樹皮

  • 外樹皮(外側のパサパサした部分)と内樹皮とがある。

  • 内樹皮は専門的には篩部や形成層を含む部分。

  • 北アメリカやヨーロッパにおいて、落葉樹の細胞が春先に活発に分化する際に、糖とタンパク質に富んだ
   若い細胞が形成層のまわりに厚く層をなす。つまり根に蓄えられていた糖が上昇してその部分に集中する。
   この傾向が特に強いのがカナダのサトウカエデで、そこから得たものがメイプルシロップとなる。

  • サトウカエデほどでないにしても、多くの落葉樹は同様の性質を持つため、狩猟採集民は救荒食として
   内樹皮を舐めて飢えをしのぐケースが見られるという。



      参考文献
『新・動物の「食」に学ぶ』西田利貞



最終更新:2017年01月11日 23:39