- 北陸から東北など東日本にある、盲目の琵琶法師と大蛇の山神の話を
『
一目小僧その他』所収「鹿の耳」で柳田國男が列挙している。
琵琶の演奏に感激した山神が近々洪水を起こす旨を法師に伝え、
他言無用と警告するが里人を救うために法師はそれを下山して伝え、
身を裂かれるなどして死ぬ。大蛇は鉄釘を山中の要路に打ち込むなどされて
退治される(大蛇の山神にとって鉄は弱点とされている)
- 磐城の相馬にある、堂房(だいば)の釋師堂様という池の神にも同様の話があるが、
その辺からは実際に鉄の屑が出るといい、柳田はこの話が
鍛冶屋との合作である可能性を示唆している。
- また、水の神の蛇体は仏教では琵琶を持つ女神で、それが琵琶法師と
関連させられた理由か、とも書いている
(zsphereコメント:これは多分、
宇賀神の事を言っているんだろう)
(『定本柳田國男集 第五巻』)
最終更新:2011年04月30日 09:58