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長門×ハルヒ お泊りの朝

パジャマ姿の有希が、上から覗きこむように、じっと私を見ていた.
「おはよう」
朝の光の逆光で、覗きこむ有希の顔が影になっている。有希はまだ髪をとかして
いないのか、はねた髪が、白い光に輝いて、神々しくすら思える。
「あ、おはよう、有希」
私は、頭が廻らないまま、挨拶を返す.
なぜ有希がいるのだろう。その疑問の答えを自分で探す.
この何もない部屋、有希のマンションで、「寝室」になっている部屋だった。
昨夜は遅くなって、そのまま有希のところに泊まったのだった.
朝から有希がいるのは、昨夜から私が有希の部屋にいるからだった。
この部屋でほぼ唯一の調度である、遮光用のカーテンが開かれ、目隠し用の
レースのカーテン越しに、朝の光が部屋で溢れている。
部屋の真中に布団、一人用のサイズのものだ。
その中に、私がいて、有希がさっきまでいた。狭いのを口実に、有希に抱きつく
ようにして寝た。有希が抱き返してくれなかったのがちょっと不満だったけど、
朝まで夢も見ずに寝ていた気がする.
一番夢に出てきて欲しい子と一緒に寝ているのだから、昨夜ばかりは、夢を見る
必要がなかったということだろう。
「よく寝ていた」
…それは、有希が先に起きて、見ていたということ?
ということは…どういうことかに気がついて、一気に目が覚めた
「寝ているところ、見たわね」
「見た」
どうしよう.さすがの私でも、寝てるときの顔まではつくれない。
間抜けな顔で寝ていたらどうしよう。
そんな顔を有希に見せてしまっていたら…どう思われてしまうか.
そう思って、有希が寝たのを確認するまで、寝ないようにしていたのだ。
私は、あまりの恥ずかしさから逃避するために、布団をかぶってしまった.
「今日の市内探索はあなたが実施を決めた.二度寝はだめ」
いつも思うのだけれど、有希のどこにそんな力があるのだろうか.布団の端を
力いっぱい握ってかなり抵抗したつもりにもかかわらず、有希はあっさりと、私が
隠れている布団をはがしてしまった。露出した手足に、朝の空気が冷たい.
残念なことに、有希のパジャマを借りてもサイズが合わなくて着られないので、私は
下着だけで寝ていたのだ。
「二度寝じゃないわ」
せめてもの抵抗、腕で顔を隠してみた.
「間抜けな寝顔を見られたと思うと、恥ずかしいのよ」
「そんなことはなかった」
やっぱり見たんじゃない。
「寝顔の方が、力が抜けている」
それはやっぱり、間抜けということ?
「力の抜けた、好ましい笑顔で寝ていた」
有希は、両手に布団を持ったままで、無表情だけど微笑んでいた.
その、私にしかわからない笑顔を向けられると、顔が熱くなった.
有希にそんなことを言われるだなんて。
でも、これで恥ずかしがって丸くなっているようでは、SOS団の団長はつとまらない。
「有希だって、昨夜は私より先に寝てたじゃない」
有希の寝顔、堪能するまで見てやったんだから.寝てるときだけは、口元が少し
笑っていたわよ。
「それはきっと、あなたがいたから」
今度は無表情な無表情で、真面目に言われてしまった.その意味が分かって、顔が
今まで以上に赤く熱くなる。もう、こんな真っ赤な顔、有希に見せられないじゃないの.私は、まだ有希が持ったままだった布団をあわててひったくると、その下に隠れた.
もういい、今日だけはキョンにたからず私が全員の食事代を出す。だから、お願い.
落ち着くまでこうさせていて

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最終更新:2009年01月10日 11:56
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