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スキタイ人の習俗として、最も憎い敵の首級をあげた場合、
眉から下の部分を鋸で切り落とし、内部を綺麗に掃除して、
貧しい者は牛の生革を外側に張り、富裕な者は牛の生革の上に黄金を貼って、盃として用いるという。
なお、身内の間で争いが起き、王の面前でこれを負かした場合には、近親の髑髏であってもこのようにするという。
(zsphereコメント:むろん、
織田信長を想起するわけで……案外、髑髏盃の文化史的な流れが追えたりするのだろうか)
→スキタイ人らがいる北方、ボリュステネス河(
ドニエプル川)から十日ほどの場所に住む食人族は、
人間の頭蓋骨で酒を飲み、毛付きの頭皮をナプキンとして首の回りにかけている、という記述がある。
参考文献
『歴史(中)』ヘロドトス
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
最終更新:2016年03月06日 04:09