- 一定の洗礼を受けた者しか参加できず、その内実については絶対に外部に漏らしてはならない
秘密とされていた。ヘロドトスやパウサニアスなどの著述家たちも、この秘儀の内容については
あえて沈黙を守る旨の記述のみを残して、それ以上の言及を避けるようなことを書いている。
- 『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」はこの秘儀の内容を多分に反映させた縁起譚となっていると
解釈されており、
プロセルピナを探してさ迷うデメテルが(9日間)断食した事、
水浴びをしなかった事、
イアンベがデメテルに「ふざけた言葉」をかけた事、
差し出された葡萄酒を断って飲まなかった事などが該当すると考えられる、とか。
- 特にエレウシスの秘儀においては、葡萄酒を口にしない決まりであった事が知られており、
「デメテル讃歌」ではデメテルは葡萄酒のかわりに、
「挽き割り大麦と水に、柔らかな
ハッカを混ぜた飲み物」を飲んでいる。
最終更新:2015年11月01日 02:58