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エレキテル - (2013/11/24 (日) 01:42:16) の編集履歴(バックアップ)
- 『鳩渓遺事』によれば、桂川甫周もエレキテル復元に大きな貢献をしたという。
甫周は蘭書を6~7割方読解でき、エレキテルについても多少製法を知ったが、
わからない部分を源内へ託したという。
- また、甫周の弟森島中良は1787年(天明七年)刊行の『紅毛雑話』で、エレキテルを絵入りで説明している。
- ハンドルを回すと、内部にあるガラスの円筒と、金箔を貼った枕とが摩擦、
発生した電気を導線によって中央にある蓄電瓶にたくわえ、
箱の上に突き出した二本の銅線に導くしくみ。
- なお、日本は湿潤な気候であるため、コンデンサ無しでは、摩擦静電気による火花の発生は難しいという。
静電気研究がヨーロッパで先んじたのも、空気の乾燥にくわえ、靴や革製品など静電気の蓄積しやすい環境も
あったのではないか、と云々。
- 現在、源内作と信じられているエレキテルは二つある。
香川県さぬき市志度町の平賀源内先生顕彰会と、
東京都千代田区の逓信総合博物館(ていぱーく)にある。
逓信博物館所蔵の品はコンデンサを持つが、顕彰会による平賀源内先生遺品館所蔵のものにはコンデンサがないという。
- ただし、源内自身はエレキテルから火花が出る原理を中国古来の陰陽の理で説明しており、
電気学に関する系統的な知識を持ってはいなかった様子。
実際、源内はエレキテルを最初は上流階級向けの見世物に、
のちには見物客の手などに軽く通電することによる健康器具として提供していた。
(zsphereコメント:目の付け所は素晴らしいのに、実用段階で必ずつまずく源内先生クオリティw
もっともエレキテルの原理については、電気もプラスとマイナスの話ではあるので、
あながち間違いでもない……のか……?w)
- また、『放屁論 後編』では、エレキテルを「人の体より火を出して病を治する器」と称しているとか。
参考文献
『平賀源内』城福勇
『平賀源内を歩く』奥村正二
『江戸の文人サロン』揖斐高