「おいおい、どうなってんだよ」
男、垣根帝督は独りそう呟いた。
何故こんな馬鹿な殺し合いに自分が参加させられているのか。
暗部組織『スクール』のリーダーでありその身を闇に堕とした。
学園都市『第二位』であり恨みもたくさん買っているだろう。
考えれば誰かが仕組んだか何かの実験などと仮説は立てれる。
だがソレを差し引いても解せない事がある。
どんな人間も乗り越えられない壁。
何故死んだ自分がこの場に生きている身として存在しているのか
死んだ。そうだ自分はあの時、『第一位』に殺されたはず。
だったら何故生きているのか。体を動かしても何も違和感はない。どうやら『ピンセット』はないようだ。
これが科学の力なのか?一つ話を聞いた事がある。学園都市には絶対な腕を持つカエル顔の医者が居ると。
その男なら可能なのか?いや人を生き返らせる話なんて聞いた事がない。
だが何故自分は生きているのか?馬鹿馬鹿しい。垣根は考えるのをやめた。
とりあえずバックの中から名簿を取り出す。
知った名前は二つ
学園都市の『第一位』と『第三位』の名前だった。
(一方通行……お前もここに居るのか)
垣根の歯がギシリと鳴り拳に力が入り込む。その余波で謎の物体が地面に突き刺さった。
(おっと、落ち着け落ち着け)
一方通行には恨みがたしかにある。そして悪党の意味も今は何となく理解しているつもりだ。
そしてこの怒りを誰にぶつけるのか。一般人?関係ない人々に危害を加えるつもりはない。
悪党?正真正銘の外道なら殺るがそれに満たない格下には手を出さない。
一方通行。お前しかいない。殺られた分は殺り返す。
(っても『壁』があるのは事実か……)
垣根は主催側の言い成りにはならない。かと言って正義のヒーローになるつもりもない。
一度死んだ身。いわば二度目の生。何故同じ生き方をしなければならないのか。
どうせ監視されているのならば遅かれ早かれ『奴』の耳に入るだろう。
そうすれば『第二候補』や『本命の核』なんて関係ない。そこから情報全てを洗いざらいにし辿り着けばいいだけの話。
殺し合いが終われば元の居場所に戻る。ならそれまでは自由にやらせてもらう。
「俺は俺のやりたいようにやらせてもらうぜ……アレイスター!!」
それが垣根帝督が出した答えのない一つの答えだった
「そこのお前、質問に答えて貰おうか」
空中に浮いてる一人の男が話しかけてきた。
そして地上に下りる。何故飛んだし。
「カカr……孫悟空、ピッコロ、ヤムチャに会ったか?」
「いいや会ってねぇ」
「ふん……ブロリーにセルとは?」
「残念ながら俺はまだ誰とも会ってねぇ」
「そうか、ならばとくにブロリーと会ったならば構わず逃げることだな」
それだけを言い残し、また飛び出そうと「一方通行過ぎんだろ、こっちも聞け」
なんだ手短に済ませと言わんばかりの表情でこちらを睨んでくる。
「アクセラレータ。名簿じゃ一方通行って書いてある。第三位は……はいいや。とりあえず一方通行に会ったか?」
「俺が出会ったのは貴様だけだ」
「悪いな、俺の名前は垣根帝督」
「俺はベジータだ」
垣根帝督の名前及び一方通行に反応を示さない当たり本来の自分の関係者じゃない事が分かる。
第三位に興味がないため学園都市に居ない事にはならない。
空を飛んでいたとは何らかの能力か何らかの機械。
どちらにせよそんな事が起きるのは学園都市関連がほとんど。
だが現段階では一般人と判断して構わないだろう。引っかかるとすれば溢れ出る威圧感ぐらいだろう。
「あいつ等に会ったら二回目の放送の時に会場に来いと言え」
そう言いベジータは空に舞い上がり飛んで行く。
それに認めたくないがカカロットが居るなら何とかなる。そう思う自分がいた。
そして先ほど会った垣根と言う男。素振りは見せなかったがあの目、あの気は人を殺した事があるものだった。
だが奴は乗っていない。何か理由でもあるのだろうか。
気づけば上手く気が探れない。そして本来の力が体から感じられない。
舞空術のスピードも明らかに落ちている。
(これか……)
そっと自分の首に取り付いている首輪に手を当てる。どうやらコイツが犯人だろう。
だとしたらまずは首輪を外す事を優先事項にした方がよさそうだ。
首輪を外せる参加者の接触。これも頭に入れとくか。
「おい、アンタさっき言った奴らの特徴教えてくれよ」
「あぁ……!!貴様!?」
垣根帝督が翼を生やし空を飛んでいる。
その姿はまるで御伽噺に出てきそうな、メルヘンチックな翼だった。
「似合わないって?自覚している」
今ここに『最強』には及ばない『最強』の者が出会う
これは運命か――――仕組まれたのか
それは誰にも分からない
【E―6上空/1日目・深夜】
【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】 健康
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム
支給品1~3、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒し生還する
1: メルヘン……?
2: カカロット達と合流し敵を倒す
3: ブロリーだと?
4:できれば首輪も外したい
5:会場で感じた猛者達と闘ってみたい
【備考】
※原作終了後(GT前)より参戦
※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費
戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる
【垣根帝督@とある魔術の禁書目録】
【状態】 健康、能力発動中
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1~3、基本支給品一式
【思考】
基本:基本は自由。主催を倒して帰る。一般人はなるべく巻き込まない
1: ベジータと情報交換
2: 首輪を外したい、能力で試してみるか、それとも研究所で情報を仕入れるか
3: 自由にやらせてもらう
4:アレイスターが関わっているならば辿り着く
【備考】
※15巻終了後(死亡後)より参戦
※能力に若干の制限あり?
※この企画に対する考察は一時中断。今は情報を集める。
※全キャラ共通ですが会場そのものを破壊できる力は基本制限あり
最終更新:2012年01月13日 18:11