チェロット [ちぇろっと]
ルシリア東北部で行われている軍人将棋。
特殊な盤を使い、王、騎士、弓、槍、騎馬、兵の駒を使用して勝負を行う知的遊具。
王を倒せば勝負を決するが、勝てないと思った者は王の駒を自ら倒す、若しくは「バウス」と言えば負けを宣言した事になる。
40X40の大きな盤には特殊な仕組みがあり、一マス一マス毎に落とし蓋の様な加工がなされている。
これはこのゲームの特殊性で、このゲームの最大の複雑さは何と言っても伏兵を想定に入れた戦略が行える事だ。
仕込みに自分の駒を隠し、敵が接近した際にはそれが攻撃する、見えない駒を相手にする分、それを想定する難しさが醍醐味でもある。
駒の仕込みは開始前に盤の中央に板を嵌め込み相手の手先が見えなくさせてから、配置を行うが庶民の間では特殊な盤を用意出来ず布等に書いて審判する場合が多い。
一度表に現れた伏兵は再び隠れる事が出来ない為、伏兵を多用すればそれだけ手の内を明かした事にも成る。
一度に三回の駒を動かす事が可能だが、伏兵に攻撃された場合、若しくは敵に攻撃された場合にはその場で駒を動かす権利が喪失する。
駒には特性があり、遠距離で攻撃が可能な者、敵の駒と接して初めて攻撃が行える物、駒の動きが特殊な物などがあり、駒の特性を考えて戦術を行う。
駒はそれぞれの攻撃、耐久の数を持ち、攻撃する側と守る側で六面の骨牌(サイコロ)を振って、攻撃を受けたか守れたかで勝負を決する。
後に
フェルミニア最高税務顧問の
ヨロンによって補給の概念が、このゲームに追加された。
自陣の三マスの外側に補給路が有ると言う考え方で、その前若しくは横が敵に奪われると、駒の強さが半減すると言う考え方である。
この構想から、ゲームの複雑さが更に増し、熱狂的な愛好家が多く成ったとも言われてる。
最終更新:2012年09月01日 17:31