- 神武天皇が東征の途中、吉野で出会ったとされる人物。『日本書紀』では「井光」と記される。
- 『古事記』では、「尾生(あ)る人、井より出で来たりき」とし、「吉野首の祖」と記述されている。
- 815年(弘仁六年)成立の『新撰姓氏録』「吉野連」の項目では、
「神武天皇が吉野に至った時、井光女(いひかめ)という者がいて、私は「天より降来した白雲別神(しらくもわけのかみ)の娘」と言ったので
神武天皇が「水光姫」の名を与えた」とする。
(考古学者の森浩一は、『新撰姓氏録』では基本的に氏の祖を男性としているのに、この吉野連の項目が例外的に女性を祖と
記述している事に注目している)
- 「尾のある人」について、『後漢書』西南夷伝に、哀牢夷という集団がおり、その始祖伝説で
龍に遭遇して栄えたという話にちなんで、龍の入れ墨をし衣服に尾を付けている、といった記事があると云々。
こうした中国西南の民俗の習俗との関連を示唆する説もある。
参考文献
最終更新:2013年09月14日 05:04