変則将棋ZRF解説16

 駒全体の配置、王駒の配置に関わるルールです。

  • 布石将棋(Shogi-FreeFormation)
  盤:標準
  駒:標準
  勝敗条件:自分の玉将を詰まされると敗北,ステイルメイトされると敗北
  備考:最初は盤上に駒がなく、全ての駒は駒台に載っています。
     交互に持駒を自由に盤上に1個ずつ配置していきます。
     配置できるのは、自陣側の1段目から4段目までです。
     二歩が適用されるため、同じ筋には2枚以上の歩を配置できません。
     双方が全ての駒を配置し終えたら、通常通り、対局を開始します。
<バリアント>
 1:黒(手前)が先手
 2:白(奥)が先手

  • 自由配置将棋(Shogi-FreeLayout)
  盤:標準
  駒:標準
  勝敗条件:自分の玉将を詰まされると敗北,ステイルメイトされると敗北
  備考:最初は盤上には歩以外の駒がなく、歩を除く全ての駒は駒台に載っています。
     交互に持駒を自由に盤上に1個ずつ配置していきます。
     配置できるのは、自陣内の1段目から2段目までです。
     自陣の3段目には、最初から歩がすでに配置されています。
     双方が全ての駒を配置し終えたら、通常通り、対局を開始します。
<バリアント>
 1:黒(手前)が先手
 2:白(奥)が先手

  • 自由配置6x6将棋(Shogi-FreeLayout-6x6)
  盤:6x6(敵陣1段目で成れます)
  駒:歩兵6枚、玉将・金将・銀将・桂馬・香車を各1枚ずつ、飛車と角行のどちらか1枚
  勝敗条件:自分の玉将を詰まされると敗北,ステイルメイトされると敗北
  備考:最初は盤上には自陣2段目の歩兵以外の駒がなく、歩兵を除く7種類の駒は駒台に載っています。
     交互に7種類の持駒を自由に盤上の自陣1段目に1個ずつ配置していきます。
     配置できるのは、自陣内の1段目だけで、玉将・金将・銀将・桂馬・香車を各1枚ずつ、飛車と角行のどちらか1枚です。
     自陣の2段目には、最初から歩がすでに配置されています。
     双方が全ての駒を配置し終えたら、使用しなかった飛車または角行を破棄して、通常通り、対局を開始します。
<バリアント>
 1:黒(手前)が先手
 2:白(奥)が先手

  • ナイト将棋(Shogi-Knights)
  盤:標準
  駒:標準(桂馬の代わりに、シャンチーチャンギの馬、その逆馬を選択できます)
  勝敗条件:自分の玉将を詰まされると敗北,ステイルメイトされると敗北
  備考:桂馬2枚、馬2枚、逆馬2枚が駒台に載っています。
     交互に左右の桂馬の位置に、桂馬・馬・逆馬の3種類から1個ずつ配置していきます。
     左右に同じ駒を配置することもできます。
     左右の桂馬の位置に配置し終えたら、残りの駒を全て消し去って、対局を開始します。
     馬は、8方向のナイトの利きに進めますが、前後左右に駒があると、その2方向には進めません。
     逆馬は、8方向のナイトの利きに進めますが、斜め四方に駒があると、その2方向には進めません。
<バリアント>
 1:黒(手前)が先手
 2:白(奥)が先手

  • 隠し将棋(Shogi-HiddenLayout)
  盤:標準
  駒:標準
  勝敗条件:自分の玉将を詰まされると敗北,ステイルメイトされると敗北
  備考:最初は盤上には歩以外の駒がなく、歩を除く全ての駒は駒台に載っています。
     まずは先手が持駒を自由に盤上に全て配置します。
     配置できるのは、自陣内の1段目から2段目までです。
     自陣の3段目には、最初から歩がすでに配置されています。
     配置した駒は黒塗りに変わり、相手からはわからないように隠匿されます。
     1段目から2段目の全てのマスが埋まるように、ダミー駒も並べます。
     先手が全ての駒を配置し終えたら、同様に、後手も全ての駒を配置します。
     双方が全ての駒を配置し終えたら、先手、後手の順に、駒を開示します。
     配置された黒塗りの駒は、元の駒に戻り、ダミー駒は消滅します。
     双方が全ての駒を開示し終えたら、通常通り、対局を開始します。
<バリアント>
 1:黒(手前)が先手
 2:白(奥)が先手

  • 覆面王,覆面将棋,影武者(Shogi-MaskedKing)
  盤:標準
  駒:標準(双方が、玉の役割を他の駒に変更)
  勝敗条件:自分の王駒(開始時に選択)を詰まされると敗北,ステイルメイトされると敗北
  備考:最初は全ての駒種(成駒は除く)が1枚ずつ駒台に載っています。
     王駒にしたい駒種を駒台から選択し、盤上の同じ種類の駒上に落とします。
     残った他の駒種は、駒台から選択すると順次消滅していきます。
     双方が王駒を指定し駒台を空にした後、通常通り対局を開始します。
     王駒に指定した駒を詰まされると負けになります。
     玉将が王駒でない場合は、玉将を取られても負けにならず、取った玉将は持駒として打つことができます。
<バリアント>
 1:黒(手前)が先手
 2:白(奥)が先手

  • 王交代将棋(Shogi-ReplacementKing)
  盤:標準
  駒:標準(双方が、玉の役割を他の駒に変更し、位置も交換)
  勝敗条件:自分の王将駒(開始時に選択)を詰まされると敗北,ステイルメイトされると敗北
  備考:最初に、盤上の王将駒にしたい駒の上に、玉将を動かします。
     同時に、玉将がいた位置に、王将駒になった駒が移動します。
     双方が王将駒を指定し、位置を交換したら、通常通り、対局を開始します。
     王将駒に指定した駒を詰まされると負けになります。
     玉将は王将駒でなくなるため、玉将を取られても負けにならず、取った玉将は持駒として打つことができます。
<バリアント>
 1:黒(手前)が先手
 2:白(奥)が先手

 布石将棋では、歩を含めた全ての駒(20枚)を自由に配置できます。
 配置する際は、自陣側の1-4段目に配置します。
 歩は二歩制限があるため、各筋に1枚ずつしか配置できません。

 自由配置将棋と隠し将棋では、歩を除いた駒(11枚)を自由に配置できます。
 配置する際は、自陣内の1-2段目に配置します。
 歩は自陣内の3段目にすでに配置されており、固定されています。

 布石将棋と自由配置将棋では、先手と後手が1枚ずつ交互に配置していきます。
 自分の駒も相手の駒も、駒名がわかるように明示されています。

 隠し将棋では、先手が全て配置し終えた後、後手が全て配置します。
 配置する際は、自分の駒も相手の駒も、駒名がわからないように隠匿されています。
 先手と後手がどちらも全ての駒を配置し終えると、配置された駒の隠匿を解除します。

最終更新:2020年10月08日 22:50