予言成就を阻止するため子供を追放・殺害しようとする

  • ヘロドトス『歴史』巻一
   →メディアの国王アステュアゲスが、夢で娘のマンダネが放尿したのが町中に、
    またアジア全土に氾濫するのを見、また後日マンダネの陰部からブドウの木が生えて
    その木がアジア全土を覆ったという夢を見、これがマンダネの生んだ子がアステュアゲスに代わって
    王になる予兆であると聞かされ、マンダネの生んだ子キュロスを山の中に捨てて殺すように
    家臣のハルパゴスに言いつける。が、ハルパゴスは思うところあって牛飼いのミトラダテスに渡し、
    ミトラダテスは自分の妻が折しも死産して生んだ子の遺骸でキュロスの死を偽装し、キュロスを育てる。



  • 『グリム童話集』「黄金の毛が三ぼんはえてる鬼」〈KHM29〉
   →「福ずきん」(おそらくは胞衣)をかぶったまま生まれてきた男の子が、その福のために
      王様のお姫様を嫁にもらうだろうという話をたまたま聞いた王様が、この子を買い取って
      箱に入れて川に流してしまう。が、親切な粉ひき夫婦に拾われて育てられる。
      →子供を川や海に流すも参照




      参考文献

『歴史(上)』ヘロドトス
『完訳グリム童話集(1)』



最終更新:2015年07月16日 15:43