「それでその、SOS団ではいつもキョンと仲良くしてもらっているわけですね」
「そんなんじゃないわよ、待ち合わせにはいつも遅れてくるし大して役にも立たないし、
未だに役職なしのヒラ団員よ。あー、団長としては頭の痛い存在よね」
「くっくっ、いかにもキョンらしいですね」
「あなたこそ、中学の時あいつとはよろしくやってたんじゃないの?噂にはいろいろ聞
くけど」
「いやいや、時々彼の勉強を見てやってた以外は、特にないですよ」
「ふーん?」
「本当に。彼以外の同級生とも何もなかったし。
恋は人を盲目にさせると言いますね。
常に理性的かつ論理的たらんとする精神活動において、恋愛感情などというものは正常
な判断を狂わせる不確定要素、思考に対するノイズに過ぎません。
よりありていに述べるならば、恋愛感情などというものは精神的な病の一種である」
「…へ、へぇ。同じようなことを考える人がいるものね」
「と、思ってたのですが」
「ん?」
「あなたの団やあなたの噂を聞くに、面白い精神構…失礼、面白い人たちがいるものだ
なあと。対極は引かれ合うというように、あなたがたの動向に興味を持ったのは確かで、
特にその中心人物はどのような人だろうかと」
「…それはどうも」
「そして最初にあの駅前でお目にかかったときに瞬時に理解したのですが、ああ、他の
何をおいても私は、この人のことを知りたい、この人の全てを知りたい」
「…」
「これは恋愛感情と言っていいのかも知れません」
「ちょ、佐々木さん、でもでもでも」
「いいえ、結局病を患ったのであれば、最早私たちの身体的性別など取るに足らないど
うでも良い事…ううん、もしかしたら同性だからかも。はぁ、だめだぁ、混乱してきた」
「…」
「普通の人間には興味がないんですよね?」
「う、うん」
「涼宮さん、私とつきあってください」
最終更新:2009年01月06日 13:46