纏向石塚古墳


  • 奈良県桜井市太田字石塚262番地。箸墓古墳の北西約900メートルの位置。
  • 全長96メートル、後円部径64メートル、高さ3.3メートル
          前方部長44メートル、高さ0.9メートル
 典型的な纒向型前方後円墳。

  • 1945年、高射砲陣地築造のため墳丘の半分以上が削り取られたという。

  • 後円部を囲む濠は幅20メートル、一方前方部(突出部)ではその幅が6メートルにまで狭まっている。

  • ちょうどくびれた辺りの周濠内に、白木の柱の根本部分が立ったまま発見された。
   古墳側面の前方部・後円部の間のくびれた部分に、築造当時白木の柱が立っていたとみられる。

  • 周濠から、鶏を象った、赤く染色された木製品が出土している。

  • 同古墳の南側の濠の中から、「弧文円板」と名付けられた板が一枚出土した。
 弧帯文様が彫られた木製の板。
(弧帯文様については、石積槨木棺墓内のリンク先参照)

(『シリーズ「遺跡を学ぶ」035 最初の巨大古墳 箸墓古墳』清水眞一)

最終更新:2012年04月28日 03:36