- アメリカインディアンにも、文化英雄が火を盗む神話が(明かりを盗む神話とともに)各所に見られるという。
それらの話の多くでは、火をもともと隠していたのは怪物の類いで、
文化英雄は時には棒切れなどに姿を変え、怪物の娘に飲み込まれて、その娘の子として生まれ、
その家の子となった上で明かりや火を盗み出すという。
北太平洋沿岸地域の部族では、この盗みを行う文化英雄は
ワタリガラス、
ミンク、
カケスである場合が多い。
(zsphereコメント:それにしても、多くの神話で火が「盗むもの」であるという辺りに面白味を感じるわけだけど。
ギリシャ神話では、火おこしの技術は
ヘルメスの発明なのだが……
火そのものはやはり「発明品」ではないのだな)
参考文献
『民間説話』トンプソン
最終更新:2016年05月06日 16:14