道案内をする鳥

   →アレクサンドロス大王がエジプトにてアモンの神殿へ神託を請いに行こうとした際、
   砂漠の途中で進路を見失ったが、ここに二羽のカラスが現れ、鳴き声をたてながら一行を案内したという。
   また帰り道でも同じであったという話を、アリストブロスが記しているとか。
(また、プルタルコス『英雄伝』でもこの逸話が採用されている。)


   →冥界へ降りるために金枝を探しているアイネイアスたちが広大な森の中で枝を探しあぐねていた際、
    二匹のハトがアイネイアスを金枝まで導いたとか。



  • プリニウス『博物誌』第六巻
   →インド、セイロン島の住人は、航海中に星の観測を行わず(プリニウス曰く、そこではおおぐま座が見えないので)、
    航海には鳥を携えて行き、適当な時間をおいてこれを解き放ち、その鳥が陸に向かって飛ぶ方向に船を進めるという。


      参考文献

『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス
『アエネーイス(上)』ウェルギリウス
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』



最終更新:2016年03月05日 00:19