【種別】考察 【時点】12話

ゼーガペイン公式サイトの解説によると

量子サーバー内では、幻体データは1つしか存在できない

とされている。 http://www.zegapain.net/glossary/index.html

物語中では、キョウをはじめとする登場人物は「幻体」という量子的なデータとしてサーバ内に保持されている。(サーバ外、すなわち現実世界で活動する場合は、ホロニックローダーや母艦であるオケアノスの機能によって、幻体を維持されているものと推測される)

量子力学の根本原理では、極ミクロの領域では粒子の「位置」と「速度(運動量)」を同時に測定する事は不可能である。すなわち、位置を測定すると速度は不明となり、速度を測定すると位置は不明となるのである。これを量子力学における「不確定性原理」という。

通常、コンピュータ上でファイルをコピーしようとすれば、当然、構成情報の全てが1bitの狂いもなく、正確に転写される必要がある。しかし、量子サーバ上では、上記の不確定性原理によって、構成データを正確に転写することは、原理的に不可能である。(ただし作品内では、05話の量子力学の授業中に、不確定性原理の一部が克服されたと解釈できる描写も存在する)

よって、サーバ上に存在する幻体達は、データであるにも関わらず、常にオリジナルの存在なのである。(バックアップをとる事も出来ないので、現実世界に量子テレポートする際も、オリジナルデータがそのまま移行される)これが、上記公式サイトにて解説されている「量子サーバー内では、幻体データは1つしか存在できない」という言葉の意味である。

コメント

  • 1人の幻体につき1つ、ということでは?コピー不可なだけかと。複数の人の幻体はそれぞれ1つづつ存在してるのと思われ。 -- ななし
  • それ含め、少々書いてみました。もうちょっとかみ砕けるかも。 -- e
  • >現実世界で何時間戦闘を行ったとしても、オケアノスへの転送が行われた直後の舞浜へと戻ることができる ってのは違わない?何話だかで生徒会室からシマ達が消えた後に、忘れ物取りに戻ってきた女生徒が部屋に入ると誰もいなかった、っていう描写があるから。 -- 名無し
  • あくまで「できる」であり、生徒会室の場合はシマたちがその時間軸に戻る必要がなかったから、と判断できるでしょう。人の目に晒される場所でのキョウの転送の場合は常に同じ時間へ戻って来ていますし。 --
  • 不確定性原理じゃなくてPauliの排他律に従って、同一の量子状態を持つことが出来ないからコピー出来ないと思われるんですがどうでしょう。 --
  • 量子データがバックアップ不能だとすると、リセットによる初期化も原理的には不可? --
  • リセットは初期化で無く、テンポラリファイルの掃除だと考えれば、バックアップ無しでも見かけ上の初期化は出来る。あたかも.tmpファイルが溜まりすぎて不安定になったwindowsのように… --
  • サーバ構築時と幻体化の際、基本になる肉体、人格、街の構造のデータを量子データ化し、その後の5ヶ月の生活に於いての変化を全て、一時データとして記述する(この際、オリジナルデータを一切上書きしない) その後5ヵ月後、今まで蓄積された一時データをほぼ削除すれば、見かけ上のリセットとなる。 --
  • そしてこの仮説ならば、本来の初期化では有り得ぬデジャヴの理由も説明できる。何らかの原因で削除しきれなかった一時データの断片によって、前回の5ヶ月の記憶が朧げに残っている為である。 --
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最終更新:2008年08月29日 02:54