- ヘロドトス『歴史』巻四によれば、トラキア人は雷鳴や稲妻があると天に向かって矢を放ち、
神を脅かすのだという。
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ミレトスおよび
アテネの連合軍に
サルディスを陥落させられたペルシャの
ダレイオス王は、
詳細を聞くと弓を取り寄せてそれをもって天に向かって矢を放ち、
「
ゼウスよ、アテナイ人に報復することをわれに得せしめたまえ」と言った、という。
- アメリカインディアンの間には「矢の鎖」というモチーフが語られているという。主に英領コロンビア、ワシントン州、
およびアイダホ州北部あるいは海岸部などで語られているという。
主人公が大量の矢を作り、次々と天に向かって射る。と、矢は鎖のようにつながって、これを魔法によって
梯子に変えて登っていき、天にたどり着くという話。
この手の話では、主人公は天上界に連れ去られた友人を探しに天に向かうのだという。
参考文献
『歴史(中)』ヘロドトス
『民間説話』トンプソン
最終更新:2016年05月06日 18:48