突然だが画面の前の方々、オープニングと言ったら何だと思いますか?
暗闇だったり夢から醒めたり……。
そう思いますよね?でも気がついたら……

「これは何のパーティーだ?」

少年上条当麻はそう呟く。目が覚めたらそこには大きなホール。
豪華なシャンデリア、そして大量の料理。
まったくもって意味不明な状況に彼は置かれている。
とりあえず辺りを見渡すと友である土御門が見えた。
土御門の場所に行こうとしたがついでに料理も持ってく事にした。
近くにある皿を取り料理を取る。取っただけよだれが出そうになったが堪える。


「おい、悪いがソレ俺にも取ってくれ!!」


声がした場所に振り返るとそこには
大きな体に青い髪で両手に大量の料理を持った男がいた。
上条はどこに置けばいいか分からなかったので適当に肩に乗せた。

「あの……このパーティーってなにか分かります?」

そう聞くと男は首を横に振る。
だが自信を持った笑みで答えた。

「でもこの料理を作った奴なら知ってるぜ!この味をな!!」

「味ですか……?」

「まぁ何となくだけどな。こっちは別の味がするし」


男、美食屋トリコは自分の席に大量の料理を持って戻る。
その席にはトリコにも勝る劣らずの体格を持つ男が三人。
そして大量の皿が天高くまで連なっているのだ。
これを見た上条は唖然する。インデックスもたくさん食べるが次元が違う。
もはや才能の一種と思えるほどだった。

「カミやんこっちだぜぃ」

土御門の声が聞こえ視線を向けそちらに歩き出す。
初めて会えた知人に内心ほっとする。

「土御門お前何かわかるか?」

「ここに居る奴らから魔術的な物は感じるし、第一位二位三位と揃っていやがる。そして感じる殺気…どれも尋常じゃない」

「え?第二位って誰d「注目だァ!!!」



突如全ての電気が消え前方にあるステージだけに光が集中する。
目が段々と光に慣れていき次第に人影が露になる。
そこには人と呼べるのかわからない緑色の男が居た。



「俺は美食會のベイだ!これからお前らには殺し合いをしてもらう!!」


「……どうやらテメーはもう一度殴られたいらしいな」


会場はざわつかない。否、ベイの言葉には誰一人ざわつく者はいなかった。
それはこの場に居る者達が歴戦の戦士だと言うこと。理解してない者も数人はいるが。
それよりも皆の気を引いたのがトリコの尋常ならない殺気であった。
まるで鬼が後ろで微笑んでる姿が目に映るほどに。これには皆興味を示す。


そう皆――――本物の鬼さえトリコに興味を抱いたのだ。


「おっと今回はそうといかないぜ?お前ら首を触ってみな、ま何人かは気づいてるっぽいけどな」


皆が一斉に首を確かめる。あるのは違和感。そして金属。それは首輪だった。


「この首輪にはある仕掛けがある!!それは……ん?」

ベイに向かい一人の青年が飛び出した。髪が目まで覆いかぶさっている。
振り上げた左腕は人の物とは思えないほど黒くまるで悪魔の左腕だった。



悪魔の左腕―ブラソ・イスキエルダ・デル・ディアブロ―が今ベイに振り下ろされる!


「!?」

「この科学とか魔術とかえーっと……とりあえずこの俺に触れれると思ってんじゃねーよ!!」

振り下ろされることはなく阻まれる。だがそこには障害はない。
まるで見えない壁があるように。代わりにボンッという小さな音がした。

「チャドの霊圧が消えた……?」

そこにはチャドと呼ばれた首が転がっていた。


「これでわかったろ!!俺様に逆らう奴は全員死ぬんだよ!!」


圧倒的支配。参加者はベイに命を握られている状態であり逆らう事は死を意味する。
そんな中動き出す影が一つベイの居るステージに飛び出す。


「トリコいくらテメーでもこいつは無理だぜ!」


振り下ろされる拳はまた見えない壁に阻まれる。
ただその空間からはまるで物が軋む音が聞こえた。

(そうか!コイツはバリアだ!)

「ん?わかったらしいなトリコ。だがそれだけよ!」

トリコには衝撃を何度も叩きつける通称釘パンチという技がある。
釘パンチを撃てばこのバリアを壊せるかみしれない。
だがベイに命を握られている今じゃ時間が足りない。撃てたとしても首輪が爆発する。
バリアに打撃が加わる。トリコではない。新たな打撃。
後ろを向くと道着を着た一人の男であり最強の英雄。



「オラは孫悟空、オメーみたいな奴は生かしちゃおけないんだ」


そして更にもう一つ。



「発想はいいがこの俺を犬扱いとは……やってくれるな」



現世に生きる鬼 地上最強の生物 範馬勇次郎。


三者の拳がベイのバリアを砕く。拳はベイに一直線に飛んでゆく。


「ちょ、ちょっとまっ…あああああああああああ!!!!!!」


殴られたベイは壁を突き破り奥へと飛んでいく。その姿はもう見えない。
安堵も束の間。この空間にはまだたくさんの強者がそして鬼が居る。

「さてこんなにも面白え奴がたくさん居るとは……クックック……!!」

まるで勇次郎を止めるかの如く会場にアナウンスが響く。




<会場の皆様、これよりルールをお伝えいたします>




















突然のアナウンスによるルール説明が始まり皆がソレを聞く。


12時間以内に誰も死者が出なかった場合首輪が爆発する。尚首輪の死は絶対である。
六時間毎に行われる放送。これにより死者及び禁止エリアの発表。
禁止エリア 放送毎に三つずつ追加される。エリアに足を踏み入れると忠告が入り無視すると爆発する。
バックの支給 中には必要最低限の物が入ってるらしく中には武器などもあるらしい。
武器については支給されない場合もあるようだ。

そして優勝者には何でも願いを叶える褒美が与えられる。



<それでは君たちを会場へと転送しよう>


言葉の発信と共に下半身から上半身にかけて段々と体が消えていく。
驚き出す者も居たが大抵は会場とやらに転送されると理解していた。
ただ一人上条当麻だけは消えていなかった。彼の持つ右腕。
異能の力を打ち消す幻想殺しには何の意味も持たない。


(その筈な……の、に……)

彼の意識だけがそのまま混沌の闇へと引きずり込まれた。


<これは私個人の話だが施設はちゃんと見た方がいい……それと料理人サンジと小松シェフには感謝してくれ>

「サンジ!?」

「スタージュンッ!!貴様ァァ!!!」













叫びが反響しやがて会場にはただ一人と意識を失った男が一人。
気絶してる上条を抱えるのは魔術師であり何重ものスパイ土御門。
何故彼はこの場に居るのか?それは単純な理由だった。彼も主催側だから。


「これから会場に行って運んで来る」


<ああ、頼むぞ土御門、それが上からの指令だからな>


簡単な言葉を交わし土御門は一つのゲートを通る。
すると跡形も無くそこにあった土御門の姿は消えた。


その後を白い動物の様な存在が追っていった事など参加者は知るよしもなかった。



こうして今ここに最悪のゲームの開幕の鐘が鳴り響いた







【主催サイド】

【トリコ@スタージュン】
【トリコ@ベイ】
【とある魔術の禁書目録】












【BLEACH@茶渡泰虎 死亡】

【残り65人】

GAME START 時系列順 最強の№2
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最終更新:2011年11月01日 17:29