- 墳丘は前方後円形の段築を二段重ねた上に、後円部にだけ円墳状の三段目を築いた特殊な形態。
- 石室のために掘り込まれた墓壙は南北約11m、東西約4.8m、深さ約2.9m。
- 竪穴式石室に、きわめて多量の水銀朱が使用されていた。
- 天井石を覆う粘土にもベンガラを練り込み、赤色にしていた。
- 墳頂部に築かれた方形壇(11.7m×9.2m)には二重口縁壺が並べられ、その内側で火を使用した儀礼の
行われた跡があること。
- 方形壇の裾に幅・深さともに1.4m前後の溝があり、
その中心に沿って直径約30cmの木柱が立て並べられていた。
これは、それまで知られていた鏡の埋納数をはるかに上回る結果だったとのこと。
参考文献
『発掘された日本列島2010』
『古墳』土生田純之
最終更新:2012年05月01日 15:39