- ヘロドトス『歴史』巻二によれば、この町にはダナエの子ペルセウスを祀った四角い神域があり、
さらにその中に神殿があり、ペルセウスの像が安置してあるという。
ケンミスの住民が言うところでは、ペルセウスはこの地にしばしば姿を現し、
その際には彼のはいていたサンダルが片方残っているのだという。その長さは2ペキュスもあり、
このサンダルが出現するときには
エジプト全土が繁栄するのだとか。
- さらにケンミスの人々は、ペルセウスは本来自分たちの町の出身だと主張しており、
それというのも
リュンケウスと
ダナオスとはケンミスの市民であったのが、ギリシアへ渡航したのだという。
(zsphereコメント:ヘロドトスは現地の異称の神もぜんぶ
ギリシャ神話風の呼び方(最高神ならぜんぶ
ゼウス)で記述しており、
またギリシャ神話の神々の多くがエジプト起源であるという主張の持ち主なので、
おそらくかなり割り引いて読むべき記述。ただ、片方だけ残ったサンダルなど、気になるので一応採取)
参考文献
『歴史(上)』ヘロドトス
最終更新:2015年08月12日 18:39