表:ウォーロック |
レベル |
習熟ボーナス |
特徴 |
初級魔法修得数 |
修得呪文数 |
呪文スロット |
スロットレベル |
修得妖術数 |
1 |
+2 |
超自然的パトロン、契約魔法 |
2 |
2 |
1 |
1 |
― |
2 |
+2 |
魔道の妖術 |
2 |
3 |
2 |
1 |
2 |
3 |
+2 |
契約の恩恵 |
2 |
4 |
2 |
2 |
2 |
4 |
+2 |
能力値上昇 |
3 |
5 |
2 |
2 |
2 |
5 |
+3 |
― |
3 |
6 |
2 |
3 |
3 |
6 |
+3 |
超自然的パトロンの特徴 |
3 |
7 |
2 |
3 |
3 |
7 |
+3 |
― |
3 |
8 |
2 |
4 |
4 |
8 |
+3 |
能力値上昇 |
3 |
9 |
2 |
4 |
4 |
9 |
+4 |
― |
3 |
10 |
2 |
5 |
5 |
10 |
+4 |
超自然的パトロンの特徴 |
4 |
10 |
2 |
5 |
5 |
11 |
+4 |
神秘の魔奥義(6レベル) |
4 |
11 |
3 |
5 |
5 |
12 |
+4 |
能力値上昇 |
4 |
11 |
3 |
5 |
6 |
13 |
+5 |
神秘の魔奥義(7レベル) |
4 |
12 |
3 |
5 |
6 |
14 |
+5 |
超自然的パトロンの特徴 |
4 |
12 |
3 |
5 |
6 |
15 |
+5 |
神秘の魔奥義(8レベル) |
4 |
13 |
3 |
5 |
7 |
16 |
+5 |
能力値上昇 |
4 |
13 |
3 |
5 |
7 |
17 |
+6 |
神秘の魔奥義(9レベル) |
4 |
14 |
5 |
5 |
7 |
18 |
+6 |
― |
4 |
14 |
4 |
5 |
8 |
19 |
+6 |
能力値上昇 |
4 |
15 |
4 |
5 |
8 |
20 |
+6 |
魔道の達人 |
4 |
15 |
4 |
5 |
8 |
肩にスードゥドラゴン(偽ドラゴン)を巻き付け、金色のローブを身に着けた、その若いエルフは暖かく微笑み、その甘い言葉に魔法の力を込めて、宮殿の歩哨を彼の意志に従わせる。
彼女の手の中に炎が生命を得て吹き出すと、しわだらけの人間は彼女のパトロンたるデーモンの秘密の名前を囁き、その呪文にフィーンドの魔法を込める。
使い古した書物と図上に奇妙に配列された星々の間に目を走らせるその据えた目つきのティーフリングは遠隔の世界へ通じる戸口を開く神秘の儀式を詠唱する。
ウォーロックは多元宇宙の織物の中に隠されている知識を探し求める者である。超常的なパワーを持つ神秘的な存在との契約によって、ウォーロックは密やかなものと、壮大なものの両方の魔法効果の扉を開く。高貴なるフェイ、デーモン、デヴィル、ハグ、そして“彼方の領域”の異質なる存在といった者たちの持つ古代知識を利用することで、ウォーロックは神秘学的知識を寄せ集めて自分たち自身のパワーを増幅する。
誓いと恩恵
ウォーロックは異世界の存在との契約によって定義される。ときにウォーロックとパトロンの間の関係はクレリックと神格の関係に似ているが、その存在はウォーロックに対してパトロンの役割を果たすのであり、神としての役割を果たすのではない。ウォーロックはデーモン・プリンス、アークデヴィル、あるいは全くの異質な存在―一般的にはクレリックによる奉仕を受けないような存在―に献身するカルトを率いているかもしれない。しかしもっと良くあるのは、師匠と弟子の間にあるのと似た協定である。ウォーロックはパトロンのために時折奉仕活動を行なう見返りに、パワーを学び成長するのである。
ウォーロックに与えられる魔法は、より強力な呪文を利用するためには、些細だが持続する変性(暗闇を見通す能力やあらゆる言語を読む能力など)をウォーロックの存在そのものにもたらしていく。読書好きなウィザードとは異なり、ウォーロックは彼らの魔法をいくばくかの接近戦の才能で補う。彼らは軽装鎧をうまいこと着こなすことができ、単純武器の使い方を知っている。
秘密の探究者
ウォーロックは知識とパワーへの飽くことなき要求によって駆り立てられており、それが彼らに敢えて契約を結ぶ行為に走らせ、彼らの人生を形成している。この渇きがウォーロックをその契約へと駆り立てており、彼らのその後の経歴をも形作る。
フィーンドと自分達を結合させているウォーロックたちの物語は広く知られている。しかし多くのウォーロックがフィーンドではないパトロンに仕えている。ときに荒野を旅する者が、奇妙なまでに美しい塔に辿り着き、そこのフェイ・ロードやレディと出会い、その者のことを良く知ることもないままに契約を結んでしまうこともある。そしてときに、禁断の知識に没頭している内に、天才的だが、頭の狂った学生の精神が、物質世界を超えた現実と、外なる虚無に棲息する異質な存在に目覚めたりする。
いったん契約が結ばれると、知識とパワーに対するウォーロックの渇きは単にそれを学び、研究するだけで和らげられることはなくなる。そのようにして獲得するパワーを使うつもりがないなら、このような強力なパトロンと契約を結ぶような者はいないだろう。それどころか、圧倒的多数のウォーロックは彼らの目的、一般的には何らかの種類の冒険行を達成するための活動に、その日々を費やす。さらに、彼らのパトロンの要望によって、ウォーロックたちは冒険行へと駆り立てられる。
ウォーロックの作成
ウォーロックのキャラクターを作成する際には、君のパトロンと、契約が君に課す責務について考えるのにしばらくの時間を費やすこと。何が君に契約を結ばせる導きとなったか、そしてどのようにして君のパトロンと接触を果たしたのか?君はデヴィルを招来するよう誘惑されたのか、あるいは異質な古き神と接触することができる儀式を見つけたのか?君がパトロンを探したのか、あるいはパトロンの方が君を見つけて選んだのか?君は契約の責務にあることにいら立っているのか、あるいは君に約束された報酬の期待に胸を膨らませて喜んで奉仕しているのか?
君の契約はキャラクターの冒険者としての経歴においてどれくらい大きな役割を果たすものなのかをDMと相談して決定すること。パトロンの要望によって君は冒険に出ているのかもしれないし、あるいは冒険の間に行なうことができる程度のほんの僅かな好意だけで成っているのかもしれない。
パトロンとの間に君が持っている関係はどんなものであるのか?それは友好的なものか、敵対的なものなのか、不安定なものか、あるいは恋愛感情的なものなのか?君のパトロンは君のことをどれくらい重要視しているのか?君はパトロンの計画においてどのような役割を果たしているのか?君は自らのパトロンの他の奉仕者のことを知っているのか?
君のパトロンは君とどのようにして意思疎通をするのか?君が使い魔を有しているなら、それは時折パトロンの声で喋りかけてくるかもしれない。一部のウォーロックはパトロンからのメッセージを、樹木に描き出されていたり、茶葉の中に混じっていたり、雲の中に漂流したりしているのを見出す。別のウォーロックたちは、夜の夢や白昼夢の中で自らのパトロンと会話したり、あるいは媒介者とだけ会話したりする。
簡単作成
君は下記の推奨方法を使うことで簡単にウォーロックを作成できる。第一に、【魅力】を最も高い能力値とし、ついで【耐久力】を高くする。第二に、いかさま師の背景を選ぶ。第三に、エルドリッチ・ブラストとチル・タッチの初級魔法を、1レベル呪文としてチャーム・パースンとウィッチ・ボルトを選択する。
クラスの特徴
ウォーロックとして、君は下記の
クラスの特徴を得る。
ヒット・ポイント
ヒット・ダイス:ウォーロック・レベル毎に1d8
1レベル時のヒット・ポイント:8+【耐久力】修正値
より高いレベルの時のヒット・ポイント:2レベル以降のウォーロック・レベル毎に1d8(あるいは5)+【耐久力】修正値
習熟
防具:軽装鎧
武器:単純武器
道具:なし
セーヴィグ・スロー:【判断力】、【魅力】
技能:〈威圧〉、〈自然〉、〈宗教〉、〈捜査〉、〈ペテン〉、〈魔法学〉、〈歴史〉から2つ選ぶ
装備
君は下記の装備に、背景によって与えられる装備を加えたものを持ってゲームを開始する。
- (a)ライト・クロスボウとボルト20本、あるいは(b)任意の単純武器1つ
- (a)呪文構成要素ポーチ、あるいは(b)秘術の焦点具
- (a)学者パック、(b) 地下探険家パック
- レザー・アーマー、任意の単純武器1つ、ダガー2本
超自然的パトロン
Otherworldly Patron
1レベル時、君が選択した超自然的存在との契約を結ぶ:アークフェイ、フィーンド、あるいはグレート・オールド・ワン、これらそれぞれについては、このクラスの説明の末尾で説明されている。君の選択は1レベル、6レベル、10レベル、14レベル時に君に特徴を与える。
契約魔法
Pact Magic
君の秘術に関する研究と、パトロンによって与えられる魔法は、君に呪文の才能を与えてくれる。呪文発動に関する一般的なルールについては第10章、ウォーロック呪文のリストについては第11章参照。
初級魔法
Cantrips
君は
ウォーロック呪文リストから選択した2つの初級魔法を修得している。より高いレベルになると、「表:ウォーロック」の「修得初級魔法」の項目に示されている通りに、君は自分で選択して追加のウォーロック初級魔法を学んでいく。
呪文スロット
Spell Slots
「表:ウォーロック」には呪文スロットを君がいくつ持っているかが示されている。またこの表にはそれらのスロットのレベルも示されている;君の呪文スロットの全ては同じレベルである。1レベル以上の君のウォーロック呪文の1つを発動するために、君は呪文スロット1つを消費しなければならない。小休憩か大休憩を取り終えると消費した呪文スロット全てを回復する。
たとえば、君が5レベルのとき、3レベル呪文スロット2つを有する。1レベル呪文のサンダーウェイヴを発動するには、君はこれらのスロットの1つを消費しなければならず、それを3レベル呪文として発動する。
1レベル以上の修得呪文
Spells Known of 1st Level and Higher
1レベル時、君はウォーロック呪文リストから選択した1レベル呪文2つを修得している。
「表:ウォーロック」の「修得呪文」の欄には、君がさらなる1レベル以上のウォーロック呪文を選択して修得するときがいつなのか示されている。君が選択する呪文はこの表の君のレベルにおける「スロット・レベル」の欄に示されているレベル以下のものでなければならない。たとえば、君が6レベルに達したとき、君は新しいウォーロック呪文1つを修得し、それは1、2、3レベルのいずれかから選ぶことができる。
加えて、君がこのクラスのレベルを獲得するとき、君は修得済みのウォーロック呪文1つを選択し、それをウォーロック呪文リストにある別の呪文と置き換えることができる。その呪文も君が呪文スロットを有しているレベルのものでなければならない。
呪文発動能力
Spellcasting Ability
【魅力】が君のウォーロック呪文の呪文発動能力であり、呪文が君の呪文発動能力を参照するときにはいつでも、【魅力】を使用する。加えて、君の発動するウォーロック呪文のセーヴィング・スロー難易度を決めるときや、それを使って
攻撃ロールを行なうときにも、【魅力】を使用する。
呪文セーヴ難易度=8+習熟ボーナス+【魅力】修正値
呪文攻撃修正値=習熟ボーナス+【魅力】修正値
呪文発動の焦点具
Spellcasting Focus
君はウォーロック呪文用の呪文発動時の焦点具として、秘術の焦点具(第5章に説明されている)を使用できる。
魔道の妖術
Eldritch Invocations
オカルト的な知識の学習によって、君は魔道の妖術を掘り起こす。それは永続的な魔法能力を君に付与する禁断の知識の断片である。
2レベル時、君は魔道の妖術2つを選択して獲得する。君の妖術の選択肢はこのクラスの説明の末尾に説明されている。特定のウォーロック・レベルを得るときに、君は「表:ウォーロック」の「修得妖術数」に示されているように、追加の妖術を選択して獲得する。
加えて、君がこのクラスのレベルを獲得するとき、君は修得済みの妖術1つを選択し、それを君がそのレベルで修得できる別の妖術と置き換えることができる。
妖術におけるレベルの前提条件については、キャラクター・レベルではなく、ウォーロック・レベルを参照する。
契約の恩恵
Pact Boon
3レベル時、君の超自然的パトロンが君の忠実な奉仕に対する褒美を与えてくれる。君は下記の特徴の1つを選択して獲得する。
鎖の契約
Pact of the Chain
君はファインド・ファミリアーの呪文を修得し、それを儀式として発動することができる。この呪文は君の修得呪文数の勘定には入れない。
君がこの呪文を発動するとき、君は自らの使い魔として通常の形態の1つを選択することも、下記の特殊な形態の1つを選択することもできる:インプ、スードゥドラゴン、クアジット、あるいはスプライト。
加えて、君が“攻撃”アクションを取るとき、君は自分自身の攻撃の1回を諦める代わりに、使い魔にそれ自身の攻撃の1つを行なわせることができる。君が使い魔に攻撃を行なわせるとき、使い魔はそのリアクションとしてそれを行なう。
刃の契約
Pact of the Blade
君はアクションを使って空の手に契約の武器1つを作り出すことができる。この近接武器が取る形態は、それを作る毎に選択できる(武器の選択肢については第5章参照)。君はそれを振るっている間その武器に対する習熟を持つ。この武器は非魔法の攻撃や
ダメージに対する抵抗と完全耐性を打ち破るかどうかの裁定にあたって魔法のものと見なされる。
君の契約の武器は、1分以上君から5フィートを超える距離に引き離されると消える。また、君がこの特徴を再度使用した場合、君がその武器を消す場合(アクションを必要としない)、そして君が死んだ場合にも消える。
君はその武器を保持したまま特殊な儀式を行なうことで、魔法の武器1つを契約の武器に変えることができる。この儀式は1時間かけて実行され、それは小休憩の間に行なうことができる。その後、君はその武器を消すことができ、それは異次元空間へと押しやられ、それ以降、君が契約の武器を作り出すときにはいつもそれが出現するようになる。この方法でアーティファクトや知覚力を持つ武器に影響を及ぼすことはできない。君が死ぬか、君が別の武器に対して1時間の儀式を行なうか、あるいは1時間の儀式を行なってそれとの絆を打ち消すと、その武器は君の契約の武器であることをやめる。その絆が打ち消されたなら、その武器が異次元空間にあるなら、君の足元に出現する。
書の契約
Pact of the Tome
君のパトロンは“影の書”と呼ばれる魔道書を君に与える。この特徴を獲得するとき、任意のクラスの呪文リストから3つの初級魔法を選ぶこと。君がこの書物を所有している間、君はこれらの初級魔法を回数無制限で発動することができる。これらは君の初級魔法修得数の勘定には入れない。
もし君が“影の書”を失ったなら、君は1時間の儀式を行なうことでパトロンから代わりの書物を手に入れることができる。この儀式は小休憩や大休憩の間に実行することができ、それによって以前の書物は破壊される。この書物は君が死ぬと灰と化す。
この初級魔法は、君にとってウォーロック初級魔法として扱われ、同じ呪文リストから選ぶ必要はない。
それぞれの契約の恩恵の選択肢は、君のパトロンの性質を反映する特殊なクリーチャーや物品を生み出す。
鎖の契約:君の使い魔は一般的な使い魔よりも狡猾である。そのデフォルトの形態は君のパトロンの反映とすることができ、スプライトとスードゥドラゴンはアークフェイと結びついており、インプとクアジットはフィーンドと結びついている。グレート・オールド・ワンの性質は計り知れないものであるため、あらゆる使い魔の形態が適合する。
刃の契約:もし君のパトロンがアークフェイであるなら、君の武器は葉のついた蔦に覆われた細身の刃である。もし君がフィーンドに仕えているなら、君の武器は黒い金属でできており、炎の装飾で飾られたアックスである。もし君のパトロンがグレート・オールド・ワンであるなら、君の武器は古代風のスピアーであり、その穂先には宝石が嵌め込まれ、恐ろしい瞬きしない目玉のような外観に彫刻されている。
書の契約:主君たるアークフェイによって贈られた君の“影の書”は、心術と幻術が含まれた素晴らしい金縁の書物かもしれない。フィーンドの贈り物である、鉄鋲が打たれたデーモンの皮で装丁された重々しい書物には、召喚術の呪文と、宇宙における邪悪な領域に関する禁断の知識がたくさん含まれているだろう。あるいは、グレート・オールド・ワンとの接触によって精神異常をきたした狂人によって書かれたぼろぼろの日記には、君自身に芽生えてきた狂気によってのみ理解し発動することができる呪文が含まれているのかもしれない。
能力値上昇
Ability Score Improvement
4レベル、8レベル、12レベル、16レベル、19レベルに達したとき、君は自分が選択した1つの能力値を2上昇させるか、あるいは自分が選択した2つの能力値をそれぞれ1上昇させることができる。通常の場合と同様、この特徴を使って能力値を20よりも高く上昇させることはできない。
神秘の魔奥儀
Mystic Arcanum11レベル時、君のパトロンは君に“魔奥儀”と呼ばれる魔法の秘密を付与する。この魔奥儀としてウォーロック呪文リストから6レベル呪文1つを選択する。
君は魔奥儀呪文を呪文スロットを消費することなく1回発動できる。これを再び使用するためには、大休憩を取り終えなければならない。
より高いレベルになると、君はこの方法で発動することができるより多くのウォーロック呪文を選択して獲得する:13レベル時には7レベル呪文1つ、15レベル時には8レベル呪文1つ、17レベル時には9レベル呪文1つである。大休憩を取り終えると、“神秘の魔奥儀”の使用回数全てを回復する。
魔道の達人
Eldritch Master
20レベル時、君はパトロンに嘆願している間、神秘のパワーの内なる蓄えを引き出し、消費した呪文スロットを回復することができる。君は自らのパトロンに支援を訴える1分間の嘆願を行ない、“契約魔法”の特徴から得ている呪文スロットの消費した分すべてを回復することができる。いったんこの特徴で呪文スロットを回復したなら、君は大休憩を取り終えなければ、再びこれを行なうことはできない。
超自然的パトロン
OTHERWORLDLY PATRON
ウォーロックがパトロンとして使える存在は強力な他の次元界の住民である―神々ではないが、ほとんど彼らのパワーは神のごときものである。さまざまなパトロンが彼らのウォーロックに対して異なるパワーや妖術を与え、その見返りに著しい好意を与えてくれることを期待している。
パトロンの一部はウォーロックを募り、比較的自由に神秘の知識を分け与えたり、定命の者を彼らの意志に束縛するために彼らの能力を自慢したりする。また別のパトロンの中には、不承不承に彼らのパワーを分け与え、ただひとりのウォーロックとだけ契約を結ぶ者もいる。同じパトロンに仕えるウォーロックは、お互いを仲間、兄弟、あるいはライバルと見なすかもしれない。
魔道の妖術
ELDRIYCH INVOCATIONS
もし魔道の妖術に前提条件があるなら、君はそれを修得するのに前提条件を満たさなければならない。君はその前提条件を満たすのと同時にその妖術を修得することができる。
アーマー・オヴ・シャドウズ
Armor of Shadows/影の鎧
君は呪文スロットも物質要素も消費することなく、回数無制限で自分自身に対してメイジ・アーマーを発動することができる。
アイズ・オヴ・ザ・ルーン・キーパー
Eyes of the Rune Keeper/ルーンの守り手の目
君はあらゆる書き言葉を読むことができる。
アゴナイジング・ブラスト
Agonizing Blast/苦悶の怪光線
前提条件:エルドリッチ・ブラスト初級魔法
君がエルドリッチ・ブラストを発動する時、命中時に与えるダメージに君の【魅力】修正値を加算する。
アザーワールドリィ・リープ
Otherworldly Leap/超自然的跳躍
前提条件:9レベル
君は呪文スロットも物質要素も消費することなく、回数無制限で自分自身に対してジャンプを発動することができる。
アセンダント・ステップ
Ascendant Step/上昇する歩み
前提条件:9レベル
君は呪文スロットも物質要素も消費することなく、回数無制限で自分自身に対してレヴィテートを発動することができる。
ヴィジョンズ・オヴ・ディスタント・レルムス
Visions of Distant Realms/遠隔視
前提条件:15レベル
君は呪文スロットも物質要素も消費することなく、回数無制限でアーケイン・アイを発動することができる。
ウィスパーズ・オヴ・ザ・グレイヴ
Whispers of the Grave/墓場の囁き
前提条件:9レベル
君は呪文スロットを消費することなく、回数無制限でスピーク・ウィズ・デッドを発動することができる。
ウィッチ・サイト
Witch Sight/魔女の視力
前提条件:15レベル
君はそのクリーチャーが30フィート以内におり、視覚の範囲にいる限り、あらゆる変身生物や、幻術や変成術の魔法によって隠蔽されているクリーチャーの真の姿を見ることができる。
ヴォイス・オヴ・チェイン・マスター
Voice of the Chain Master/鎖の達人の声
前提条件:“鎖の契約”の特徴
君と使い魔が同じ次元界にいる限り、君は自分の使い魔とテレパシーで意志疎通を行ない、使い魔の感覚器を通じて知覚することができる。加えて、君の使い魔の感覚器を通じて知覚している間、たとえ君の使い魔が通常は会話能力を持っていないとしても、君は使い魔を通じて君の声で会話することもできる。
エルドリッチ・サイト
Eldritch Sight/魔道の視力
君は呪文スロットを消費することなく、回数無制限でディテクト・マジックを発動することができる。
エルドリッチ・スピア
Eldritch Spear/怪光線の投げ槍
前提条件:エルドリッチ・ブラスト初級魔法
君がエルドリッチ・ブラストを発動する時、その距離は300フィートになる。
ゲイズ・オヴ・トゥー・マインズ
Gaze of Two Minds/二重精神の凝視
君はアクションを使って同意するクリーチャー1体に接触し、君の次のターンの終了時までその感覚器を通じて知覚することができる。そのクリーチャーが君と同じ次元界にいる限り、続くターンに君のアクションを使ってこの接続を維持し、さらに次の君のターンの終了時まで持続時間を延長することができる、他のクリーチャーの感覚器を通じて知覚している間、君はそのクリーチャーが有するあらゆる特殊な知覚力の利益を受けることができ、自分自身の周囲に対しては盲目状態かつ聴覚喪失状態となる。
サースティング・ブレード
Thirsting Blade/飢えた刃
前提条件:5レベル、“刃の契約”の特徴
君は自分のターンに“攻撃”アクションを取るときにはいつでも、契約の武器を使って1回ではなく2回の攻撃を行なうことができる。
サイン・オヴ・イル・オーメン
Sign of Ill Omen/悪しき予兆の徴
前提条件:5レベル
君はウォーロック呪文スロット1つを使って1回ビストゥ・カースを発動する事ができる。君は大休憩と取り終えるまでそれを再び行なうことはできない。
シーフ・オヴ・ファイヴ・フェイツ
Thief of Five Fates/五つの宿命の盗人
君はウォーロック呪文スロット1つを使ってベインを1回発動する事ができる。君は大休憩と取り終えるまでそれを再び行なうことはできない。
スカルプター・オヴ・フレッシュ
Sculptor of Flesh/肉の彫像師
前提条件:7レベル
君はウォーロック呪文スロット1つを使って1回ポリモーフを発動する事ができる。君は大休憩と取り終えるまでそれを再び行なうことはできない。
チェインズ・オヴ・カルケリ
Chains of Carceri/カルケリの鎖
前提条件:15レベル、“鎖の契約”の特徴
君は呪文スロットも物質要素も消費することなく、回数無制限でホールド・モンスターを―セレスチャル、フィーンド、あるいはエレメンタルを目標として―発動することができる。同じクリーチャーに再度この妖術を使用するには、大休憩を取り終えなければならない。
デヴィルズ・サイト
Devil’s Sight/悪魔の視力
君は魔法のものと非魔法のものの両方の暗闇の中を、120フィートの距離まで通常通りに見ることができる。
ドレッドフル・ワード
Dreadful Word/恐るべき言葉
前提条件:7レベル
君はウォーロック呪文スロット1つを使って1回コンフュージョンを発動する事ができる。君は大休憩と取り終えるまでそれを再び行なうことはできない。
ビースト・スピーチ
Beast Speech/野獣との会話
君は呪文スロットも物質要素も消費することなく、回数無制限でスピーク・ウィク・アニマルズを発動することができる。
ビウィッチング・ウィスパーズ
Bewitching Whispers/魅惑する囁き
前提条件:7レベル
君はウォーロック呪文スロット1つを使って1回コンパルジョンを発動する事ができる。君は大休憩と取り終えるまでそれを再び行なうことはできない。
ビガイリング・インフルエンス
Beguiling Influence/欺きの影響力
君は〈説得〉と〈ペテン〉技能に習熟を得る。
ブック・オヴ・エインシェント・シークレッツ
Book of Ancient Secrets/古代の秘密の書
前提条件:“書の契約”の特徴
君は自分の“影の書”に魔法の儀式を記述する。あらゆるクラスの呪文リストから“儀式”の補足説明が付いている1レベル呪文2つを選択すること。この呪文は君の書の中に現れ、君の修得呪文数の勘定には入れない。手に自分の“影の書”を保持していることで、儀式として選択した呪文を発動することができる。君は他の何らかの手段によってそれらを修得しているのでない限り、儀式ではない方法でこの呪文を発動することはできない。また君はそれに“儀式”の補足説明が付いているのであれば、修得しているウォーロック呪文を儀式として発動することもできる。
冒険の間に、君は他の儀式呪文を“影の書”に加えることができる。そうした呪文を発見したとき、その呪文のレベルが君のウォーロック・レベルの半分(端数切り上げ)以下であり、その呪文を書き写す時間を割くことができるのであれば、それを君の書に加えることができる。その呪文の1レベル毎に、この書き写しの工程には2時間と筆記に必要とされる希少なインク代として50gpを必要とする。
この儀式は同じ呪文リストから取る必要はない。
フィーンディッシュ・ヴィゴー
Fiendish Vigor/フィーンドの活力
君は呪文スロットも物質要素も消費することなく、1レベル呪文として回数無制限で自分自身に対してフォールス・ライフを発動することができる。
マイアー・ザ・マインド
Mire the Mind/心のぬかるみ
前提条件:5レベル
君はウォーロック呪文スロット1つを使って1回スローを発動する事ができる。君は大休憩と取り終えるまでそれを再び行なうことはできない。
マスク・オヴ・メニー・フェイシズ
Mask of Many Faces/多面の仮面
君は呪文スロットを消費することなく、回数無制限でディスガイズ・セルフを発動することができる。
マスター・オヴ・ミリアッド・フォームス
Master of Myriad Forms/無限の姿の達人
前提条件:15レベル
君は呪文スロットを消費することなく、回数無制限でオルター・セルフを発動することができる。
ミスティ・ヴィジョンズ
Misty Visions/霧の視覚
君は呪文スロットも物質要素も消費することなく、回数無制限でサイレント・イメージを発動することができる。
ミニオンズ・オヴ・ケイオス
Minions of Chaos/混沌の寵臣
前提条件:9レベル
君はウォーロック呪文スロット1つを使って1回コンジュア・エレメンタルを発動する事ができる。君は大休憩と取り終えるまでそれを再び行なうことはできない。
ライフドリンカー
Lifedrinker/命すすり
前提条件:12レベル、“刃の契約”の特徴
契約の武器で1体のクリーチャーに攻撃を命中させたとき、そのクリーチャーは君の【魅力】修正値に等しい(最低でも1)追加[死霊]ダメージを受ける。
リペリング・ブラスト
Repelling Blast/撃退の怪光線
前提条件:エルドリッチ・ブラスト初級魔法
君がエルドリッチ・ブラストを1体のクリーチャーに命中させた時、そのクリーチャーを君から直線状に10フィート離れる方向に押すことができる。
ワン・ウィズ・シャドウズ
One with Shadows/影との一体化
前提条件:5レベル
君が薄暗い光か暗闇の中にいるとき、君は自らのアクションを使って、君が移動するか、アクションかリアクションを取るまで、不可視状態になる。
出展:『Player's Handbook』
最終更新:2016年09月11日 23:36