トトル商国

トトル商国はルシリア東北部に密集する各国の南部に位置し、商業立国であると共に軍事国家として知られている。
豊富な財力を武器に多くの傭兵を雇い入れ、隣国のテリニア王国へ常に攻撃の手を緩めない。
国軍では無い傭兵の集団は、テリニア王国西部を荒らし回り、西部の割譲を求めるがそれに頷く筈も無く、テリニア王国西部は常にトトル商国に脅かされている。
国政は複数十人の豪商が定めているが、それが完全な決定とは言い難く、後ろから追う者達が新たな国政を定めていると言えるが、大局的な部分では豪商が己に都合の良い様に定めているとも言える。
この中名は、旧トトル王国の貴族が参入し、現実性と旧来の習わしが常に戦っているが、貴族の意見が勝つ事は稀である。
フェルミニア王国が起こる時は、五人の猫、二人の羊、犬と鳥が一人ずつ、残る十六人は全て兎の瞳を持つ者であり、猫の瞳を持つ者は、全て旧来の貴族である。

海岸線が広い事から、海洋運搬を得意とし、南部の収穫された物や加工された物を北部、及び南方の島へ輸送する事で大きな収益を得ている。
数は限定されていない十数人の豪商と、数人の軍人及び数人の貴族から構成される議会制法定にて、国の進む道が決定される。
人数が限定されて居ないのは、この議会に出席する為には参加費用として一億金貨、年間費に五千金貨を議会に提出しなければ成らず、反対にこれを支払えば誰にでも門が開かれる。
一度議会に入れれば自分に有利な法を作る事も可能であり、その一億金貨は二年もせず回収する事は不可能では無い。
だたし敵対する者が議会に入って居れば、自ずからその者と争う事となり、それぞれに裏で暗躍する事が暫し歴史の中に浮かび上がってくる。
上記により、議会員が船頭となって国の舵を取り、それが誤った場合は自分の負担でそれを補う事が取り決めとされている。

国土の西に流れるトト大河の周辺は大きな穀倉地帯でもあり、温暖な気候から他では得られない果実が生産されている。
最終的にはその技術がフェルミニア王国に奪われてしまうが、この地で作成されたギヤルマンは各国御用達の品物であり、これを独占していた時代は多大な財宝を管理者は手にしていた。
沿岸部に大きな街が興り、日々どこかの街で興行が行われ、賑やかな印象を旅人は味わう。
沿岸部の街を歩く限り五年は飽きないとされており、大きな街には必ず吟遊詩人や手妻師、劇団、音楽隊が常駐している。
また吟遊詩人もこの沿岸部を棲みかとする者が多く、「喰うに困ったら、芸を一つ身に付けトトルの沿岸部へ向かえ」と言う言葉がある。
似た様な国であるタリエリス商国とは気候のせいか、こちらの方が解放的なイメージが強い。

国民性は開放的であり、軽薄な部分が認められる。
常に明るい未来を信じ、悪い状況が生まれると問題を翌日に繰り越す事で、新たな展開が生まれる事を望む。
能天気とも捉えられるが、これに根負けして妥協してしまう他国人を上手く使った手法だとも考えられる。

生きると言う事に強い力を感じる国であり、一攫千金を狙える場でも有る事から多くの商人が流入してくる。
実際はそれ鴨にしている豪商がいるとも知らず、夢を追って来る中小の商人が夢破れて、豪商の中に巻き取られる事が繰り返されている。
ただし歴史は歴史であり、常に新しい思考の者が商業では勝者である事から、三代続いた豪商は存在しないのも事実である。
自給率は110%、識字率も高い85%であり、沿岸部に至っては「常に春が訪れる街」と謳う者も居る。
しかし、二面性の高い国である事から「背中と腹が見えない国」と厳しい口調で問われる場合も少なくない。

特産は多くの果実、またそれを加工した果実酒、トト大河から金の産出があり得られた金は彫金師によって金細工もかなりの富をこの国に落としている。
南方にある島々に対しての交易率が高く、フェルミニア王国設立以前は戦争需要でかなりの富を得た者が多かった。






国土と沿岸部を求めテリニア王国西部を常に狙い、敵対関係が長い時間続いているが、未だ一片の領土も得て居ない。
一時ではあるがアシトス王国に国が分断された経緯があるが、それを跳ね返し再度分断された国を繋いだのだが、未だにアシトス王国の楔が領地的に残って居る。
現時点ではアシトス王国を含め、テリニア王国以外とは良好な関係を保っている。














最終更新:2012年09月07日 20:54
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