アルゴス

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アルゴス - (2015/01/28 (水) 21:31:03) の編集履歴(バックアップ)



  • 女神ヘラを守護神とする。
   アルゴス平野の東側にヘラの聖域があり、これに対して平野の西側にポリスの中心市が存在した。
   そして祭礼の際には、ヘラの聖域から中心市までパレードが催されていたとか。

   一段低い土地に新しい神殿が建設された事が判明している。

  • アルゴスの、ヘラの主神殿ヘライオンに関しては、次のような伝説が知られている。
   クレオビスとビトンという兄弟がいて、女神官だった母を載せた牛車で祝祭の場に向かうはずだったが、
   牛車を引く牛の到着が遅れた。そのため、クレオビスとビトンが牛の代わりに牛車を曳いて
   母親を時間通りに社に送り届けた。母親がふたりの孝行息子にふさwしい褒美を与えるようヘラに祈ると、
   兄弟たちはたちどころに永遠の眠りに落ちた、という。


(敵対するスパルタからの潜在的圧力に晒され、いつ屈してもおかしくないという
   地政学的な理由もあったであろうとの話)

  • また、ホメロスの叙事詩においてアガメムノンの居城はミケーネにあったとされているが、
   アイスキュロスは『アガメムノン』の中で、その居城をアルゴスに移している。



      参考文献

『図説ギリシア』周藤芳幸
『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』ポール・カートリッジ