闘獣棋(Jungle)
ルール
伝統的な中国のボードゲームで、ジャングル
チェスやアニマルチェスとも呼ばれます。
7x9の盤を用いて、2人で交互に駒を動かしてプレイします。
日本の軍人将棋や西洋のストラテゴのように、駒に強弱の格付けがあり、自分より格上の駒は取れません。
ゲームの目的は、敵側の獣穴のマスに自分の駒を移動させるか、敵の駒を全て取ることです。
盤は7x9のマスからなり、駒は
シャンチーのように交点上ではなく、チェスや将棋のようにマスの中に置きます。
手前3段が両陣営となっており、その間の中央3段は中立地帯です。
盤上の各陣営3段内に、駒の初期位置を示すための8種類の動物の絵と名前が描かれています。
盤上には、いくつかの特別なマスがあります。
(敵側の獣穴は、ゴール位置となります)
- 「罠」は、両陣営の獣穴の周囲3マス(両隣と直上)にあります。
(罠に入った駒は、格付けに関係なく取ることができます)
- 中立地帯の中央3段には、左右に1個ずつ計2個の「河川」があります。
(そのため中央3段には、1x3の3マスの細い通路が、両側と中央の3本あるのみです)
- 「河川」は、2x3の6マスの領域で、「ネズミ」以外は侵入できません。
(「ライオン」と「トラ」は「河川」を飛び越して移動することができます)
※「ヒョウ」が「河川」を横にだけ飛び越す場合もあるようです。
駒は、それぞれ8種類の動物を模した駒を持ちます。
格上の駒は、自分と同じもしくは格下の駒を取ることができます。
例外としては、「ネズミ」は「ゾウ」を取ることができます。
また、罠のマスでは、格付けに関係なく、相手の全ての駒を取ることができます。
動物の格付けは、強いものから弱いものの順に、以下のようになります。
1:ゾウ(象)
2:ライオン(獅)
3:トラ(虎)
4:ヒョウ(豹)
5:オオカミ(狼)
6:イヌ(狗)
7:ネコ(猫)
8:ネズミ(鼠)
駒は初期位置では、対応する絵が描かれたマスに配置されます。
※「オオカミ」と「イヌ」が逆転し、「オオカミ」の代わりに「キツネ」だったりするようです。
交互に自分の駒を動かし、自分の順番では必ず駒を動かさなければなりません。
各駒は、縦または横に1マス動けますが、斜めには動けません。
自分の「獣穴」には入ることができません。
「河川」については、
- 「ネズミ」だけが、河川に入れます。
- 河川の中の「ネズミ」は、陸にいる「ゾウ」や「ネズミ」を直接取れません。
- 両者の「ネズミ」が2個とも河川の中にいる場合、相手の「ネズミ」を取ることができます。
- 陸にいる「ネズミ」は、河川の中の「ネズミ」を直接取れません。
- 「ライオン」と「トラ」は、縦または横に河川を飛び越えることができます。
- 飛び越える間の河川のマスに「ネズミ」がいた場合は、飛び越えられません。
- 飛び越えた先に、味方の駒または格上の敵の駒がある場合は、飛び越えられません。
- 飛び越えた先に、同格または格下の敵の駒がある場合は、相手の駒を取ることができます。
※陸の「ネズミ」が河川の「ネズミ」を取れたり、河川の「ネズミ」が陸の「ネズミ」を取れたりする場合もあるようです。
<ZoGの特殊ルール>
- 河川の中の「ネズミ」は、陸にいる「ネズミ」を直接取れます。
(陸にいる「ゾウ」は直接取れません)
- 陸にいる「ネズミ」は、河川の中の「ネズミ」を直接取れます。
- 罠は、敵の罠のマスにいる場合のみ、格付けに関わらず取られます。
(自分の罠のマスにいる場合は、格下の敵からは取られません)
①Game:Jungle
「ネズミ」は「ゾウ」を取れ、「ゾウ」も「ネズミ」を取れます。
(「格上が格下を取れる」ルールが適用され、「ゾウ」と「ネズミ」は相互捕食)
②Variant:Jungle Variant
「ネズミ」は「ゾウ」を取れますが、「ゾウ」は「ネズミ」を取れません。
(強弱関係は循環しており、「ゾウ」と「ネズミ」の間に相互捕食がありません)
最終更新:2018年05月09日 00:46