クワ

  • プリニウス『博物誌』第十七巻に、クワをニレの木に接ぎ木することは、「雷撃に対する迷信的恐怖」から
   行われず、したがって切り枝を直接挿し木する方法だけが用いられている、とする記述があり、
   クワの木と雷に関する俗信が存在していた事が知られる。



  • 僧形の遁世者を「桑門」といい、「ヨステビト」と訓む。
 『塵袋』第五に、「桑門ト云フハヨステ人ノ栖(すみか)ニ桑ノカドヲ立ツルノ心歟、
 ……沙門ハ天竺ノ詞ハ桑門モ沙門モ音通スル也」とある。



      参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅲ』
『新編日本古典文学全集 神楽歌・催馬楽・梁塵秘抄・閑吟集』


最終更新:2016年09月30日 17:15