ダチョウを「四足獣の一種でもある」としている。
光の神シュshuと真理・秩序の女神マートMaatの紋章として
魔よけのお守りとされたと云々。
- プリニウスはこの鳥について、口に入れたものはすべて消化すると記す。
(雄山閣刊行の全訳では「ダチョウが見さかいもなく呑み込んだものを消化する能力は並外れている」となっている)
またプリニウス以前にも、ダチョウが鉄などのかたい物質を食べる事が知られていた。
実際には鉄を食っているわけではなく、消化を助けるために小石を飲み込む習性を
見誤った説であると言われる。
- またプリニウス『博物誌』第十巻によれば、ダチョウは首を茂みの中に隠してしまえば、体の他の部分は見えているのに
隠れたつもりになっているその愚かさが並外れている、とも記している。
- 後期青銅器時代のミケーネの竪穴墓から、ダチョウの卵を加工した器が出土している。
この事から、この時代の古代ギリシャがアフリカと交易のあった事が知られるとされる。
参考文献
『世界大博物図鑑 鳥類』荒俣宏
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
『図説ギリシア』周藤芳幸
最終更新:2016年05月08日 04:30