タリエリス商国は
ルシリア東北部に密集する各国の東部に位置し、商業立国として国を成り立たせている。
トトル商国よりも早く商国として興っており、
トトル商国が興るまでの当初は多くの流通を手にしていたにも関わらず、
今現在は斜陽の域にある。
その為か、流通よりも国土的な野心が高く成る傾向があるが、とは言え 商いの客である北方には手が出せず、
そうなると自然、流通関係の少ない
サガト王国に野心の目が向くことになる。
斜陽とは言え、その流通収益は高く、多くの傭兵を雇い領土拡張を虎視眈々と狙っているが、国境線が伸びる事は少ない。
高い金を払い良質の傭兵を雇い、何度も版図を広げるものの、その度に
サガト王国の国軍が登場して 撤退を余儀なくされている。
だが実際は、
サガト王国の国軍が登場した事は無く、傭兵間の馴れ合いで撤収されている事を知りながらも妥協していた。
タリエリス商国は七族と言われる豪商が国是を定め、それが未だに続いている。
七族の祖はシャーナルと言う綱元と言われているが、これは定かでは無い。
だが七族の協力体制、保護主義は強固である。
国土はどちらかと言えば寂れるにまかせた感覚が強いだろう。
港の繁華街は賑やかであるが、そこから外れるとかなり寂れた環境となる。
国が、街が寂れた事により、港町は犯罪者の温床に向かう傾向にある。
それは犯罪者が逃げる船を求めて集まり、その船賃が払えない為に留まる者も多い事に所以するだろう。
これまでの歴史から、豪商に反する者はこの地に存在が許されない為、豪商に逆らう者が出ずにいる事が
この国は商国として成り立っていると考えられる。
故に七族は絶対であり、これに逆らう者は犯罪者集団からも、排斥されそれこそ命を持ってタリエリスから出て行ける物では無いだろう。
海路で勝ちを得られないと考えた七族は、北方陸路での流通を試みており、その荷を守る為にこれ等の犯罪者を雇い入れる事が多くなっている。
国民性は従順と捉えられているが、実際はかなり強い反骨心を持つ。
商業立国であり、七族を嫌う者、追う者が後から雨後の筍が出る様に次から次へと現れ、何度も七族との諍いが発生している。
投機志向が高く一攫千金を狙う者が多いが、今現在まで七族の脅威として存在した者の数は少ない。
しかし我こそはと毎年、七族に対する挑戦は続けられている。
自給率は45%であり、食する物はの殆どは輸入に頼って居る、
しかし国民が飢える事は無く、全ての国民(登録制)には食事が支給される。
国民に対しては職業の斡旋も行うが、能力が低い場合や、任務に支障が発生した場合は国民の登録が抹消される場合がある。
識字率は不明、恐らく20%以下だと思われるが、それを調査した結果は得られていない。
特産は銅が多く産出される事から銅製品、そして絹がこの国の売りである。
また腕の良い彫金師が多く、他国から輸入した金銀でそれを加工して売買する事で大きな富を得ている。
特質するべきは、この国の南方では甘味地域と言われる一帯があり、蜂蜜の製造と僅かであるが甘竹(サトウキビ)が栽培されており、これも多くの富をこの国に落としている。
版図を広める為に
サガト王国の土地を狙うが、実質目的に狙っているのか国民の活性化を望んで行っているのか不明だ。
ただ敵対するする国と言えば
サガト王国であり、それ以外とは友好的な立場を取って居る。
後に
フェルミニア王国と協力体制を取り、国の方針が大きく変わるが、これは物語には現れない事実である。
最終更新:2012年10月22日 08:32