- 『グリム童話集』所収「神さまのけだものと悪魔のけだもの」で、神様が悪魔に対して
「槲(かしわ)の葉がすべて落ちたら、約束のお金を渡そう」と約束するが、
悪魔が来ると「
コンスタンティノープルの寺院にある槲にはまだ葉がついているぞ」と答え、
悪魔が歯噛みして悔しがるという場面がある。
- 古代ローマには「槲葉冠」があり、ローマ市民を救った者への栄冠として授与された。
→が、この場合のカシワは実際には
ヨーロッパナラの事で、日本で言うカシワの事ではない模様。
コナラの一種だが葉がカシワに似ているため、訳される時にカシワとなってしまうようである。
- プリニウス『博物誌』第十二巻に、プリニウスの時代にも人々がユピテルにフユカシワの木を捧げている事を述べている。
参考文献
『完訳グリム童話集(4)』
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
『プリニウスの博物誌 Ⅲ』
最終更新:2016年07月30日 04:29