エレウシス


  • デメテルを祀る秘儀を行っていた場所として著名。この秘儀は門外不出で、絶対に他言をしてはいけない決まりだった。

   このエレウシスに住むケレオスの館に立ち寄り、デーモポーンの乳母を頼まれてここに滞在している。


   無人であるはずのアッティカの、エレウシスの方角からおよそ三万人の群衆があげていると思われる砂煙と、
   イアッコスの叫び(エレウシスの祭で、アテネまで練り歩く行列の際の叫び)が響いてくるのが聞こえたとする
   逸話を載せる。(イアッコスはディオニュソスの別名。)


  • パウサニアス『ギリシア案内記』に、レイトイと呼ばれる、塩水湖とそこから海へ流れる水流があった事が述べられており、
   そこの魚類の捕獲はエレウシスの神官のみに許されていた、と記されている。
   →神官しか魚の捕獲が許されない池・海

  • また、パウサニアスによれば、ケフィソス川がちょうどこのエレウシス近郊を流れている辺りに
   エリオネスという場所があり、プルートが娘神(コレー、プロセルピナのこと)を誘拐した際に、
   ここから地下へ下ったのだという伝承があったとか。




      参考文献
『歴史(下)』ヘロドトス
『ギリシア案内記(上)』パウサニアス
『四つのギリシャ神話



最終更新:2015年11月01日 02:51