観世音寺

  • 福岡県大宰府市に所在する、「府の大寺」と呼ばれた西街道随一の寺。

  • 斉明天皇追福のため、天智天皇によって発願、建立された事が『続日本紀』所収の詔にある。

  • 723年(養老七年)、寺の造営を促進するため沙弥の満誓が大宰府に下向。
   同人物は出家前、朝廷の役人として木曽路を開いた人物。

  • 746年(天平十八年)六月十八日、落慶供養。
   ただしこの日、導師として堂に入ろうとした玄昉が突然空中に連れ去られ、後に首だけが興福寺に落ちた、という記事が
   『扶桑略記』『元享釈書』などにある。

   三か所だけが日本で戒壇が存在した寺だった。

  • なお、現在の観世音寺の鐘楼にかかっている梵鐘は、日本最古のもの。


      参考文献
『シリーズ「遺跡を学ぶ」 遠の朝廷 大宰府』



最終更新:2014年08月12日 17:45