天露別神

  • 『梁塵秘抄』巻第二 二句神歌に登場し、他に所見の見られない謎の神。

「清水に 天露別おはすれば むべこそ神は 天降るらめ」
 と載る。
清水寺に天露別神がいらっしゃるので、どうりで神が天降りなさることだ、の意)

  • 清水寺の本堂背後の丘にある地主神社が神仏習合のころ地主権現として祀られていたものを指す、とする説があり、
 また「天降る」を天孫降臨と解して、ニニギノミコトに従った天石門別神(あまのいわとわけのかみ)や
 天手力男神(あまのたぢからおのかみ)のこととする説もある。

 一方で、地主権現は大己貴命を指すとする説もある。



      参考文献

『新編日本古典文学全集 神楽歌・催馬楽・梁塵秘抄・閑吟集』


最終更新:2015年06月22日 01:25