」
 いきなりの、単刀直入すぎる発言。と、自分でも思った。
 表情を変えずに、眼鏡の奥の琥珀を思わせる無機質な双眸が、真っ直ぐにあたしを見据えている。
 緊張の一瞬。
「……構わない」
 すんなりと、オッケーしてくれた。
 やったぁ! と内心喜んだのもつかの間。
「……但し、二時間十七分三秒後に、朝比奈みくるがこの部屋を訪れる。それまでに済ませておくことを、強く推奨する」
 少し意外だった。そんなことに気を回してくれるなんて。
 でも、ありがたいことは確かだわ。
「うん。覚えとくわ。気を遣ってくれてありがとね、有希」
 感謝の気持ちを表すると、有希は無表情で頷いてくれた。
 ……かわいい。
「じゃ、ちょっと待ってて。準備するから」
 って言っても、カーテン閉めて、ドアの鍵かけて、電気消すだけだけどね。
 カーテン越しの陽光は、教室をセピア色っぽく照らし出してくれて、雰囲気を出すのに丁度いい明るさだった。
 ……ドキドキする。
 女の子同士は初めてだし、なんとなく罪の意識が芽生える気がしないでもないけど。
 Sなあたしとしては、有希が無反応だったらどうしよう……って不安があるのよね。
 テクには少し自信あるけど、この子のことだから、攻められてる最中なのに無表情でもなんの違和感もないし……
 有希は、これからコトに及ぶ前だというのに、依然椅子に座り、虚空を眺めたまま微動だにしない。
 ムネは控えめだけど、案外スタイルいいじゃない。
 その姿に、内にある悪戯心が刺激された。
 奇襲をかけちゃえ!
 そろり、そろりと、座する有希の背後に忍び寄り、真後ろの位置で静止する。
 少し身を屈めて、耳元で「有希ちゃ~ん」と囁いてみる。
 ……反応なし。ムカちん。
 あたしは、文字通りの奇襲をかけることにした。
 有希の薄っぺらいバストを、後方から両手で引っ掴む。
「っんぅ……」
 ……え?
 耳を疑ったわ。有希が、こんなにかわいい途息をつくなんて……ちょっと、いや、かなり意外、
 制服越しに掴んだ乳房を、螺旋を描くようにさすってみる。
「うっ……ぁっ……は……」
 やや身をよじらせ、天をあおいで瞑目しながら、ささやかな喘ぎ声を発する有希。
 うん、かわいい。可愛過ぎ。
 でも、ムネは全く無いのかと思いきや、平均的にはあるわね。感度も高いし、色々と勿体無い感じがするわ。
「どう有希ちゃん? ここが気持ちいいの?」
 耳元で、息を吐きかけながら、なじるように問いかけてみる。
「…………いい……」
 あえぐ時は遠慮ないのに、普通の会話の時は淡白なのね。
 ……かわいいからいいんだけど。
 有希の、切なげでいて快さを感じている横顔を見て、あたしは瞬間的に高揚とした感覚に満たされた。
「有希……こっち向いてよ……」
 声をかけると、頬に薄い朱を塗った有希のおもてが、ゆっくりとあたしに向けられて。
 遠慮なく、そしてふいに。彼女の小さな唇を奪った。
「……!」
 深い、深いキス。有希は声を出さない。出せないのかもしれない。
 有希もあたしも、目を閉ざしている。舌を一方的に口内へ侵入させ、好き勝手に弄り回す。
 無抵抗。されるがまま。そんな有希を、もっと穢したい。
 まるで男みたいな感覚だけど……
 十分に有希を堪能して、ぷはっ、と口を離してやった。糸を引く。
「ねえ、有希……」
「……何」
 有希の瞳が、少し虚ろな色であたしを直視している。艶やかだ。
 ……何故だろう。
 この感覚。有希と繋がりたいって、この感じ……
 カーテン越しに差す秋陽の光が、有希のシルバー・グレーの髪を、ライト・グレーな髪に変色させていた。
 ……なんか、今日のあたしおかしいな…………
「制服、脱がすわ……よ?」
「…………うん……」
 ……うん? 有希が、「うん」?
 って、あたしもおおげさだなあ。
 あたしは、椅子に座ったままの有希の制服を、手早く穿き始めた。
 カーディガン、セーラー服。そして……白ブラは、つけたままでいいや。
 有希のムネを眺めてみる。
 ……小振りだわ。80あるかないか。
 でも形はいいし、ロリコンにはたまらないかもね。
 ……ん? 心なしか、華奢な肢体全体がが火照っているように感じる。
 興奮から? ううん、この感じは、まさか……


「有希、もしかしてアレ?」
 こくん。
 首で即答された。
 あっちゃあ、タイミング悪いなあ。と同時に、宇宙製アンドロイドにもそういう感覚はあるんだなあと、親近感も沸いたけど。
「ごめん、気付かなかった……大丈夫? 大事をとってやめ……」
「大丈夫、続けて」
 驚かされるのはこれで何度目だろう。
 あたしの気遣いは、有希の言葉に遮られ、跳ね返されてしまった。
「私の身体構成上、生理現象に関する部分は多少の融通は利く。また、私の精神状態を鑑みても、これの中止は愚行」
 なんかシンラツに聞こえるんだけど、要するにあたしとやりたいって言いたいのね。
 有希の想いを汲んであげることにしようじゃないの。
「わかった……じゃあ、続けようかしら」
 言下に、ほっそりとした首筋に顔を埋め、唇をあてがう。
 んっ、と有希が反応し、続けて胸元まで舌を這わせる。
 手で純白の布を押しのけて、胸の頂点に辿りつき、未だ幼い桃色の突起を口に含み、ちゅうぅと吸い上げる。
「はぁぅっ! ……んっ、んっ……あぁ!」
 目を閉ざして、顎らへんに掌底を押し当てて快感に耐える有希。
 物凄く良い反応だわ。
 右乳房を吸い、左の乳房は手で揉んだり、つまんだりしていじり回す。
「んっ! く……あっ……ふぁっ?!」
 突然、有希が驚愕とした色っぽい声を上げた。あたしがふいにスカートを捲ったからだ。
 その手をそのまま下着へ這わせ、‘すじ’をなぞるように動かす。……もう、濡れてるじゃない……
「はわぁ……あ、ぁう、や……はぁあっ……!!」
 目元に涙を溜めながら、自らの秘所を探るあたしの指使いを凝視している。
 椅子に座って開脚している有希の姿は、この上ない絶景をあたしに提供してくれている。
 もう、我慢できなくなった。
 恥部を隠す白い薄布を、慎重に、丁寧に脱がした。
 露になる、有希のあそこ。に、思わず生唾を飲み込む。
「……こうなってるのねー」
 じいぃ~、まじまじと有希のあそこを注視する。
 ……結構、アレね。「アレ」の中身は、言いたくない。
「……あまり、見ないで欲しい……」
 有希にもこういう恥じらいがあるのね……いや、もう一々驚くのは止めた。
 それにあたしは、こう言われれば言われるほどしたくなっちゃう性質なのよね。
「どおれっ、よいしょ!」
「ひぅんっ!!」
 あたしの二本指が、有希の中に入った。息継ぎするかの如く、有希の膣内は不安定に締まったり緩んだり。
 指の先っぽだけくいくいっと動かすと、
「あんっ! はんっ! やあぁ……」
 小気味よくあえぎ、全身を震わせ、きゅっきゅっと中を締め付けてくる。
「ど? きもちい?」
「……うん。そこ、いい……そう、あん……」
 言葉通り、薄目に半開きの口をだらけさせた、凄く気持ちよさうな顔してる。
 本能のままに、今度は有希の陰部に顔を近づけた。
 最も敏感であろう突起――クリを、あたしの‘触手’で突っつく。
「ひぅうんっ!!!」
 過剰反応する有希を無視し、さらに舐め上げ、吸い付き、わざとらしく音を立てる。
「やぁっ! ああ、あぁんっ、はぁんっ!! くる……くるっ!!!」
 有希の全身が波うち、嬌声を激しく放り始める。
 あせった。
 突如、あたしは攻めるのを中断した。
 ――寸止めというやつだ。
 ……色々感想を連ねたいところだけど、それどこじゃないわ。
 こんな有希を見て、実はあたしのあそこも濡れちゃってるの。
 …………ダメ。もうダメ、ガマンできない。
「有希……椅子から降りてくれる?」
「いい……」
 即答する有希。
 荒く息をはきながら、ロボットみたいな(似たようなもんだけど)動作でゆっくりと椅子を降りる有希。
 あたしの意図を理解したのか、床に直接仰向けに横たわってくれた。
 なんか、雰囲気出すのをビミョーに失敗したかもしれないわねぇ……
 ふと気付いてみたら、部室がわずかに橙色を帯びている。そろそろ夕方か。
 目の前には。半脱ぎのブラ、はだけたスカート、ふとももに白いパンツ、なぜか直立不動で横たわるあどけない面差しの少女……
 犯してください、って言ってるようなものね、これじゃ。……誰がやったんだか(……)
 寧ろ、速くやらないと!
 あたしはスカートを脱ぎ、パンツを脱ぎ、しゃがみ込む。恥じらいも何もあったもんじゃない。
「有希ちゃん! 股開きなさいっ!!」
 自分でも何言ってんだかと思うけど、今はそんなの関係ねぇ。
 命を下した相手は、従順な犬の様にすぐに開脚してくれた。
 邪悪な笑みを張りつけ、あたし自信も横たわり、足を広げる。
 有希が涙目でこっちを伺ってるけど……あたしの中の支配欲というかなんというかが、それを蹂躙させたくなった。
「いくわよ……」
 有希のあそこめがけ、自信の股間を近づける。
「「はぁぅっっ!!!」」
 殆ど同時に喘いじゃった。
 が、そんなことはお構い無しに、あたしはことさらに秘所を押し付ける。
「あぁぁ……ふぁっ!?」
 あたしと有希は具合良く交わりあって、いわゆる貝合せの状態になった。
 そして、快感を欲したいという本能が、あたしの腰を振るわせる。
「あんっ! はんっ、あぁっ……はぅっ! やぁぁぁっ!!」
「うっ、く……ふぅ……くぁんっ!」
 有希の高い嬌声とは対照的に、あたしの極力低く、抑えられた声を出すのみだ。
 めちゃくちゃ気持ちいいんだけど、やすっちいプライドがそうさせてくれない……ある意味、悔しい。ビクンビクン。
 くちゃっくちゃっくちゃっ、と鳴る、いやらしい水音。
 有希の顔をちらっと覗いてみると、快感に満ちて歪んだ表情に様変わりしてた。
「……っや!? あん、やぁ、くるっ! ……きちゃうっ!」
「っく……はっ、んあっ……はあぁんっ!」
 あたしはまだ余裕があったけど、有希は限界みたいね。
 それにしても有希ってば、想像してたよりずっとかわいく、激しくあえぐわね……
「いやっ! …………あんっ! あんっ! はあぁぁあっ――!!」
 有希は全身を強く痙攣させ、大きく仰け反りながら、絶頂に意識を委ねた。
「くっ……あっ! ああっ! やぁああぅっっ!!!」
 あたしもおさえた喘ぎを発しながら、思いっきり顔をひきつらせて絶頂を迎えた――

 あれから、なぜかみくるちゃんは来なかった。
 もしかしたら、部室の扉からそっと覗いていたのかもしれないけど。明日、反応を見て確かめてみようかな。
 ……今、あたし達は、あたしの自宅にいる。もちろん、有希と一緒に、ってコト。
「ねえ、有希」
 独り言を少し大きくしたような声で、あたしは眼前の人型アンドロイドに声をかけた。
 相変わらずの無表情からは、つい数時間前に行われた痴態を想像するのは難しいかもしれない。
「これからも、一緒にしよ♪」
 とびきりの笑顔を有希に向ける。
 身体の相性が抜群だったってだけで、あたし達はすっかり意気投合したわ。
 ま、あたしが勝手にそう思ってるだけかもだけど……
 ――けど、それは確信だったって、今分かった。
「……うん。これからも、よろしく…………ハルヒ」
 見たこともない。
 眼鏡をかけた読書好きな少女の笑顔を、あたしは初めて目にすることができた。
 名前を呼ばれた嬉しさより、この破顔一笑を収めることが出来た自分は、本当に幸せ者だと思う。
 その満面の笑みに向かって、あたしは身体を投げ出した。
 受け止める有希も、あたしをひしと抱きかかえた。
「……ダメだわ。好きすぎて、なんていったらいいんだろ……」
「……愛してる?」
 ああ、もう。この娘は――
「うん! あたしも、有希のコト、愛してる…………!」

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最終更新:2009年02月11日 10:51
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