屍の上に生えた草木

   →陥落したトロイアから逃れたアイネイアスらがトラキアにたどり着き、
    そこで今後の航海と将来のローマ建設の成功を祈って神々を祀るために祭壇を築こうと、近くにあった
    テンニンカの木を抜いたところ、枝から黒血が流れる。畏れてマルスに祈り、さらに別な樹を抜こうとすると
    木が言葉を発し、自分はかつてトロイアに生まれたポリュドーロスという者で、戦いで敗れて屍になったあと、
    その屍を苗床にこの木が生えたのだと告げる。アイネイアスはポリュドーロスを葬ってこの地を去る。



      参考文献
『アエネーイス(上)』ウェルギリウス



最終更新:2016年01月22日 02:25