真脇遺跡

  • 縄文時代前期初頭(約6000年前)から晩期週末(約2300年前)まで続いた集落遺跡。
   長期定住集落としては日本有数。

  • 環状木柱列がある事で著名。
  直径7mの円周上に、半分に割ったクリの木を2.2m間隔で計10本並べた遺構が検出されている。
  柱は、すべて割られた平坦面を外側にして立てられており、
  直径約1mの木を分割して使用したものと推定されているという。

  • 柱の地下部分は深さ約1mほどに達していた。ほぼ同じ場所で6回立て直された事が確認されており、
  立て替えの際は引き抜かずに地表部分で切り倒していたとみられる。
  現在残っている木柱根を炭素年代測定にかけたところ、約2900年前のものであると判明している。

  • 木柱の高さや構造、用途などはすべて不明。

  • 2015年、この遺跡から、軸組工法を示唆する、「ほぞ」と呼ばれる突起部分を持った建築部材が出土した。
   ほぞ部分を、それを受ける凹みに組み合わせることで建物を建てる方法で、それまでは弥生時代に始まったと
   見られていた工法が、1000年近く遡る可能性が指摘されており、注目を集めているとか。



      参考文献

日本経済新聞2015年6月30日記事
最終更新:2015年07月06日 20:59