解説:version

  • version
 特定のバージョンのZoGでZRFを識別します。

  • (version <version-string>)
 このZRFはバージョン<version-string>です。
 バージョン<version-string>までの機能を利用しているため、バージョン<version-string>以降のZoGでないと読み込めません。

 ZRFに「version」文が含まれている場合、ZoGは「version文字列」をZoG本体のバージョンと照合します。
 ZoGがこのバージョンについて知っている(ZOG本体のバージョンの方が新しい)場合は、ZRFを読み込みます。
 それ以外の場合は、「the ZRF requires a newer version of Zillions(このZRFは新しいバージョンのZoGを必要とする)」というメッセージをユーザーに表示します。

 ZRFに「version」文が含まれていない場合、ZoGは常にそれを読み取ろうとします。
 現在既知の「version文字列」は、「1.0」、「1.2」、「1.3」、「2.0」です。
 例えば、ZoGの全てのバージョンは「version文字列」の「1.0」を認識しますが、バージョン1.2以降のみが「1.2」を認識します。
 なお、「2.0.1」などの既知のメンテナンスバージョンを指定できますが、バージョンに文字は含められません。
 例えば、「2.0p」は使用できません。
 バージョン番号については、メニューの「Help」内の「About Zillions」のバージョン情報ボックスを参照して下さい。

 「version文字列」を使用すると、ユーザーにエラーが表示されるのを回避できるため、ZRFが新しい言語機能を利用している場合に推奨されます。
 ただし、ZRFを実際に開くために必要なバージョン以上のバージョン番号は必要としません。
 ZRFが「(go last-from)」や「(go last-to)」を使用する場合、ZRFには「(version "1.2")」以降を含める必要があります。
 ZRFが「option」文を使用する場合、「(version "2.0")」以降を含める必要があります。

 「game」や「variant」と同様に、「version」は最上位のレベルにある必要があり、ZRFの最初に置くことが勧められます。
 解析の非常に早い段階で検出するために、「version」はマクロ内や「include」内であってはなりません。
 最後に、1つのZRF内に複数の「version」文が存在するべきではありません。

(version "1.2")
(game
 ・・・・
)

※バージョン1.2以降が必要です。

<バージョン毎の機能追加>

  • (dummy <position>...<position>):version 1.0.2+

  • (translate <translation>...<translation>):version 1.1.1

  • (go last-from):version 1.2+
  • (go last-to):version 1.2+

  • create:version 2.0+
  • (option <option-string> <option-value>):version 2.0+
  • (total-piece-count <number> <piece-type>):version 2.0+


<バージョン2.0の変更点>

  • 「create」コマンドの追加
  • 「option」内に新しいキーワードの追加
 「progressive levels」「discard cascades」「smart moves」「silent player」「show moves list」「selection screen」「highlight goals」
  • 「option」内へキーワードの吸収(下位互換のために以前のキーワードも引き続きサポートされます)
 「allow-flipping」「animate-captures」「animate-drops」「include-off-pieces」「maximal captures」「pass-partial」「pass-turn」「recycle-captures」「recycle-promotions」
  • 「allow-flipping」は逆の作用の「prevent flipping」へ置換
  • 「prevent flipping」は「盤画像を反転せずに駒位置だけを反転する」機能が拡張
  • 「animate captures」「animate drops」は強制的にアニメをオンにする機能が追加
  • 「absolute-config」ゴールに関係した「goal-position?」「not-goal-position?」キーワードの追加
  • 「total-piece-count」ゴール内に<piece-type>がオプションとして追加
  • 「total-piece-count」ゴールは最上位のゴールでなくなり、「not」「and」「or」と併用可能(以前同様、最上位のゴールとして使用することも可能)
  • 「capture」「change-owner」「change-type」「flip」で利用可能な「opposite」キーワードの追加
  • 「open」で「URL」をサポート
  • 一部の内部制限の拡大または完全廃止
(例えば、1回の「move」または「drop」における「capture」「flip」「change-owner」「change-types」「set-attribute」の個数制限がなくなりました)



最終更新:2020年09月01日 12:05