ウルカヌス


  • 「ムルキベル」と呼ばれる場合もある。

   工房を持っていたとされ、この島の名前はウルカヌスの名前にちなむ。
   さらにヴルカーノ島の名前が英語における火山を表す言葉vulcanoの語源となっているので、
   ウルカヌスは間接的に「火山」を表す言葉の語源になっている事となる。
(なお、プリニウス『博物誌』第五巻のリュキア地方の項目に「ヘパエスティウムの都市国家」という記述があり、
   「ここにも山脈があって時々燃える」と火山っぽい山について合わせて言及してあり、
   鍛冶神と火山の結びつきについてはヴルカーノ島以外にも見られる可能性が)


  • なお、ミルトン『失楽園』では、ユピテルに放り出されてレムノス島に落ちたと言い伝えられているが、
   実際には他の叛逆の徒(すなわち悪魔たち)と共に地獄に墜ちていたのだ、とされている。



      参考文献
『アエネーイス(下)』ウェルギリウス
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』



最終更新:2017年04月10日 04:23